29話 復活!ダ・ガーン

・星史の見る夢。ヒカルに声をかけたら、「私の本当の姿はレディヒカルよ」なんて。星史はピンクのことが好きだったから、ショックだったんだろうなあ。
 宇宙船が去った後の緑ケ浜は、町の封鎖はまだ続いている。宇宙人がこの町にいたという事実。それを誰も見抜くことができなかったということ。そして‥‥まだ地球に残っている可能性もゼロではない以上、封鎖は止む無しである。
 身分がはっきりしていないと、街の出入りができない。嫌な街ですねぇ。
 学校に行く星史とヒカルだが、クラストメイトに居たピンクのこともあって、足取りは非常に重い。
 ピンクは、もう学校には居ない筈。宇宙人が地球を去ったと同時にピンクも学校に来なくなったと知れば、自動的に『ピンク=宇宙人』と疑われてしまう為、ヒカルはピンクの正体をクラスメイトに報告するのは止めようと言い、星史も納得した。
 しかし‥‥既にクラス中の皆が『ピンク=宇宙人』と疑っていた。理由は、欠席しているからではなく、宇宙船が飛び立った場所はピンクの家だからだ(そりゃ決定的だわな)。
・螢も欠席と聞き(もしや螢も宇宙人か!?)、星史は気になって家を訪ねる。
ジーンズで正座とは‥‥こりゃキツイね〜(でも、正座自体したことないでしょう?笑)。初代コウタはダブズボン、2代目ケンタは半ズボン、明らかに、年齢が上がるにつれて着る物もオシャレになっていくんですね(4代目の舞人は‥‥毎話服が違っていた(-_-;))。
 普通に話せばいいものを、螢はわざわざ茶席を用意するんですね。お茶なんか嗜んだことのない星史。脚はしびれ、抹茶を一気飲みして吹き出し、とてつもなくマナーが悪すぎる。
・ダ・ガーンがなかなか帰って来ないのでイライラしている星史。
ガ・オーンに、ダ・ガーンがいつ帰ってくるのかを聞いているが、ガ・オーンは「出るときは出る」という。そんな回答アリか?
分からない時は螢に聞くのが一番と、星史は螢をつれてアフリカへ──。
その頃、セブンチェンジャーからダ・ガーンのことを聞いたピンキーもアフリカへと向かっていた。
ダ・ガーンは今、引き裂かれたアフリカの大陸を繋ぎ合わせることに全エネルギーを使っているため、敵と戦う余力も余裕もないのだとか!
・ピンキーの作戦に気付いた星史は大慌てでアフリカにランダーズとセイバーズに招集をかける。
しかし、セブンチェンジャーの妨害によってランダーズはタイヤをパンクさせられてしまい、走行不能に──。
ちょっと待て!やられたのはボディじゃなくてタイヤでしょう?だったらいますぐ変形して、走ってでも来なさいよ──!!
・無事だったセイバーズがダ・ガーンを護ってくれているが、ピンキーの執念が強すぎて相手にならない。
星史はというと、螢に「私はなにをすればいいの?」と聞かれるが、星史は“ただ連れてきた”だけ。信じられないことだが、現地に着いたら螢に“丸投げ”しようと思っていたらしく、頭を抱える。
 星史って、螢がなんでもできる超能力者かなんかだと思っていませんか?
・ピンキーメカが、抵抗できないダ・ガーンを襲う。
 頬をぶつのがメインな為、傍目ではあまりダメージを負っていないように思うのだけど‥‥ダ・ガーンはボロボロになっていく。
 とどめを刺されそうになり、ダ・ガーンは最後の力を振り絞ってブレストアースバスターを放ちピンキーメカを倒すが、力尽きて倒れてしまう。
 しかし、そこにセブンチェンジャーが立ちはだかり銃口を向けた──!
・伝説の力が発生。ヤンチャーは、「ついに出た!」と嬉しそうである。
 グレート・ダ・ガーンGX。初代から代々受け継がれるのが、主役キャラにはサポートメカが存在し、それと合体することができる。
 ただ、エクスカイザーのドラゴンジェット、ファイバードのファイアーシャトルとは異なり、サポートメカに人格が存在し、単体でも闘えるというのは3代目のダ・ガーンになってからです(5代目のジェイデッカー以降は、サポートメカが自分のサポートメカを持っている‥‥という形に(複雑?))。
・このダ・ガーンの世界観は私は大好きです。伝説の力や生命の叫びなど、地球が一個の生命体という考えですね。
この考え方は『ガイア理論』と言われています。『地球』という言葉は表面的な“大地”を指しているにすぎないのですが、『ガイア』は、[大地・空・水・風・生命]が一体になった姿を指しています。
 地球に生きる全ての生物が一体となり、巨大な『ガイア』という生命体が産み出されているのであれば、ダ・ガーンを産み出したのは地球に生きる全ての生命であるからして、よって地球から生命が死滅すればダ・ガーンも終わりということになります。
・地球には、『自己調整システム』が備わっており、例え危機的状況が起こっても、全てが1つになっている為、回避することができるそうです。
ある地域で洪水が起こったらある地域では干ばつになり、天秤のように帳尻合わせを行い全体では何も変わらない。巨大な生命体ガイアが、それをシステムによって循環させながら調整しているのだという。
ガイア理論が発表された当初は、オカルトとして科学者らから大バッシングを受けたものの、今では受け入れられている。
※物語後半では、星史が「おい、地球。伝説の光を持っているのか?」と叫んでいるシーンがあり、また宇宙飛行士の野口総一さんも地球を見下ろして、まるで“地球が一個の生命体”のように、生きている気がしたと語っている(地球から“音が聞こえた”という飛行士もいる)。


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