36話 ハロウィンの怪物

・ハロウィンということで、フーコは魔女、コウタは悪魔のコスプレをしている。
この作品が放映された当時は、まだハロウィンは浸透していなかったのでしょう。
徳田さんは「ハロウィンって何?」と聞き、フーコはハロウィンの起源から説明している。時代ですねぇ(笑)

ブギーマンの伝説は土地により異なっており、スコットランドが発祥とされている。
『これ』といった姿はない。実体があるのかどうかは謎。いるという証拠も、いないという証拠もない。会った者もいない。しかし『必ずいる』と信じられている。
ブギーマンは、不安や恐怖が具現化したものであり、その点は日本の妖怪に似ているともいえるが、日本の場合は『この妖怪はこの姿』という目安はある。しかしブギーマンにはそれすらもない。
特定の姿が存在しないため、隣近所でさえも『ブギーマンの姿』は全く違うことも多い。
どんな悪い事をするのかというと、『悪い事をする“子供”に制裁を与える』ようで、子供が何か悪い事をすると「ブギーマンに攫われるよ!」と言って親は叱るのだそうだ。
悪いことをする子供を叱る怪物は日本では『なまはげ』がいるが、それでも怖がらせるだけで制裁を与えるまではしない。ブギーマンは悪い事をした子供を食べるのだそうだ(怖)。

因みにフーコの言う、ブギーマンとハロウィンには、実は本来はなんの繋がりもありません。
では、なぜフーコが「ハロウィンの夜だから」と言ってブギーマンの名を連呼して恐れているかというと、1978年に公開された『ハロウィン』にでてくる悪魔(殺人鬼)がブギーマンなのです。
シリーズ8作で、エクスカイザーが放映されるまでには既に5作品が登場しており、根強いファンがいます(管理人の私も‥‥(#^^#))。
今回のガイスターメカは鎌を携えていましたが、映画『ハロウィン』の作中でも同じく、ブギーマンが鎌を携えて“めった刺し”にする描写があります。
とにかく血生臭いスプラッタ作品であり、この作品によって、監督のジョン・カーペンターの名は一躍有名となりました。
この監督こそ──世界を震撼させた『遊星からの物体X』を手がけた方です。
この作品を皮切りに、洋画は『ホラー』というジャンルを確立させて黄金期に入っていきます。
おそらくエクスカイザーの作品には、ホラー映画ファンのスタッフがいるのでしょう(嬉)。今回のブギーマンに限らず、いろんなホラー作品のキャラの名前が登場しております。子供向けの作品で子供には分からないネタだから(特にホラーは‥‥)、名前を出しても気づかれにくいからいいのかもしれません(?)。スタッフの愛が伝わる、ホラー映画ファンとしては嬉しい演出です。
・コトミから妖精の人形をもらった途端、かぼちゃロボが現れ、コウタは人形を床に落としてしまう。
必死に謝るも、コトミは許してくれなかった!!
するとコウタは、1話目でエクスカイザーにカメラを修理してもらったことを思い出して、エクスカイザーに「直して」とお願いする。
てっきり、「わかった」と言ってくれるかと思いきや‥‥。「変に思うだけじゃないか?」byエクスカイザー。アハハそりゃそうだ。あれだけコトミの目の前で木端に壊しておきながら、「はい、壊れてなかったよ♪」とでも言うつもりなのかいコウタ?
・冷静になったコトミは、コウタに「人形なんかどうでもいいのよ。コウタ君の方が大事よ」と許してあげ、逆にコウタを怒鳴りつけた自分を許してほしいと言うのである。
意外な展開にコウタがマゴマゴしていると、エクスカイザーがコウタを後ろからそっと背中を押してやり、「ううん。宝物を壊されたら誰だって怒るよ」と言って、コトミの怒りは正論だと言って庇った。
・幕張メッセ‥‥じゃなかった、まくまメッセで開催されている『秋の味覚店』に行くコウタとコトミを変なメカが襲う。
エクスカイザーが助けに駆け付けるが、いつもとは違う感じに戸惑うエクスカイザーは、「どこの誰かは知らないが──」という形である。
お化けのように、ヌルヌルとマントを翻して動くロボット。このロボが明らかに通常のガイスターロボと違うのは、自分で喋っているところでしょうか?
まくまメッセごと消えてしまったロボットに、エクスカイザーは大慌てである。
・コウタが連れされた場所に、ガイスターがいた!
ねぇガイスター。秋の味覚‥‥かぼちゃ‥‥集めてるの?なんで?確かに宝物だけど、ちょっと違うよ(汗)。
逃げるため、止む無くかぼちゃを放り投げるコウタに、ホーンガイストは「食べ物を粗末にしやがって」と怒るが、あんたが言うな!のセリフである。
・事件が解決した翌日、一晩かけてコスプレ衣装を作った徳田さんだが、今日は11月1日のため、ハロウィンは終了していた(爆)。
落ち込む徳田さんに対し、コトミとコウタはラブラブで、お手て繋いで一緒に登校している(キャー)。
「恥ずかしいから離して」というコウタに、コトミは「ダメ!」だって。
タクミは、昨日のコウタとコトミの一件を知っているため、コトミと距離を一気に縮める大チャ〜ンス到来!
コトミを見つけるなり、「一緒に行こう。宝物を壊したコウタなんか放っておいてさ」なんて、ワザとコウタの失態をアピール。しかし、コウタとコトミの繋がれた手を見て愕然!
「ごめんね。今日はコウタ君と歩いていきたいから」byコトミ。
コトミったら、大人しそうな顔して意外に大胆な子ね〜。2人から猛アピールされちゃってさぁ。羨ましいねぇこのこの!
将来は、どちらのお嫁さんになるのかなぁ?『社長夫人』には興味はないか‥‥。

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