1話 ロボット刑事登場

・朝から叩き起こされたのに、怒らないあずき姉さん。「良いじゃない、早起きできて」。くるみ同様、私もついていけない。
 私はいつも目覚まし時計で起床。自分で起きる分には気持ちよく起きられるが、他人に無理やり起こされると3時間は機嫌悪い(笑)。
・新聞を取りに行った玄関を出る勇太。勇太、ブカブカのパジャマですね〜。姉のおさがりでしょうか?姉のくるみに似合いそうなパジャマですしね。
何故部屋の居間に石版が(汗)。壁に変な物が沢山飾ってあります。何で?誰かのご趣味でしょうか?
・勇太は、デッカードに会いに行くのかな?行き着いた先は‥‥空き地?‥‥の穴?穴に向かって「ボクだ、デッカード!」。ほうほう、穴の中は吹き抜けになっていて、その真下に、デッカードがいるのね。空き地から直通で行けるようになっているのかなぁ‥‥?
・デッカードの全体像を見て、「うわぁぁお!青ロボット〜♪」と一瞬舞い上がるが。でも、度を超えて好きになれそうにはない(笑)。
 デッカードの優しそうな顔。デッカードは勇太を大切に思っているのか、口調がとても優しいですね。
・エレベーターから人が降りてくる。‥‥‥あれれ?エレベーターが有るんじゃ、あの『穴』は直通の道ではない?
そういえばよく考えてみたら、勇太が降ってきた場合はデッカードが受け止めてくれるだろうけど、他の人だったら‥‥ただ落ちるだけのような気がする(汗)。ひょっとしてあの『穴』はただの通風孔?
・学校に行こうとする勇太。でも、デッカードはもの有り気に「大事な話がある」とポツリ。勇太が「何?」と聞いたら、デッカードは「その時に話す」とだけ答える。多分お別れの話かなぁ?優しいデッカードが勇太に話すのを躊躇う話といったら‥‥‥別れ話しか無いはず。
 ところで勇太は、またその穴を上って地上に出るわけ?貴方が降ってきたとき、穴の長さは結構な距離に見えたけどなぁ。それに滑り止めも突起もついてなさそうだったし‥‥‥今になってわかったけど、貴方が降ってきたその穴は、やっぱりただの『通風孔』ですよね。、どうやって地上に出るつもり?はしごも滑り止めも無いのに‥‥デッカードに伸びる手があって、地上まで送り届ける事が出来るのなら良いけれど‥‥。ガードウイングのような伸びる手が有ればねぇ(ガードウイングの伸びる手は、何処へ行っても人気者です♪)。
・ドクトルガウス登場。CASTは‥‥‥あ、戸谷さんだ(笑)。ガードウイング役といい、戸谷さんって、こういう役似合う〜!
・冴島さんが記者会見でデッカードの事を話します。
 記者の「デッカードは自分の意志を持って動きますか?」の質問に、「いえ、それはあり得ません。デッカードはあくまでロボットですから」とキッパリ否定した冴島さん。確かにロボットが心を持つって普通ではあり得ませんね。
 私の知っている某映画作品で、科学者が「彼はロボットですから‥‥ハハハ」と笑っていたものの、そのロボットが自我に目覚めてしまって、大パニックに陥ってしまった(デッカードと逆の悪の心を持ってしまったから)。
・「今のままで居てよ、僕の友達で居てよ」by勇太。最初は、私は勇太の台詞を聞いて『単なるワガママ』して見ていました。でも、じっくり勇太君の心をもう一度考えてみました。
 勇太って、親とは離れて暮らしているようですね。4年生の勇太にとっては、両親と離れての生活はとても寂しいことかも知れない。姉のあずきが親代わりのようですが、それでも親の存在の大きさには勝てないでしょう。
 そんな中で、デッカードに出会った勇太。デッカードは勇太に、惜しみない愛情を注ぎ(ちょっと注ぎすぎの場面も有りますが‥‥段々エスカレートしていくし)優しく大切に接していました。
そんな日常が、前触れもなく突然プツリと途絶えてしまう。デッカードは記憶を無くし、勇太の事を一切忘れてしまうというではないか。私だったら、「寂しいし悲しいけれど、それが彼自身が望んで決めた事なら‥‥‥」と悲しいけれど割り切ることが出来ますが、勇太はデッカードと過ごした記憶が消えるのは嫌だと泣き叫び、どうにも割り切る事が出来ない。勇太って、言葉ではデッカードの事を「ボクの友達」と言っていますが、心の中では、デッカードを『親』として慕っていたのかもしれない(あくまでも推論ですが‥‥何だかエクスカイザーとコウタの(父子の?)関係が一瞬ダブったの)。
 デッカードが記憶を無くすと言うことは、『デッカードと会えなくなる』事。でも勇太君は「会えなくなる」ことより、デッカードが自分を忘れてしまう(デッカードの中から、自分の存在していた証全てが消える)事が悲しかったんですね。勇太がパニックを起こすのも無理ないです(自分を忘れて欲しくなかったのかもしれない)。
 そうですね‥‥‥ただ『別れる』んじゃないんですよね。相手は自分の記憶を全て無くし、彼の中で「自分」が消えるんです。ただの別れなら、「久しぶり♪元気だった?」ってまた会って笑えますものね。でもこの別れは違うんですね‥‥
 もしそうでなくとも、勇太は例えただの別れでも泣いてしまうと思いますが。
(しかし、お叱りを買うかも知れませんが、私はそれでも!それが本当〜に彼の望むんだ事なら、悲しくて凄く辛いけれど、割り切って、笑って送り出すことが出来てしまう。
 別れる理由が
『正当』ならば、自分のワガママで相手を困らせてはいけない。相手には相手の人生がある。是非夢に向かって歩いて欲しい。自分が無理に引き留め、相手の人生を迷わせてはいけないという思いが私にはあります。
・デッカードの再フォーマット開始。デッカードは勇太に話しかけます。その光景に、信じられない衝撃を受ける大人達。
 「勇太、勇気を持って強く生きて行くんだぞ」byデッカード。この台詞ですが、デッカードは「強く生きる勇気で闘え」なんて言っているのでは無いと思います。このデッカードが言う「強く生きる勇気」とは?
 『人は生きている限り、数え切れない程の障害と立ち向かわねばならない』。デッカードは、その「数え切れない程の障害」に、決して臆したり逃げ出さないで。と言っているのです。デッカードは、人生は厳しく辛い物だと知っているのですね。

