13話 森の中の螢

・今日は星史の遠足の日。
 この年頃の子は、親に「お弁当にアレいれてコレいれて♪」と頼むのが普通なのですが、星史は、自分で自分のお弁当を作っている。
 両親が不在がちな環境の為、作らざるをえないとは思いますが、偉いなぁ〜といつも思います。
・お弁当が完成し、さぁ行こう!とリュックを背負う星史。するとひかるが、「星史君のお弁当、私も作っていたのよ〜」と怒り出す。
 星史は、「ひかるを待ってたらいつになるか分かんないから」と、勝手に自分で自分のお弁当を作っていたのね。でも「ひかるを待ってたらいつになるか分かんないから」って、ひかるは2人分のお弁当を作ってるんだから、星史より出来上がるのが遅くなるのは当たり前なわけで‥‥。それに、折角の女の子の手作り弁当(しかも一応喫茶店の娘)なんだから、多少遅くても、待っててあげる優しさってのも見せて欲しかったですね。星史のお弁当を作ってあげるなんて、面倒見の良い子じゃないの♪
・星史はダ・ガーンに、「遠足は小学生のビックイベント」というが、小学生のビックイベントって『遠足』なのだろうか?体育会系の星史にしたら、運動会のほうがよっぽどビックイベントだと思ったんだけど‥‥。
・ピンクと歌を歌っている星史。星史の声優役、松本梨香さんってやっぱり歌上手いなぁと感動。 因みに、星史とピンキーが歌っている歌は「森のくまさん」。この歌を歌ったせいで、星史は、森の中で本当の熊に襲われそうになるのであった(ウソ(汗))。

 童謡「森の熊さん」
 歌詞では、熊は少女に「森は危険だから帰りなさい」と忠告し、少女が落としたイアリングを差し出し、ラストで少女と仲良くなるという微笑ましいお話だが、真の歌詞は、とても残酷でものである。
 この「森の熊さん」は、元はアメリカ民謡。日本で生まれた童謡ではない。アメリカ民謡の「森の熊さん」では、熊が出会うのは少女ではなく猟師である。
 日本語版で熊が言った「お嬢さんお逃げなさい」。アメリカ民謡の歌詞では、熊は猟師に対して言った台詞であり、その歌詞の真意は、「お前は猟師のようだが猟銃を持っていないな。それなのに俺から逃げなくても良いのか?早く逃げろよ」である。
 歌のラストでは、熊は、後日猟銃を持ってやってきた猟師に撃たれ、毛皮(敷物)になってしまうのだが、また一方では、「熊の忠告を受けた猟師が森から出ようとしているのに、熊はそんな猟師を追い回し、挙句の果てには殺して食べてしまう」という、何とも救われない歌詞も存在しているらしいのだ。この部分が、日本の童謡の「ところが熊さんは後からついてくる」になった‥‥と一説で言われている。
 前者は、まだ猟師が無事なので救いようがあるものの、後者はもはや救いようが無い‥‥。しかし、日本の童謡の中にも救いようの無い歌があるので、どっちもどっちかな?


・星史が自分の作ったお弁当を食べようとしたら、ひかるが「星史君のお弁当はこっち!」と、無理やり自分が作ったお弁当を食べさせようとする。星史は、「折角自分でお弁当を作ったんだし、自分のお弁当が余ってしまうから」と断る。ひかるが折角作ってくれたお弁当。断るのは悪いけれど‥‥。クラスの誰かがお弁当を忘れてくれてたら良いのにね‥‥。
 星史とひかるがお弁当の事でもめていると、ピンクが「星史君のお弁当を食べてみたい」と言うではないか。すると、星史はとても嬉しそうな顔をしてお弁当をピンクに渡す(好きな女の子に「美味しいと言って貰いたい。星史の考えが手に取るように分かるなぁ‥‥)。ピンクの意外な一言で、意外な展開に。意当然ひかるは面白くない。するとひかるは何を思ったか、ピンクに自分のお弁当を差し出し「食べて」。星史は「何考えてんだ」と気味悪がる。
・先生の『森に入るな』の忠告を無視し、1人森へと入っていった螢を連れ戻そうと追いかける星史。螢を追う為、何も考えず森を突っ走る。森は、何も考えずにただ歩くのはとても危険。しかも高木で覆われている森は、一旦迷ってしまうと、自分がどこから来たのか一切分からなくなるので怖い。
 というわけで、完全に道に迷ってしまった星史。遠足に行って遭難するなんて‥‥嫌だよね‥‥。
 「しゃぁねぇ。ダ・ガーンを呼ぶか」by星史。良い役得ですね。なんと羨ましい‥‥‥‥。
・螢が星史と話していると、突然爆発発生!敵メカ(ブッチョ)が現れた。
 逃げる動物達と螢。たった今、遭難を経験してしまった星史は、「ちゃんと道分かってんだろうな?」と螢に聞く。そこに棲んでいる動物達が、自分の意思で逃げているのだから、道が間違っている‥‥ということはまず有り得ないだろう。
・ダ・ガーンと敵メカの闘いで、山火事が発生。枯れ草に火が燃え移った為、あっという間に森は火の海。焦った星史は、ダ・ガーンに「さっさと片付けて来てくれ」というが、そう簡単に片付けられるほど敵も弱くない(相変わらず無茶言うな〜星史って(汗))
・ランドバイソンがダ・ガーンを助けに到着。星史の命令で、ダ・ガーンはダ・ガーンXになり、敵はあっという間に片付いた。
ダ・ガーンとダ・ガーンXって、かなりの力の差があるようですね。ダ・ガーンは、自分の意思で自分の好きな時に合体できるエクスカイザーやファイバードとは違う為、単体と合体時の力の差が大きいと、ちょっと痛いですね。
・星史達が遠足で行った緑ヶ原高原。鹿や狐が普通に棲んでいるのってスゴイ!いや、それ以前に熊がいるなんて‥‥(怖)。自然と人間の共生・エコロジーを強く訴える勇者シリーズ第3作。近くに野生動物が沢山生息しているなんて、考えると少し怖いけれど、これこそが本来の森の姿なんですよね。人から飼われている動物しか見たことの無い私。野生のウサギなんて想像もつかない。イトコは、ウサギは飼われているのが当たり前だと思っている。少し寂しい気もします。


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