48話 冒険がはじまる

・デスマルクがレジェンドラに向かっている。
そんなの、ミラクルモードで合体して撃ち落としてしまえばいいとタクヤは言うが、撃ち落とすとエネルギー暴走を起こすらしい。
するとシリアスは、ポッドでデスマルクに向かった。
シリアスの狙いがわかったワルターは、キャプテンシャークに乗り込んでデスマルクへ。
・ワルターが後ろをついてくることに気づいたシリアスは、「愚かな父上のために、(自分が)デスマルクを止める」つもりなのだから、邪魔しないでくれという。
改心してくれたのはありがたいが、まだこの子は『人を信じる』ということを知らないようで、何でも自分一人でやろう‥‥というか、やれると思っている。
ワルターは、優しく『ともに戦おう』と告げ、シリアスはとても嬉しそうである。
・デスマルクを止めるのは命がけの作業。それぞれ役割分担をし、シリアスはデスマルク内部に突入してコンピューター介して止める係。ドラン達とキャプテンシャークは力づくでデスマルクを止める係となった。
大急ぎでデスマルクを止め、見事成功したシリアス(さすが大艦隊シュバンシュタインを指揮していただけのことはある)。人のために動くこと、身を挺して誰かを助けること。初めてそれを為したシリアスは、命を懸けて自分を守ってくれたレイザーの気持ちがやっとわかり、涙を流したのである。
・どうやらデスマルクは、例えコンピュータを介して止めた場合であっても、要は止まれば自爆する仕組みだったらしい。
爆発に巻き込まれるタクヤ達だが‥‥パワーストーンに戻った勇者たちが、皆を守るように円陣を組んでいた。
その時、レジェンドラから王の声が聞こえ、パワーストーンとなった勇者たちはタクヤ達を連れていく。
・レジェンドラ惑星に降りたったタクヤたち。
しかし、黄金郷という割には、なにもない原っぱである。
「もっとメルヘンだと思った」ダイ。「科学の発達した未来都市だろ?」カズキ。「町中キンキら金のお金がいっぱいの星」タクヤ。
3人とも、それぞれのレジェンドラを思い描き、最終回の今日まで知らなかったとガックリ(最終回ってキャラクターが言うな!)。
・さてさて、レジェンドラの財宝は?現れたレジェンドラ王に聞くと、衝撃の事実が…。
レジェンドラの財宝──それは、この宇宙の全てである。
この冒険の目的は、王の後継者を探すことであった。色んな星から優れた後継者を選ぶため、地球だけではなく、沢山の星にドラン達と同じようなパワーストーンを飛ばしたんだそう。
王の後継者になるには試練があり、『1)勇者を復活させる』『2)レジェンドラに至る道を発見する』『3)惑星巡り』で、その3つの試練を乗り越えたのちに待っている最後の試練は、『勇者と人間が心を通わせ、真のエナジーを生み出す』だった。
つまりは、仮に悪者がパワーストーンで勇者を復活させたとして、レジェンドラを発見し惑星を巡ったとしても‥‥だ。
ジャッジから『資格なし』と告げらたらアウト。ジャッジを脅して『資格あり』となったとしても、門をくぐれずにアウトになるのである。
すべての試練を乗り越えたタクヤ達は、その資格アリ。
レジェンドラ王になれば宇宙を再構築し、次の宇宙を生み出すことができるというのだ。
宇宙は無限であり、再構築も無限である。レジェンドラ王になれば、その力をもって宇宙を再構築し、次の宇宙を創ることができる。そして、またいつか後継者が現れれば、さらにその者が宇宙を再構築し、新たな宇宙を生み出す。
もはや想像もできない力である。
王は、「さぁ、力を手にするのです」とサラリと言うが、いきなり言われても困ってしまう。
シリアスは、「宇宙を意のままに変えることは素晴らしい。でも、人の心は変えられない」と言う。身を以て体験した本人が言うと説得力がある。それはレジェンドラ王も言っていた。例え意のままの宇宙を生み出しても、それが良しとはわからない。創った世界が正解かはわからない。
・タクヤたちは皆で話し合い、結論を出す。
その答えは‥‥『レジェンドラ王にならない』だった。
ワルターとシリアスはレジェンドラ王に謝罪し、「私たちは物語の一部だが、私たちにだって心はある」と逆らった。
う〜ん‥‥『ここは創られた世界で、自分たちは物語の一部』か。それをキャラクター自らが言ってしまうとは(-_-;)。すごいメタフィクションである。となると、さしずめ神は製作者
・パワーストーンを皆で唱え、去っていく勇者たちを眺めながら、レジェンドラはタクヤ達がそういう選択をすることを知っていたようである。
そして王の背後にはレイザーが‥‥。生き返らせてくれたのね。
・トレジャーワルザックが見ている前で、各々自己紹介をする勇者たち。
イーザック船長と化したワルターが口上を述べる。なんとシリアスも船長の衣装を着ている。
「悪に染まりし皇帝よ」とトレジャー・プラネットを指し、その名は「イーザックブラザーズ」である。
続いて、タクヤ達の登場である。
先ほど、『ここは創られた世界で、自分達は物語の一部』と言いきってしまった為、タクヤ達は自己紹介で“主人公”を強調し、もう何でもあり。
※彼らの名字が公開されるのは、なんとこれが初めてである。
・タクヤたちは、実はレジェンドラより良い所を見つけたと嘘八百。その名も「ウルトラスーパーデラックスレジェンドラ」。レジェンドラより8割増しの凄い良い所であるという。
ワルターとシリアスもその嘘に乗っかり、「信じるも信じないのも自由。我々はその位置を知っている。だからレジェンドラはあげるから、とっとと行っちゃって」だと。
こんなバレバレの嘘をついて‥‥とおもったが、トレジャー・ワルザックはその嘘を信じ込み、「ウルトラスーパーデラックスレジェンドラ」に向けてタクヤ達を追うのである。
所詮、ワルターの父親‥‥単純である。
・レイザーが、レジェンドラからシリアスのもとへ還ってきた。
シリアスは大泣きして抱きしめ、タクヤ達はもらい泣き。
そしてタクヤたちの周りには、同じく旅をするパワーストーンから目覚めた勇者たちが──!
タクヤは「もっと冒険を始めよう!」と叫び、ドランも嬉しそうに答えたのである。
さて、これからどうするの?どんな冒険を始めるの?目的は達成しちゃったしねぇ。
っていうか、あんたたち学校は?こっから地球に帰ってくれるのよね。

ゴルドランを見終えて
初代エクスカイザー〜3代目ダ・ガーンを手掛けた谷田部勝義監督からバトンタッチされ、4代目マイトガイン〜6代目ゴルドランを手掛けた高松信司監督。
ゴルドランの最終回は、2部目の終了に相応しく“冒険の終わり”を描いて、和解に繋がる“大団円”で終了。
今作では、ワルターの人気が凄まじく、主役を差し置いてアニメ雑誌では特集が組まれるほどだった。
その為、次作の7代目ダグオンでは女性層を狙った作風となり、監督は望月智充監督にバトンタッチ。
監督が代われば作風が代わり‥‥またガラッと雰囲気が代わることとなるのである。


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