42話 出現!伝説の力
・オーボスと和平交渉をするため、オーボス星に乗り込んだ高杉大佐と星史。
はたして、お調子者の星史に交渉なんてできるのか?と不安でいっぱいだ。
案の定、星史はペラペラとビオレッツェに聞かれるままに答えていくではないか。
そしてついに、『伝説の言葉』の文言も教えてしまう。‥‥オイオイ、それって秘密ではないのか?
‥‥で。思いとは?願いとは?新たなる道とは?
実は星史、その『伝説の言葉』に対して深く考えたこともなければ調べようとしたこともないので、いざ聞かれるとしどろもどろになってしまう。こういう時は「教える必要はない」と答えれば済む話なのに、なんとか答えようとして、悩む姿を敵に晒してしまう。
初対面の際、ダ・ガーンに『自分は口が軽いから約束を守る自信がない』と言っていたけどさぁ〜(;^ω^)。誘導尋問にかかれば、あっという間にベラベラ暴露するだろうな。
このテンパっている星史を見ていると、彼の性格で、今日まで自分が隊長であることをクラスメイトや家族にも話さなかったことは、正直偉いと思う(結果的にバレたものの、自らバラしてはいない)。
・オーボスが姿を現した。
高杉大佐は、いたずらに地球を攻撃するオーボスに対し、もし伝説の力が欲しいならあげもいい。だから地球を攻撃しないでくれと交換条件を出した。
しかし‥‥オーボスは笑いながら、地球の生き残る術などないと告げる。
どうしてプラネットエナジーを集めているのか。それは‥‥ただの退屈しのぎだった。
悠久の時を生き、ありとあらゆる楽しみをやりつくした。最後に残った“たった一つの楽しみ”は、星々を襲い、プラネットエナジーを回収し──『伝説の力』が出現するかどうかを見ることだけとなった。
『伝説の力』が出現しなければ“外れ”。出現すれば“当たり”。でも“当たり”が出たとしても、また次の星をターゲットにするのでしょう。
高杉大佐は、それを繰り返したところで何も得るものはないと諭すが、オーボスには響かない。
宇宙は自分のものだから、何をしてもいいというのである。
‥‥これって、ある意味『製作者』ってことでは?
・星史を庇って、高杉大佐がオーボスに捕らわれてしまう。
父を残して逃げるなんてできない星史だが、ダ・ガーンは星史を無理やり自分の中に格納し、高杉大佐を見捨てて去ってしまう。
ダ・ガーンは、とにかく星史だけは守らないと!という使命感でしたことだから責めたりはしないけど‥‥どこか冷たい感じがします。
でも、星史の命に危機が迫れば、下した『命令』も却下されるのですね(ロボット三原則みたいだ)
星史にVサインを送る父に、思わず涙を流して叫ぶ星史。
その時、わずかながらに伝説の光が出現するのであった。
隊長になって、地球のために闘ってはいるけれど、夢物語と言うか、心のどこかでは『現実味』が無かったのかもしれません。いつもヒーロー気取りで勝てば得意げで、トントン拍子に勝ち進んでいきましたし、プラネットエナジーの件だって、なんだかんだ言ってなんとかなってましたからね(汗)。
勝って当たり前で、正義なんだから勝つのが当然で、負けるってことがどういうことか、いまいちピンとこなかったのかもしれません。

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