20話 ブッチョ 最後の挑戦

・ブッチョの乗った宇宙船は、空へと逃げていった。
 ピンキーは、失敗に失敗を重ねたブッチョをけなし、責める。
 ブッチョが、「俺はチマチマした隠密活動は向いていないよ」とぼやくと、「じゃぁそれって、私は貴方の上役に向いていないってこと?」と言われてしまう。
 ピンキーに見放されてしまったブッチョ。慌ててセブンチェンジャーを呼び出し、自分とピンキーの間に入って、執り成しをしてくれと頼む。確かに、セブンチェンジャーが間に入ってくれたら、心強いわね。しかしセブンチェンジャーは、オーボス様がブッチョに手を貸す必要はないと仰ったから、金輪際、一切手を貸さない。他の仲間も同じだと言い、どこかへ言ってしまった。
・独りになってしまったブッチョ。壊れてしまったのか(笑)、可笑しくもないのに笑っている(不気味)。
・大量の虫やモンスターが緑ヶ浜を襲う。この手口は──ブッチョか。
 螢は、そのモンスター達に、自分達の世界に帰るよう促した。しかし‥‥その光景をブッチョに見られてしまい、さらわれてしまう。
 そのさらわれている現場を目撃したのがペガサスセイバー。セイバーズにとっては、大恩人である螢。急いで救出に向かうが‥‥ブッチョのモンスターに足を取られて、地面に突っ伏してしまった。
・ダ・ガーン達は、モンスターを倒すために悪戦苦闘。殺しても殺しても、戦艦のビームを受けて復活してしまう。ってことは‥‥戦艦の装置をぶっ壊さなきゃ終われないってこと。螢の救出もしなきゃいけないし──。
 星史は戦艦に乗り込むことに決めた。ダ・ガーンは「危険だ!」と止めるが、「だって、元を断たなきゃしょうがないってことだろ?」と、星史はランドバイソンと共に、戦艦に乗り込んでいった。
・ブッチョは螢に、自分の夢を語る。彼は、王国を作りたいと願っている。様々なペット達に囲まれた生活を夢見ている。
 悪役としてはメルヘンなステキな夢じゃないの〜。と思ったが‥‥彼の、ペットに対する考え方を聞いて絶句。
「わいが生みの親。神様や。誰もわいに逆らわん。死ね言うたら、す〜ぐ死におるし──」。
 ペットを“物”としか思っていない。『ペットの生命は自分が握っている/自分が生かしてやっている』と、とれるような言い方。
 間違っている‥‥命は物ではない。所詮、貴方は『悪』でしかないのかもしれない。螢は、そんなブッチョを哀れみ、悲しみます。
・ランドバイソンと星史は戦艦の中へ──。
 「突っ込むぞ!」と叫んだ直後に、あっけなく、変なツタが絡まって転倒(ダサい‥‥ダサすぎる)。
 星史はランドバイソンを解体し、マッハランダー、ドリルランダー、ターボランダーを助ける(頭良い〜♪)。
 しかし、足を担当しているビックランダーは、ツタがぐるぐる状態。ダメみたい‥‥(汗)。
・「貴方は、命をいと惜しむことを知らないのね‥‥。命をおもちゃにする人は、自分の命も誰かにもてあそばれるのよ」と螢は、ブッチョに静かに警告する。
 ブッチョは、それは違うと突っぱね、「強い者が弱い者を従える。弱い者は強い者の道具にされる。それが掟だ!」と叫ぶと、「そして貴方も‥‥捨てられてしまったのね」と螢。
 螢、それをハッキリ言っちゃったら可哀そうだと思う。ブッチョは、螢の言う事はもっともで‥‥真実であると分かっていた。でも今さらそれを知らされても、どうにもできない。悔しさをぶつけたくて、椅子を投げ飛ばして八あたりをしてしまう。
・モニター室で、戦艦の地図を確認した星史は、まっすぐブリッジに直行(方向音痴じゃなくて良かったね、星史)。
 ブッチョは、「何をやっとんのや何をー!!」と、イライラして部下を責める(螢に言われたこと、よっぽど堪えたのね‥‥(汗))。
・ついに螢を助けに、星史がブリッジに到着。
 ブッチョはやけくそになり、螢を人質に取ってしまう。
 だが、マッハランダーとドリルランダーが発射装置をぶっ壊し‥‥ブリッジは衝撃で激しく揺れ、みんな揃ってふっ飛ばされ、人質がどうのこうのと言っている場合じゃなくなってしまう。
・形勢が逆転し、星史は螢を抱えて脱出するべく外へとダッシュ!──だが、ゲッ!そういえば、この戦艦は空高くにあったっけ‥‥(爆)。
 どうしよう〜と、エヘヘと笑って誤魔化す星史。しかし‥‥ブッチョは星史を捕まえようと手を伸ばし‥‥それを交わした星史は‥‥転落してしまった(勿論、ダ・ガーンが助けてくれた)。
・ブッチョは、星史も螢も‥‥ペット達も居なくなった我が家(?)で、独り佇み、「こんな筈じゃなかった‥‥」と嘆く。いつも一緒にコントをやっていた口型のペットも、もう何も言わない。空しい‥‥空しすぎる。
 ブッチョが、凹んでいると、背後から銃を向けられた。それは、かつての彼の仲間──。「不要なクズを1匹始末する」と言われた瞬間、彼は螢の言葉を思い出した。
・崩れていく戦艦。『不要な物』として始末されたブッチョ。
 星史は、ブッチョには散々な目に遭わされたため、「やった〜!ざまぁみろー」とガッツポーズをするが、螢は今にも泣きそうな目で、「可哀そう‥‥」と、哀れんでいた。
 BGMも、悲しすぎる。
 ブッチョって、ただ利用されただけの、可哀そうな奴なのかもしれない。

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