22話 落し物はダイレクター

・前回のビオレッツェ抹殺の件で、結構、疑りをかけられてしまっているピンキー。
 だが当のビオレッツェは、もう気にしていないらしい。それどころか、『仲間』として共に活動しないか?と、話を持ちかけてくる。更に、ダ・ガーン抹殺に成功した場合、例え自分が倒したとしても、『倒したのはレディーピンキー』と、手柄を譲ってくれるらしい。
 う〜ん、美味しい(というか美味しすぎる)話ではあるが、美味しい話には裏があるもので‥‥。ピンキーとて、おバカではない。何故?どうして?と不審顔。そして結局、断ったのである。
 ビオレッツェの申し出を断ったレディーピンキー。では、彼女はどうダ・ガーンを倒すの?と思ったら、セブンチェンジャーを呼び出し、交渉をしている(←やってることがビオレッツェと大差ないのが笑える)。
・星史が猛スピードで校舎内をダッシュ。「何でヒカルは起こしてくれなかったんだー!」と愚痴り(←自分で起きなさい)。
 慌てて階段を駆け上がり‥‥踏み外して転落。起き上がって猛ダッシュ──って星史!ダイレクターを落としてる!!(尻ポケットに入れるなんて無用心な子)
・朝の連絡会。先生がやってきて、『忘れ物』が落ちていたと報告。「こんなおもちゃを持ってきているのは誰だ!?」‥‥おもちゃね。まぁ、知らない人には携帯ゲーム機に見えるでしょう。
 星史は、落し物がダイレクターと知り、ゲッ!と焦ってしまうが、「ゲームを持ってきたのは誰だ?名乗り出ろ」と言われ、「ゲームと思われてるなら、俺のだと言っても怪しまれない」と、手を挙げて名乗り出ようとする。
 しかし、ヒカルがパッと手を挙げて‥‥

「先生、それは違います!それは‥‥ロボットの隊長さんが持っている機械です!」

 再びゲッ!となる星史。さすがはヒカル。いつも間近で見てるだけある(笑)。
 先生は、“本物”だと指摘され、実際に‥‥‥‥使ってみた(爆)。しかし‥‥‥‥来なかった。
 ピンクはそれを見ながら、使い方が違う。チョロチョロは、フタを開けて使っていた‥‥。さすがピンク。いつも間近で、使い方も見ていたのね。
・休み時間に、先生からダイレクターを返してもらおうと、職員室に足を運ぶ星史。
 だが、ピンクと鉢合わせ。この機械が『ダ・ガーンを呼ぶ機械』とされている以上、「自分のです。返してください」などとは言えない星史。
 ピンク自身も、この機械の持ち主が“自分”と証明する証拠がない為、星史の前で「私のです」といえず、しどろもどろ。
・するとピンクはピンキーに化け、『ピンクの相談』という名目で、応接室で先生と二人きりで話すチャンスを手に入れる。
 催眠術を先生にかけ、ダイレクターを差し出すよう要求。
 先生が、じわじわ〜と、ピンキーの術にかかってゆく。そして、鍵穴から二人の様子を見ていた星史も、関係ないのに術にかかってしまっている(演出が濃いな〜(笑))。
 完全に術がかかり、先生が胸ポケットからダイレクターを出した瞬間、蛍がドアを開け放って入ってきた。
 「それを、本当の持ち主に返して──」by蛍。
・『ダ・ガーンを呼ぶ機械』『本物』『本当の持ち主に返せ』。ここまで言われてしまっては、ますます持ち主が自分であると名乗り出れなくなってしまった星史(ドツボにハマっていくわね)
・学校にレディピンキーのロボットが現れ、攻撃を仕掛けてきた。
 恐怖に震える生徒。「敵の攻撃か!?」と椅子から立ち上がり、ダイレクターを開く仕草をして、そういえば──!と落胆する星史。ところで、もし仮に持っていたとして‥‥教室内でダイレクターを堂々と使い、ダ・ガーンに連絡する気だったのかしら星史は(^▽^;)。
・ロボットは、星史たちのクラスを狙っている。クラスの中の誰かが、チョロチョロだと判断した為である。
 爆発に煽られ、吹き飛ぶダイレクター&星史達。ダイレクターのフタは開き、オーリンが剥き出しに‥‥命令できる状態になっている。
 星史は苦しみながらも、「ヤバイ、ダ・ガーン。助けてくれ」と呟く。星史の完全な独り言だが、オーリンが光り、命令は受理された。
・レディーピンキーがダイレクターを発見。すぐさま駆け寄り、使い方も知っている為、頭上に掲げ、「出てこいダ・ガーン!」と叫んだのである。
 星史はそれを聞いて、へっへ〜来るわけないだろ〜とバカにしていたが、実際に来てしまった為、愕然とする(←本当は、星史の命令で来ていたのだけど)。
 自分の命令で来たと思い込んだレディーピンキーは、「さぁガキどもを殺せ!」というが‥‥‥‥。
・「例え西から昇った太陽が東に沈もうとも、貴様の命令など聞くものか!」と一喝! この、ダ・ガーンの振り向き方がカッコいい〜。

『西から昇った太陽が東に沈む』
 太陽というのは、本来は「東から昇り、西に沈む」もの。それが常識であり、当たり前。
 『ことわざ』としては載っていませんが、意外と、昔から用いられた言葉のようです。
 意味=「(全ての)物事・ことわりが“逆さま”となる/有り得ない事実が起きるが、それが“真実”とされる」
 響きや語呂が綺麗な言葉なのですが、某アニメの歌詞以来、用いても、「ギャグ?」と言われてしまいます(T_T)。
 『西から昇った太陽が東に沈む』に似た意味の言葉はいくつかあります。『牛が嘶(いなな)き馬が吼(ほ)え』。牛がヒヒーンと嘶いて、馬がモーと吼えるという‥‥(汗)。
 因みに、『当たり前の事を当たり前のように言う』の言葉もあり──『犬が西向きゃ尾は東』。 犬が西を向けば、当然のように、尾は東を向いていると‥‥‥‥。


※ダ・ガーンの言葉を噛み砕くと──「隊長が星史からレディーピンキーに変わった。例えそれが真実だとしても、貴様の命令など聞くものか!」

・「話が違う!」とカッとなったレディーピンキー。怒りに任せて、ロボットにダ・ガーンへの総攻撃を命じる。
 戦い方がドンくさいダ・ガーン(T△T)。「しまった!しまった!」を連発し、ダ・ガーンはあっという間に傷つき、にっちもさっちもいかなくなっていく。合体するしか勝ち目はなくなってしまう。
 ダイレクターはレディーピンキーの手の中。フタは開いているので、星史が命令を発すれば受理される。しかし‥‥クラスの皆の前で「ダ・ガーン!合体だ!!」なんて、口が裂けても言えない(笑)。
 迷っていた時、クラスメイトの一人が「頑張って」と呟いた。そこで、ピン!と閃いた星史。「皆でダ・ガーンを応援しよう!」と、指揮を取り、歌い始めた。「頑張れダ・ガーン、負けるなダ・ガーン‥‥(星史、オーリンに向かって)合体して攻撃だー!」
 見事な星史の機転でしたね。
・レディーピンキーは、合体したダ・ガーンを見て、ダイレクターが自分には使えないとし、投げ捨てる。それを星史はすかさず拾い‥‥次々と命令を発し、勝利したのであった。

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