42話 消防車出動せよ

・空き倉庫を新たな基地にしているガイスター。
山のマグマ谷だった頃とは打って変わって、市街地を基地にしているガイスター。さぞや落ち着かないことでしょう。
前回、嫉妬にかられて犬を襲ったが、作戦ゼロのために失敗して、ここに行きついたのか‥‥。
冬の寒い雪が舞う中、身を寄せ合い、体を動かし手を擦り合わせてジッと寒さに耐えるガイスターを見ていると、敵ながら、粗末でもいいから、暖かな場所を提供してやりたくなってしまう。
あまりの寒さのために、暖を取ろうと焚火をするガイスターは、手近な燃える物を持ちより火をつける。
しかし、倉庫そのものが燃え出し、消防車が出動し、倉庫に向かって放水。
暖を取るどころか、水を浴びせられて余計寒くなってしまうガイスター(頭に向かって放水させられていて、少し笑える)。
ガイスターが暴れている所にレイカー兄弟が向かい、戦闘モードになるが、倉庫から飛び火した火の粉が別の倉庫に燃え移り、爆発。レイカー兄弟が慌てた隙に逃げ出すガイスター達。ブルーレイカーは、弟にガイスターを追わせず、延焼を食い止める方が先だと言うが、本当にガイスターを捕まえたいと思うなら、自分は消火に徹して弟を追わせた方が良いような気もする。
・消防車1台につき2000万払うというトレイダーの言葉に、目を光らせるダイノガイスト。
だ〜か〜ら〜安すぎるっつ〜の!
数百億円はするであろう豪華客船の買い取り金額を1億と言っちゃうトレイダーだが(安いとから「5億にしろ」というダイノガイストもバカすぎるが)、やはり今回も酷かった。
はしご付の消防車って、安くても1億円はするぐらい高いんですよ。一般のポンプ車とは違うんですよ!
それを2000万って‥‥あまりにも酷すぎるよトレイダー。
っていうか、そんな酷い値段でぼったくられてるのを知らず、ヤッターみたいに目を光らせるんじゃないわよ。なんだか悲しくなってくる。
相場を知らないダイノガイストが悪いのか、ぼったくるトレイダーが悪いのか。それとも‥‥宇宙で売買するのだから、地球の値段とは違うのか‥‥よくわからないが、それにしても2000万は酷い!
・スカイレストランで食事の予約をしていたのに、『他に良い店を見つけた』という理由で、まさかのドタキャンをするコウタの両親。
この時代には携帯電話は存在しないので、別のレストランに入店してからキャンセルの電話をする始末。
おそらく、レストランは食事を用意して待っているだろうに‥‥。迷惑な客である。
・パパママがいないビルに入るコウタとフーコ。犬も入れるのは何故!?というのは言ってはいけない。
予約をしていないにも関わらず、レストランに入れるコウタとフーコ。
明らかに邪魔なのに、捕まえても追い返さない従業員。
さらに、火事が起きれば、客を放って真っ先に逃げる従業員。
言っちゃ悪いが‥‥大変悪質なレストランである。パパもママも、こんな店で食事をしなくて正解だったと思う。
・超高層ビルで火災発生。
こういう時、梯子が届かないとどうしようもない──というのは、現代でも同じである。
「絶対にパパとママを見つける」と頑固なフーコに付き合ったために、コウタとマリオも取り残されてしまう。
本当は従業員が誘導するものだが、真っ先逃げてしまい、防火シャッターも(ろくに点検してなかったのか)勝手に作動し、密室の中で取り残されてしまう。
コウタは、どこから知識を得たのかは知らないが、ドアの隙間をタオルでふさいだり、煙を吸い込まないように濡れタオルで口を覆うよう姉に忠告し、少しでも被害を被らないよう必死である。
フーコ、コウタが一緒で良かったね。
・しかし、それでも火の勢いは衰えないために、途方に暮れてしまう。
真っ先に逃げた従業員には‥‥消防士らに駆け寄って「あの部屋に子供が残ってるんです!」と叫んで欲しがったが、それはしてくれていないようであった(最悪)。
しかし、なぜだかエクスカイザーが真っ先に気づいてくれたために、大事に至らなかった。

今回の脚本は、幼児番組なのに、“やってはいけない”ことを平気で行っている人々に目が行く。
火事が起こり、避難誘導をせず客を見捨てて真っ先に逃げた従業員。
“火事場泥棒”をし、ホテルの食材を盗み食いしたコウタとフーコ。
ホテルに夕食の予約をしておきながら、“他に良い店があった”という理由で、予約時間直前にドタキャンをしたパパとママ(用意しているレストランの迷惑を考えないのか?)。

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