38話 風になれ白い馬

・まさかの‥‥幼児番組で『競馬』の話である。
理由はというと、それは今回狙われる『宝』にある。今回のお宝は、物ではない。人間である。それは‥‥『宝豊』さん。
たまたま名字が『宝』というだけで狙われるという‥‥なんとも不運な騎手。モデルは勿論、武豊さんである。
エクスカイザーが放映される3年前に初騎乗し、放映2年前の1988年に、菊花賞をスーパークリークで制してG1初勝利!
きっとスタッフは、キャラクターとして登場させたかったのでしょうね。だから、幼児番組では異例の『競馬』の話になったのかも。
・馬に乗ってみるコウタ。パカパカと歩いて気持ちよさそうだが、マリオが後ろからちょっかいを出している。
危険な事に、コウタを乗せた馬の尻尾を掴もうとしているのである。怖くなってやめるよう叱るコウタだが、パパとママもちゃんと見て注意しなよ‥‥。
案の定、馬はコウタを乗せたまま走り出し‥‥キャァ落馬するー!
・危機一髪で『宝豊』に助けられたコウタ。今回の事で馬を怖がらないでほしいと宝さんに言われ、コウタは真っ赤になってそんなことはないですと呟いた。
この件がキッカケとなり、宝さんはコウタに馬の素晴らしさを教えてあげようと、「一緒に乗ろう」と言ってくれる。
コウタは大喜びでついていくが、面白くないのはフーコである。コウタが宝さんを知る前から、フーコは彼のファンだったんですものね。
フーコは自分も馬を暴れさせようと、手近な馬に乗り、馬の尻をひっぱたいて暴れさせようとするが、びくともしない。
このボーっとした馬も競走馬で、名前を『ホシカワホマレ』と言うらしい。
・競馬場に行くコウタ達。
徳田さんは馬券を破りながら嘆いている。パパは「穴ばかり狙っていては勝てない」と窘める。
ギャンブルを知らないコウタは(知らなくていいよ)、本命ってなに?大穴ってなに?と、ハテナマークを頭上に掲げている。
フーコは、「本命は宝さん、大穴は徳田さん」と言い、更にコウタを混乱させてしまっている。
‥‥フーコ、J.ローンのこと、どうでもよくなったの?コウタはお小遣いをためて写真集まで買ってあげたのにね。
そうなってくると、過去の野球話での粟原さんとか‥‥もう何とも思ってないのかな?
・パドックに行って宝さんを見に行くコウタ達。
近くには既にガイスターが来ているのだが、コウタ達は勿論、誰も気づかない。気づいたのは──野生の勘が鋭い宝さんの馬だけである。
・レース中、地面を突き破ってサンダーガイストが登場。一緒になって走る。「俺速い〜♪」と得意顔のサンダーガイスト。馬より早い彼なのに、34話では何故か人間に負けるのである(汗)。
足の速い順で並べると、『ジェンナー → 競走馬 → サンダーガイスト』となり、なんとジェンナーは競走馬より速いのである(んなバカな)。子供番組なので、敢えてこれ以上のツッコミは入れない方が賢明である。
・サンダーガイストが1着となったことで、パネルには彼の堂々たる姿が表彰され(笑)、拍手喝さいの中、照れながら1位を噛みしめるサンダーガイスト。
彼が1位なら、じゃぁ馬券は?途中参加でも1位として扱われるの?ギャンブラーの徳田さんは、こんな状況の中で「この場合、馬券はどうなるのか?」とパパに聞いて怒られてしまう。
・今回はサンダーガイストのおバカっぷりが冴える回である。
宝とコウタが騎乗した馬を、わざわざ自分達が不利になるような狭い場所に追いつめていき、案の定、小回りの利く宝さんは逃げるのに有利になっていく。
建物の中に逃げ込んだ宝を捕まえるために手を伸ばすサンダーガイスト。柱を掴んで得意顔になるが‥‥自分が掴んだものが柱か馬かぐらい、おバカなあんたでもわかるだろう?
そして‥‥馬と思い込んで柱を掴んで離さず、「抜けない抜けない」と嘆くサンダーを横目に、涼しい顔して逃げていく宝さんであった。
・ガイスターも倒し、レースが再開されることになった。サンダーガイストが空けた地面の大穴は大丈夫なのだろうか?
レースが終わると、1着は宝さんのスーパーエース、2着は‥‥なんとホシカワホマレ(騎手不明)。タクミ自慢の馬は失速して負けてしまう。
終わってみると、大穴という結果になったのに、徳田さんが真っ青になっているではないか。確か彼はギャンブラーで、今回も大穴を狙ってたんまりと儲けたのでは?
実は、今回に限って順当の1着スーパーエース、2着マネーメーカーに賭けたらしい。
泣く徳田さんだが、ママは「1着スーパーエースで、2着ホシカワホマレならこれでいい?」と馬券を見せる。
なんと‥‥ママが大当たりしたのであった!!


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