22話 フーコの七夕物語

・「パイロットにしてください。ダメならレーサーでも良いです。」
 七夕の願い事に第1希望と第2希望ねぇ。風流がないというか──。少し欲深いコウタ(笑)。
 フーコは、そんなコウタの願い事は子どもっぽいと笑っている。コウタは、「じゃぁお姉ちゃんは?どうせ「彼氏が欲しい」でしょ」と逆に言い返す。どっちもどっちな姉弟ですね。
 因みに、私のイトコは幼い頃、短冊に「お金」と書いて、知人に「子どもなのに夢が無い」と怒られたことがあります。
 しかし、そんな知人だって、宝くじを入れた封筒を短冊に吊るし、「お願いします」と書いていた(笑)。
 それを笑ったら、「アンタだって、クリスマスのとき、サンタクロースに「商品券下さい」って頼んだでしょ」と突っ込まれた。
 似たもの同士というか、なんというか‥‥。しかし、『短冊に宝くじ』には適わない。
・フーコはマリオと散歩にでかけた。バツが悪くなるとすぐに逃げ出すフーコの悪い癖。
 トラックに撥ねられそうだったところを、ダッシュマックスに助けられたフーコ。
 姿は見られてはいないものの、「声」は聞かれてしまい、その甘くて渋い声に、フーコはときめいてしまう。
 目はトロンとしており、コウタがパパから貰った七夕の入場券を分捕って、「これこそ運命〜♪」と浸ってしまっている。
・翌朝、コウタ宅にダッシュマックスがやってきた。なんでもパトロールをしているそうだ。朝早いのに大変ねぇ。
 「じゃぁな」とダッシュマックスが走り去ろうとした瞬間、フーコが玄関を開け──「アッ!」とビックリ。
 ダッシュマックスの後ろ姿を見ながら、「彦星様!」と絶叫し、「アンタ、彦星様とお知り合いなの!?」とコウタに詰め寄る。
 ヤバイ雰囲気を、コウタは感じ取る。フーコの恋のお相手が、ダッシュマックスなんて。
 エクスカイザーに相談したら、「好きになるのは良いことじゃないか」と、アッサリと言われてしまう。そりゃ確かにそうだけど‥‥。『ただ好きでいい』で終わらない人もいるのよ。車に乗ってるのは誰だろう?カッコいいのかな?何処に住んでいる?何歳?と、あれこれ詮索する人も絶対いる。困ったことに、全てフーコに当てはまるけど(^▽^;)。
・フーコは帰り際、運命的にダッシュマックス(車姿)に会う。
 慌てて運転席を覗くが、誰も居ない(そりゃそうだ)。
 「でも、待っていれば会える」と、照れてしまう。フーコって、思ったことズバズバ言うし、毎日コウタと取っ組み合いのけんかしてるけど、心はとっても純粋な少女なんですよね(彼女の愛読書からもそれがわかる)。
・デパートで待ち合わせのため、フーコが立っていると、コウタとコトミがやってきた。
 「ゲ、最悪‥‥」byフーコ(確かに)。
 「何してんの?あっわかった〜。デートの相手が来ないんだ〜。そうでしょぉ?」byコウタ。──可愛い顔して、結構性格悪いわね(笑)。
・デパートに、お約束だがガイスターが登場。本当に、狙ったようにやってくるのが面白い。
 会場は大パニック。我先にと出入り口に客が走る中、フーコは「彦星様が来るまで絶対動かない」。←フーコって結構一目ぼれタイプなのね(笑)。
 コウタは、早く逃げようと姉を説得するが、恐怖感より『彦星様に会いたい』気持ちが勝っているフーコは、サンダーガイストに石を投げつけ、「デートの邪魔しないで。このボケ!」と、禁句を言ってしまう。
 「俺はボケじゃない!」とサンダーガイストが反論すると、「アンタなんかボケで十分よ」と、2度にわたり『ボケ』連発。ついにプッツン切れるサンダーガイスト。
・あれこれ怒鳴りあっているうちにカイザーズが到着。変形した人型ダッシュマックスを初めて見るフーコ。あの渋い声が──。「彦星様の車にそっくり〜」とは言うが、『彦星様の使い』とし、あの車と同一のものだとは思っていないらしい。
 カイザーズが登場するたびに、戦闘は激化。戦の真っ只中にいるフーコとコウタ。コウタは怖いので早く逃げようとするが、フーコは彦星様に夢中。ショーの特等席にいるような感じで、「彦星様〜」と連呼し続ける(フフッ女性のほうが肝が座ってるわね(笑))。
 でも、戦の真ん中にいるのだから、ビルは崩れ‥‥‥‥2人とも落下──と思ったら、フーコが咄嗟に笹の葉にしがみ付き、コウタは姉の足の間にスポッと収まる形に(爆)。コウタの挟み方も凄いけど、笹の葉って、そんなに強いのものかと疑問に思った。
・フーコが目を覚ますと、既に戦闘は終わっていた。
 屋上から下を見ると、なんとダッシュマックスの車が──!「来てくれたんだわ‥‥」と、フーコは感激し、来年の夏までに女を磨くことを決意し、コウタを突き飛ばして帰っていく。
 コウタは足を踏み外し‥‥‥‥‥‥‥‥その後、どうなったんだろう。とても1人で這い上がれるとは思えないし、まして、両手が塞がっているのだから、エクスカイザーは呼べない。
 本当に、その後どうしたのだろう??

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