34話 隊長の資格

・初代、2代目は、アバンタイトル(タイトルコール前のプロローグ)は毎回同じ映像だったが、3代目では星史が『心情』とういうか胸の内を言葉に出しているような感じです。
それによると、星史はヤンチャーのことをすごい疑っているのがよくわかる。
「ヤンチャーなんて信じるもんか!」と叫びながらも、いざ本編に入れば、敵の情報といっても、ヤンチャーが持ってきたものしかないので‥‥(-_-;)、結局ヤンチャーの情報を元に動いている星史(情けない)。う〜ん、星史も他から情報を取って来れればいいんだけどねぇ。
本編だけでは分からない“星史の葛藤”が観ていて苦しいです。
・ヤンチャー歓迎パーティを開き、盛大に迎え入れるレストランつくしと美鈴さん。
最初は星史とヤンチャーは犬猿の仲でしたが、『ピーマン嫌い』という共通があったせいか、少し打ち解けた。
ピーマン美味しいのになぁ〜。そういえば星史って納豆もダメでしたよね。
・ポラロイド写真をもらい、嬉しそうに目を輝かせながらも、「あんまり要らないけど貰っておく」と天邪鬼。しかしそれが彼の“照れ”であることを知っている皆は、その言葉に満面の笑みを浮かべている。
・星史に情報を持ってきたヤンチャー。なぜポンポン星史に情報をくれるのか?それは「おまえが何もわからず戦っているからだ」だって。返す言葉もなく黙り込んでしまう星史。そういえばビオレッツェにも以前「来る敵、来る敵、デタラメに闘ってたの?」と言われてましたね。ハハハッ耳が痛いね〜(笑)。
スパイを炙り出す‥‥つまり、セブンチェンジャーを炙り出す罠だとも知らずに、情報を星史に与えてあげるヤンチャーが悲しい。
・共働きの為、ほぼ毎日家で独りで過ごす星史が寂しくないよう、写真を飾ってくれる両親に対して、星史は『心配性』だと笑っている。
しかし、ヤンチャーはそれが羨まして仕方がない。
確かに家で独りで過ごしているかもしれないが、両親は健在で、会おうと思えば会える。
しかし‥‥「本当に一人ぼっちになった者の気持ちは星史には分からない」とヤンチャーは涙を堪えながら去って行った。
星史の方が年上なのに、ヤンチャーの方が大人っぽいです!
・夜、美鈴と同じベッドで眠っているヤンチャー。寝入ったと思い、美鈴がベッドから出ようとしたら、寝ながら美鈴のパジャマの袖を掴んでいて、「母上‥‥」と目に涙を溜めて呟いている。
こんなに母性本能をくすぐられたら、どこにもいけないよ!
ドアの隙間からそっと覗いていた星史も、ヤンチャーの寂しさをなんとなく察知したようです。
・ガンダール遺跡に集められた、ダ・ガーンと、セブンチェンジャー、ピンキー、ブッチョ。それを上空から見下ろしているビオレッツェ。
戦闘開始!『本気で闘わない者がスパイ』である。
とにかく今回は敵が多いので、ここは『空間』を認識し、『戦術』と『指揮』を考えて動かないといけないのだが‥‥星史は何も考えていなかった(爆)。
「何もわからず戦っている」「デタラメに闘っている」というのは、情けないけれど正しいです。
星史もヤンチャーも、“星を護る隊長”として勇者の指揮全てを預かる者。ヤンチャーは、地球は自分の星ではないにも関わらず、地球の遺跡を護るようセブンチェンジャーに命令してくれている──ありがたい。一方の星史は‥‥ガーン!そんな命令は出してくれなかった!
・ヤンチャーは、ダ・ガーンから遺跡を守るために立ちはだかり、ビオレッツェにバレてしまう。
う〜ん、ダ・ガーンがバスターを撃つのを邪魔するのもアリだったんじゃないんですか‥‥って、そっちのほうがビオレッツェに気付かれにくかったはず。
でも、子供向けアニメなのだから、それは難しいのかも‥‥。ダ・ガーンは、『含み』を持たせる場面は色々あるけれど、敵や味方など、ここ一番の大事な場面では、子供にもわかる様にしないとキツイのかもしれない。
・結果、セブンチェンジャーはペガサスセイバーに退かされ、ダ・ガーンは撃ってしまう。
装置は爆発し、地面は大陥没。遺跡は‥‥影も形もなくなってしまった。
ヤンチャーは泣きながら、皆で撮った写真を丸めて捨て、星史に地球を護る資格はないと言い放った。
難しい‥‥非常に難しいが、私だったら星史と同じことをするかな?だって、遺跡を護っても、死んだら意味がない(爆)。

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