28話 友達は魔女?!

・異星人が緑ヶ浜のどこかにいるかもしれないと、星史とヒカルはピンクの家で姉ピンキーの帰りを待っている。
 ピンクがここに居る限り、同一人物のピンキーが現れることはあり得ないのだが、星史とヒカルは知らない。恐らくピンクとしては、さっさと星史達には帰ってほしいだろうな(笑)。
 そこに、軍がこのピンキー宅を調査しにやってきて、ずかずかと上り込んでくる。
 ピンクは部屋を見られたくまいと必死に抵抗。ヒカルは、頑なに拒絶し、まるで人が変わったように焦りだすピンクを不審がり始めた。
 星史は可愛いピンクの為に、自分の両親が『防衛機構軍の大佐』『ニュースキャスター』であると豪語して軍を威嚇する。更に父親に直接電話をかけて、ピンキー宅を調査しないよう直談判するのである。絶対に‥‥やってはいけないことである(汗)。
・ヒカルは、軍がピンキー宅を調査するにはそれなりの理由があるのだと思い、そういえば自分達ってピンキーとピンクの事を一切知らないのよねと、星史に打ち明けた。
 以前は、「自然食好きな人に悪い人はいない」と言っていたヒカルだが‥‥さすがにブッチョの事もあるので、疑ってかかるべきだと思ったのだろうか?
・高杉大佐は、星史に対して「軍のやり方に意見するな」と電話口では忠告したものの、やはり少しやりすぎであるとして郷上大佐に控えるようお願いする。上の人って、一般市民に対して何が行われているか分からないからなぁ。
 すると郷上大佐は、それは出来ないと突っぱねる。なぜなら‥‥ピンキー宅には電気・ガス・上下水道が全て通っていないというのだ。これには高杉大佐は驚きを隠せない。そんなバカなことがあってたまるか!という感じだ。
 ピンキー宅は、まるで宇宙船のように、完全自給自足で生活が成り立ってしまっているのだそうだ。
 この時点で、星史が如何に“外見”だけで人を信用していたのかがよく分かる。何度もピンキー宅に遊びに行ったのにねぇ‥‥。家の様子が妙だというのもずいぶん前から気づいていたというのに、「変な家」で済ませていたのである。
・泣いてすがるピンクの為、軍に対して徹底して抵抗することを決めた星史。
 家の周囲に近づけさせないよう物を投げ捨てたり、梯子に油を塗って昇ってくる軍人を滑り落としたり‥‥もはや犯罪である(^_^;)。公務執行妨害は勿論、軍人に怪我でもさせたらタダではすまないだろう。
・ヒカルがピンキーに捕まってしまったこともあり、ピンクはついに星史に自身の正体を明かす。
 レディーピンキーは、「ちょっとでも疑ったりしなかったの?」と呆れ果てるが、レディーピンキー側も星史がダ・ガーンの隊長であることをまだ知らないので‥‥ある意味お互い様である。
 ピンクもピンキーも友達だったのに‥‥と悔しがる星史。恋は盲目とよくいうが、ピンクの事がとても大好きだっただけに(デートもしたものね)、かなりショックだったみたいである。
・星史が、ガ・オーンと共にレディーピンキーの戦艦と闘っていると、防衛機構軍が戦闘機で加勢しにやってくる。
 加勢したい気持ちは分からなくもないが、ガ・オーンが苦戦しているのに戦闘機がしゃしゃり出てきても勝てるわけはなく、案の定次々と撃墜されてしまう。
 このままガ・オーンの戦闘が長引けば長引くほど、防衛機構軍も全滅してしまうし、地上に居る戦車も破壊されてしまう。
 困った星史は‥‥とんでもない提案をガ・オーンに持ちかける。「2つの武器をくっつけてパワーアップできないか!?」
 ぶっとんだ発想である。くっつけたことは無ければ、勿論撃ったこともない。っていうか撃てるかどうも分からない。そもそも連結させただけで、武器として成り立つのかさえ怪しいものである。「ダメでもともと!」という星史の声に推されて、ガ・オーンは‥‥撃ってしまった。
 結果は、しっかり武器として使えて、破壊力も倍になって結果オーライ──危険な隊長だ(^_^;)
・ラストは、ヒカルが「山本さんは?ピンキーさんは?」と泣き出してしまう。確かにピンクに不信を持っていたものの、本当に宇宙人だったなんて納得がいかないとのこと。信じていたもの全てが崩れていくというのは辛いですね。
 勇者シリーズで、「実は貴方達の味方でした」というのはよくあるが、「友達だったけど──実は敵でした。」という後味の悪い話は、あまり無かった気がします。

※この作品では、声優さんの多くが複数の主要キャラを担当している‥‥しかも、『正義キャラと悪役キャラ』という珍しい作品です。
 速水さん「ダ・ガーン&ガ・オーン」、梁田さん「ターボランダー&ビオレッツェ」、河合さん「香坂春夫&マッハランダー」、島田さん「ランドバイソン&根本正」、岸野さん「星史父&レッドロンメカ」、沢木さん「レッドロン&シャトルセイバー」、子安さん「セブンチェンジャー&ピンキー親衛隊帳」、高宮さん「ジェットセイバー&森山先生」など‥‥。
冬馬さんは、人物としては1人だけど(?)、子供のピンク・女性のマジカルピンキー・敵のピンキー・老婆のピンキーと、4つのタイプの声を使い分けてました。

戻る 次へ トップ ホーム