45話 地球絶体絶命

・高杉大佐を救出して、無事地球へ帰還。
しかし、オーボスは地球の解放点をどんどんヒットさせていき、見る間に大地が裂けていく!
最後のひとつは──なんと緑が浜だった!
緑が浜といっても面積は広いが、おそらくダ・ガーンの『勇者の石』があったお寺だろうな。
敵が地球にやってきた目的によって、敵の行動が地球にどう影響を及ぼすか、最終決戦で如実にわかりますね。
初代のガイスターは『地球の宝』が目当てであり、地球そのものには一切興味はなく、最終決戦でも地球には一切変化なし。
2代目のドライアスも、目的はあくまでも『人間を奴隷にすること』であり、地球そのものには興味なし。
しかし、敵のマイナスエネルギーが強すぎた為、地球の大気が影響を受けておかしくなっていった。
3代目は‥‥直接地球を滅ぼしにかかっており、かつ期限も決められている。なんとかしないと、地球と一緒に死んでしまうのであって、緊迫感が初代&2代目とは全然違うのであった(汗)。
・蛍の屋敷で、『伝説の言葉』を聞かされた美鈴達。
 「惑星と運命を共にする者たち」。もし地球が無くなったら‥‥じゃぁ移住しようか!というわけにはいかない。『地球にしか住めない』のである。真意を知った美鈴は、大急ぎでテレビ局へ行くのであった。
 この考えは、バックミンスター・フラーが唱えた、地球を“箱舟”に見立てた『宇宙船地球号』ですね。
 初代のエクスカイザーでも、この“箱舟”理論をコウタに問うシーンがあります。
 ※エクスカイザー29話レビュー参照。
いわばこの戦いは、『惑星に生き続ける権利』を勝ち取るための戦いであり、絶対に勝たなければならない。
その思いを、誰もが思い、誰もが願わなければならない。
 高杉大佐が、星史に「どうして自分が選ばれたのだと思う?」と尋ねていましたが、「『地球のため』に純粋に──未来を信じて戦えるのは、子どもだから」だそう。
 確かに大人だと‥‥ねぇ。地球のためとはいえ、これだけ働いて無給かよとか(←汚れている)、キャプテンスーツを売りさばいていた大人のように、商売にしてしまったりしそうだ(汗)。
 でも隊長が成人だった場合、自分の愛車がダ・ガーンだと嬉しい気がする(戦いで汚れるからむしろ嫌か(;^ω^))
・GOD本部で、帰還報告を行う高杉大佐。
 軍から高杉大佐を助けたことを感謝され、照れる星史である。
 高杉大佐は、オーボス星で捕らえられているときの状況を話すなかで、地球が今置かれている状況を話していた。
 伝説の力を発動させるには、皆の心が一つになりさえすればいい。
 「だったら俺、皆に頼んでくる」と駆けだしそうになるが──オイオイ、皆って誰だよ(汗)。
 前回『伝説の力』が発動した時は、動物や植物が天に対して祈るような高度を起こした。更に、大佐の身を案じた軍関係者らも、大佐の無事を祈っていた(人望がありますね大佐)。
 その祈りが通じて『伝説の力』が発動した。しかし‥‥それはきわめて微力であり、かろうじて大佐をオーボス星から救う程度にしかならなかった。
 つまり、オーボスを倒すまでの力ではなかった。オーボスを倒すほどの力を発動させるためには、全人類が祈らなければ無理だろう。
 しかし、この『心を一つ』にがどれだけ難しいことかと、大佐は頭を抱えている。
 今現在、地球はオーボスに狙われている‥‥っていうか、既に攻撃されている。アフリカが以前解放点をヒットされた為、現地の人は地球が危険な状態にあると怯えたことだろう。しかし、それは地球全体から見れば、『ごく一部の地球に住む人々』に起きたこと。大半の人類は日常生活を普通に送れていて、今も生活に不自由がない。その為、自分の身が危険であるという認識に至らない。だから、『伝説の力』の言葉を受け取ったところで、何も感じることはないし、何もしないだろう。
 そして、自らの危機を目の前にしたとしても、それでも“わが身”しか考えない人も多いのだと──。
 色々話し合っているうちに、星史は「その件は“父さん”ともしました」と口を滑らせてしまう。
 案の定「父さん?」と返され、それについて弁解するのが面倒くさい星史は、自分の正体を軍に明かし「息子です」とヘルメットを脱いで自らバラしてしまった(本当、口の軽い子ですねぇ)
 自分の正体について、両親・友人・根本さんも知っている。皆は近しい間柄だから、正体を知られてもいいだろう。でも軍はさぁ‥‥まずいよ。
・アフリカの解放点が再び解放されてしまう。
 更に光の洞窟、アマゾンと、敵は次々に解放点を開放していく。
 解放点は5つある。敵は全ての位置を把握しているのだろうか?
 大佐が星史に尋ねるが、星史は「わからない」という。5つのうちの1つは、星史は全く知らなかった。敵がもし、全ての地点を知っているとしたら──どうしよう!焦る星史である。
 自分が知らない事実を、敵は知っている。最悪、自分が一番無知なのかもしれない(汗)。アフリカの解放点の時、ビオレッツェに「貴方の星だもの、当然知っているわよね?」とバカにされてますからね。
・美鈴は、全世界に向けて『伝説の力』について伝えている。
 まるで人間が地球を支配しているかのように、やりたい放題に文明を発展させ、その為に散々自然破壊をしてきたが、地球に住まわせてもらっているという認識がまるで無かった。
 地球にしか住む場所が無いのに、その場所を自分たちの手で汚してきた。今回のオーボスは、形こそ違うが、地球をないがしろにしてきたツケが一気に回ってきたような、そんな感じだ。
 日本から、『伝説の言葉』を発信する美鈴さん。
 こんな状態で、停電している地区は観られないし、そもそも衛星生きてんの?とか、真夜中の国はどうだとか、言いっこなし!世界中を車で走り抜ける勇者シリーズに、そんな論争は無意味である。
・4つ目の解放点がヒットされ、もうダメだ〜状態になっている地球。
 あと1つで、ヤンチャーみたいな星になってしまう!
 勇者シリーズ中、最も諦めの早いダ・ガーン(笑)は弱気になるが、星史はまだ未来を信じている!

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