・地球上の全ての人に『伝説の力』を伝える美鈴さん。 隊長である星史の母親がニュースキャスターで、本当に良かったよ。他の職業だったら‥‥(怖)。 人間達が地球を横柄に扱っていたことを伝え、そのシーンには初代のマリオや2代目のチャンプもいますね。 ・もう既に死にそうな地球を前に、どうすればいいのかわからない状態。次々に解放点がヒットされていく中、星史はひたすら「諦めるな」とハッパをかけますが、こりゃ‥‥無理だろうよ。 当時の雑誌で読みましたが、初代〜2代目は『戦いの主導権』は勇者側にあり、勇者が率先して戦い、人間は見守る位置に立つ。 3代目ではそれが逆転し、人間が率先して命令を出して指揮し、勇者はそれに従う側となる。 通常の各話では、星史が命令して勇者が動くので『それぞれの立ち位置』が分かりやすいが、クライマックスになると、どちらが主導しているのかがわからなくなるので、戦いを諦めようとする勇者にハッパをかけるシーンをあえて作り、あくまでも戦いの主導権が星史にあることを見せているとのこと。 というのも、子どもは毎週番組を見るとは限らない為(確か初代でもそういう話があったような)、極端な話、最初の数話を見てクライマックスを観る‥‥というケースもありうるそう。 そんな子でも、話が進んでも『主導権は変わらず星史にあるんだよ』という事を念押しする為である。 『人間が主導する』形は子ども達に超受け、ダイレクターはバカ売れだった(当時は買えなかった!)。そしてこの形態は、後の勇者シリーズに引き継がれることになっていく。 ・そろそろヤバくなってきたセブンチェンジャー。 このままではヤンチャーまで巻き込んでしまうと判断し、勝手に降ろしてしまう(命令いかんで隊長の身に危険が及ぶのであれば、背く。まるで『ロボット三原則』のようですね)。 ただ、降ろした場所が──。切羽詰まっているので仕方ないとは思うが、あんな見晴らしの良い場所で、みんなの前で降ろされてしまい(汗)、正体がモロバレである(;^ω^)。 香坂夫妻に思いっきり正体を見られてしまうが(そういやこの人たちはまだ知らなかったんだっけ)、もはや隠すことをしないヤンチャー。 それよりも、解放点があるこの場所で呑気に突っ立っていることを咎めるのである。 ・瀕死の状態のセブンチェンジャーに対し、「ダ・ガーンを守って戦え!」と、鬼のような命令を出すヤンチャー(怖)。 美鈴さんが『伝説の力』を世界に発信していると知り、あと一歩でなんとかなるかもしれないと思ったのでしょう。 ブッチョも無力ながら参戦し‥‥あっという間にやられてしまったけど、この地球のために自分のできることを──思ってくれる心はとても嬉しいものだと思います。 ・ついにセブンチェンジャーがやられてしまった! 星史の事を快く思っていなかったセブンチェンジャーも、隊長の資格を認めてくれたのか、名前で呼んでくれました。 死んだセブンチェンジャーからは勇者の石が飛び出し、ヤンチャーの元へ──(ダ・ガーン達の勇者の石と形は同じなんですね)。 勇者の石を手に、泣き出してしまうヤンチャー。物心ついたころから一緒に居たんですから、ショックでしょう。 ‥‥ふと思ったのですが、光の洞窟に持っていったら生き返ったりするんでしょうか? セブンチェンジャーを倒され、さすがのダ・ガーンも怒り狂いますが、それでもシアンに力及ばず、蛇のように締め上げられてしまい、フェイスガードが破壊され(色っぽ〜い♪)、即効で諦めてしまう(さっきセブンチェンジャーを殺された怒りはどこへ?) ・セブンチェンジャーを倒され、ダ・ガーンさえも危うい状況。 この状況を覆せるのとしたら、もはや『伝説の力』に頼るしかない。 ヒカルは地球に「本当に伝説の力があるのなら助けて──!」と祈る。祈るしかない。 そしてその祈りは、ヒカルだけではなかった。郷上大佐も祈っているではないか。 横暴で、強情(名前の通り)だが、彼だって『地球』が無くなれば生きてはいけないのであって‥‥祈るしかないのである。 ・散々地球を横柄に扱い、ないがしろにしておいて、今さら地球に対して「助けてくれ」なんて言える義理ではないのは百も承知だが、それでも──地球に頼むしかないのである。 ・伝説の力を探しながら、次々に星を滅ぼしていったオーボス。 オーボス自身は伝説の力を使って、果たして何がしたかったのか──。 『伝説の力に触れて死ねるなら本望』という言葉に星史は唖然としてしまう。 他者を蹴落とし、滅ぼし、自分に敵う者が誰もいなくなってしまった。自分より強い存在がいるなら見てみたい‥‥自分を倒せる存在を欲しているかのようです。 ・オーボスの最期は、今であれば表現不可能なフラッシュの嵐。 ガオガイガーのフラッシュで救急車のお世話になった私としては、同じことが起こったらどうしようと、昔はリアルタイムで観ていたはずなのに、今はそこだけ早送りです。 ・伝説の光=勇者=伝説の勇者 最終回にしてタイトルの伏線を回収した──なんて、そういう意図ではないだろうきっと。 四散した光が、キラキラと地球に降り注いでいく。その光の元が『ダ・ガーンら勇者たち』だと思うと、とても感慨深いものがあります。 セブンチェンジャーは地球生まれではありませんが、ダ・ガーンらと共に、光の一部となって地上へと還っていく描写は、蛍が言っていた『同じ宇宙に住む者』であることを象徴しているかのようです。 勇者達が、全ての人類や地球に住まう生き物に分け隔てなく降り注いでいるシーンは、それでも地球は人間を護ってくれる証拠であり、これ以上地球を汚さないように尽力しないといけないのですが‥‥う〜ん、温暖化も加速しているし、もう止められないだろうな。 ・ダ・ガーンが入っていた根本さんのパトカーが大破。 このたった1カットで、ダ・ガーンがもう二度と登場しないことを表現できている。たった1枚の画で全てを伝える表現方法は好きです。 ・星史は、ダ・ガーンに護られながらゆっくりゆっくり地球に帰還。 地球が平和になり、ダ・ガーンともいよいよお別れである。
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