13話 三人の科学者

・ヒルマン教授の孫娘、キャシーが誘拐されたらしい。
 犯人からなのだろうか、電話が掛かってきた。
 受話口からは、「ハローヒルマン!」とやけに明るい声。この声は天野博士?ってことは、天野博士が犯人?というのはそれは間違いで、ヒルマン教授と天野博士は旧知の仲らしく、ヒルマンの可愛い孫娘が誘拐されたと聞いて、天野博士は慌てて飛んできたそうだ。
 二人が互いに懐かしがっていると、また電話がかかってきた。今度は犯人からのよう。この声ってゾルですよね?ドライアスがキャシーを攫ったのか。
・データとキャシーの交換を迫ったゾル。
 ヒルマンは、「データならここに有ります」と、トランクからフロッピーを取り出す。
 このシーンは時代を感じます。フロッピーは今では電気店の片隅にヒッソリと佇んでいます。 
 ところでふと思ったのですが、このディスクには、大気圏浄化装置の研究データが入っているんですよね。研究データ』が、たかが3.5インチのFDに収まるとは、到底思えないのですが(笑)。ヒルマン教授の持っているフロッピーの容量ってどのくらいあるのでしょう?
・監禁されているキャシーが、ソフトクリームが食べたいとダダをこねる。
 すると、テシターがソフトクリームを持ってきた!‥‥何処で買ってきたんだろう?よく買えたな、テシターが(笑)。
・天野博士は、打倒ジャンゴの秘策を思いついた。それは、偽のディスクを渡すという作戦だった。おおっ!これは初代のエクスカイザーも使った手ですね。エクスカイザーは、偽物のXウイルスをダイノガイストに渡し、スカイマックスを助けたんですよね。
 しかし、2代目の主人公であるケンタは、「偽のディスクを渡すのはマズイ」と言います。これには私も同感。エクスカイザーの取引が成功したのは、ガイスター連中がおバカだったから。ドライアスが、ガイスターほどおバカとは思えません。
 それに、今回天野博士が用意した偽物は『データ』。一目で偽物との判断が難しい、ゼラチンとはわけが違う。データは、パソコンで読み込めばすぐにばれてしまう。ガイスターのようなおバカでも分かってしまう。‥‥止めた方がいいかと。
・天野博士は、ピンバッチ型の小型マイクをケンタに渡し、自分の交渉の状況を知らせようと考える。でも、それってただの『マイク』なんですよね。いざ連絡取りたいという時はどうするの?この場合、渡すなら『マイク』より『通信機』が良いと思うのですが‥‥(あぁ、心配になってきた)。
・ジャンゴが取引をしに現れた。取引の現場には、コンピュータが沢山有る。‥‥ヤバイ!
 天野博士は、ジャンゴに偽のディスクを渡す。
 するとジャンゴは、「ディスクを確認しろ」とゾルに命令してしまった。あぁ〜あ、やっぱりこうなりましたか。知らないぞぉ〜。
 天野博士は、「ヤバイことになった」と火鳥さんに助けを求める。でもケンタに渡したピンバッチはマイクの為、一方通行でしかない。天野博士は、今頃になって、マイクは『通信機』ではないと気づいた。
 その頃、ゾルはディスクの中身を確認。天野博士が用意したデータは、『ゲーム』だった。簡単でシンプルなゲームのようだったが、これもフロッピーに収まる容量だとは到底思えない。あのディスクは一体何物?
・キャシーを助けにやってきたケンタ。
 これで一安心かと思いきや、キャシーが壁に寄りかかった途端、なんとその壁が崩落してしまった(汗)。
 ケンタは慌ててキャシーの手を掴むが、所詮ケンタも子供。とてもキャシーを引き上げる力は無い。二人揃って落ちそうになる。それに気づいた火鳥さんが助けに行こうとすると、今度は天井が崩落!火鳥さんはその天井を支えることになってしまい、どうにもならない状態に‥‥。
 キャシーが落ちそう!ケンタも落ちそう!リスターは何処行っちゃった!?天野博士らはどうなった!?要塞が崩落!この先どうすればいい!?
・要塞の異変に気づいたガードスターが、火鳥さんに通信を送った。
「ファイバード!状況を伝えろ!」。すると、崩れそうな天井を必死に支えながら、「今‥‥手が離せない!」by火鳥さん((≧m≦)ププッ!!)。
 生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされている火鳥さん達。緊張感で溢れるシーンなのに、思わずプッと笑ってしまった。これは‥‥シャレなのかしら?とてもシャレを言っている場合じゃないのですが(汗)。
・火鳥さんは、エースバロンも応援に来てくれるように言ってくれとガードスターに頼む。
 ガードスターの声を聞いたのか、「エースバロン了解!」との勇ましいお声。さて、エースバロンはどこにいるのかしら‥‥と思ったら、なんと、家(研究所)にいるではないか‥‥(汗)。
 もしかして今から向かうのか‥‥。日本からマヤ文明のあるメキシコまで行くのか‥‥果たして間に合うのかしら?心配になってきた。
・ケンタの手がそろそろ限界になってきた。火鳥さんは、なかなかやってこないガードスターに、「一刻も早く来てくれー!」と必死(頑張れ火鳥さん!)。
 でも、今現在戦力になるのは、火鳥さん(ファイバード)とガードスターの2人だけ。そして、火鳥さんが手が離せないので(笑)、結果的にはガードスターが1人で闘う事になる。‥‥‥‥絶対無理な話だと思う。誰か1人、付き添いで来させるべきです。
・ガードスターが苦戦していると、サンダーバロンがやってきた。
 ‥‥嘘!?日本からメキシコって、そんなに近かったっけ‥‥(汗)。‥‥怖い‥‥このタイミングの良さは‥‥何!?火鳥さんたちは、メキシコに関わらず、地球の裏側にさえ、2,3分で着いてしまう。
・ガードスターが、エースバロン以外のバロンチームの名前を呼ぶのは珍しいですが、ドリルバロンとガードスターが一緒に作業するのは、もっと珍しい事ですね。貴重なシーンです。
・事件解決。ヒルマン教授は、天野に「この恩は一生忘れない」と、天野博士に感謝するが、今回の天野博士は、結構ドジばかり踏んでいたと思います。偽のディスクを渡して裏目に出るわ、ケンタにマイクを渡して、「マイクは通信機じゃなかった」と、あとで気づくわ‥‥。結果としてはメデタシメデタシでしたが、結構ヒヤヒヤさせられた回でした。

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