だって、人生平々凡々の人って、この世には居ないでしょう?

 『人生は四苦八苦』。人が一生のうちに受ける苦しみの重さは、それぞれ産まれたときから既に決まっているそうです(宿命・天命というらしい)。
 ところでこの『四苦八苦』ですが、これは単なる語呂合わせじゃ無いです(笑)。音の響きが良いからという理由でも有りません。『四苦』と『八苦』は全然別々の苦しみです。それぞれどういう苦しみかというと、
 四苦‥‥‥目に見える苦しみ(肉体的な苦しみ)。
 八苦‥‥‥目に見えない苦しみ(精神的な苦しみ)
なんです。
 因みに四苦の意味は、一苦=病にかかる苦しみ/一苦=老いてゆく苦しみ/一苦=死んでゆく苦しみ/一苦=生きてゆく苦しみ。この4つを合わせて『四苦』といいます。
 人間は、この四苦と八苦を決して避けては通れない。
 人間に与えられる四苦と八苦。どちらが重く課せられるかは、誰にも分からない。『四苦』を重く課せられる人もいる。『八苦』を重く課せられる人もいる。
 『四苦』を重く課せられた人は『八苦』は軽く、逆に『八苦』を重く課せられた人は、『四苦』は軽いといわれているが、必ずしもそうでなかったりする。世の中の不公平さに「なんで自分ばっかり‥‥」と思ってしまう事が有る。
 でも、その時ふと思う事がある。
 薬が買えないわけでもない。食事が取れないわけでもない。住む家が無いわけでもない。自分がどれだけ恵まれているのか‥‥そこで初めて気づく『八苦』の軽さ。そう思うと力が沸いてくるものです。


 デッカードは「これからの人生、君の身には無数の苦しみが訪れるだろう。でもその都度貴方は、勇気を持って、決して臆さず逃げ出さず、全てを受け入れ立ち向かって乗り越えていきなさい」と伝えているのではないでしょうか?
★このアニメは、本当に心のアニメですね。疾風!アイアンリーガーも心をテーマにしていたけれど、この作品も熱い心のアニメでした。でもこの作品は、心のもっともっとい深い‥‥普段気づきもしない心の部分まで探っていくアニメの様です。

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