17話 狂ったコンピュータ都市

・ドライアスとDr.ジャンゴが何やら会話をしている。新しい作戦でも思いついたのかしら?
 「都市機能も全てコンピューターが管理する時代。それを、このウィルスで‥‥」byジャンゴ。ん?嫌な予感。平野靖士さんの脚本だと、文明の利器がおかしくなってしまう事がやたらと多い。リニアモーターカーは暴走するわ、初代では、同じ17話でビックマザーコンピューターがおかしくなるわ、散々だった。今回も‥‥凄い嫌な予感がする。
・ケンタが話しかける『外灯』みたいなロボット。「私の名前は『ハック』です」。オイオイ‥‥なんちゅう怖い名前なんだ!?因みにこのハック、火鳥さんたちと会話するところを見ると、彼はただの機械ではなく『心』があるようですね。
・家事ロボット、メディカルロボット、警備ロボットらを紹介するモモコ。
 今回、モモコは未来都市のロボットを紹介したが、現実の世界では、人間を超えるのは勿論だが、人間と同じような仕事をこなせるロボットさえも、残念ながら未だ開発されていない。近い将来、いずれは開発されると希望は持ちたいが、実際は難しいのではないだろうか?
 ってことは、このファイバードの世界の未来都市は、現実世界の2007年も現在よりもずっと先を行っているんだ〜と感心する一方で、「この家には鍵が無い。何故なら、『指紋』が鍵の代わりになるからです」と、生体認証キーを紹介している。

 生体認証キーが普及した背景には、鍵を紛失した場合、自分が自分であることを認証できなかったり、紛失や漏洩によって、他人が自分になりすまして認証をしてしまう問題があったからである。
 「“物”で認証するからだ。自分自身の体で認証すれば良い」と、顔・声紋・指紋で認証を行うようになった。
 なるほど!自分の体は落とす筈無いから、そりゃ認証には持って来いだ!と思うが、結構難しいものがあるらしい。
 “顔”は傷を負っているとダメだったり、声紋は風邪を引くとダメだったり‥‥。
 更に、声紋はボイスレコーダーで突破され(最近の機械は高性能ってのが仇に)、指紋はゼラチンで作った人口指で突破され(その発想も凄い)。最も怖いのは、他人の指を切り落とし、それを認証に使う‥‥(||゚Д゚)ヒィィ!!
 そういう問題が結構あったので、体の表面の認証は危険ということで、体内の認証である、指の静脈や目の網膜で認証するのが普及したらしい。
 2007年現在、私は未だ静脈認証をしたことが無いが、どんな風に鍵を作るのか、興味が凄いある。


・博士は、世界一と謳われるコンピューターの鍵を開けようとする。意外にも簡単に開いてしまいビックリ!‥‥セキュリティ対策は大丈夫か?
 ハックは、立ち入り禁止エリアに入った博士のメモリを、「火鳥さんのお友達だから」という安易な理由で抹消する。それは違うんじゃないか?と思ってしまった私。「友達だろうが罪は罪」と考える私たちですが、厳しいでしょうか?
・ドライアスがハックのメインコンピューターにウイルスを発射。いとも簡単にのっとられてしまったコンピューター。ウイルス対策はしてなかったのか!?未知のウイルスにも対応出来るようにセキュリティ対策を強化していないと‥‥
・博士にスパゲティを持ってきたロボット。スパゲティを力任せに博士の頭に叩き付ける(笑)。車は右往左往と暴走。ケンタたちの席に突っ込んできた!火鳥さんがいたから大事には至らなかったが‥‥う〜ん、怖い。早速ウイルスの影響が出てきたようですね。
 「突然車のコントロールが利かなくなって!」という女性の言葉を聞いて、火鳥さんがハックの身を心配する。すると、屋外全てのモニターにドライアスのシュラが映り、「ハックは支配下に置いた」と宣言。
『ハックがハックされた』‥‥な〜んてシャレを言っている場合ではない(爆)。コンピューターで制御されていた未来都市の機械達は、あちこちで故障し事故を起こす。火災が起きてもスプリンクラーは作動しない。
 平野氏よ‥‥またか?またなのか!?15話の平野氏の脚本では、電話が不通になって世界中が大混乱だったじゃないか。今度はハックがハックされて大混乱ってか。初代エクスカイザー17話の感想レビューを書いて、続けざまにこの話の感想レビューを書き、奇しくも同じ17話で内容が『機械トラブル』だと、もしかして‥‥狙ってる?と、つい思わざるを得まい。そういえば平野靖士氏は、『機械トラブル』の脚本を書くのが好きだという噂があるが、それは本当なのだろうか?
・ハックに感染したウイルスが何かを見つけ出す博士。「ワクチンプログラムを作らないと」と言っている。え?ワクチン打つの?ワクチンって『感染予防』に打つものですよね。既に感染した後じゃ、ワクチン打っても意味無いんじゃ‥‥?確かに、一部のウイルス対策ソフトには、『パソコンがウイルスに感染した場合の復旧に、ワクチンをプログラムし‥‥』と書いてあったりもする。『ワクチン=感染予防』というのが頭にあるが‥‥ま、いいや。気にしないでおこう。
 一方、ウイルスに感染したロボットに襲われる人間。よりによって警備用ロボットに襲われている(これは怖い)。佐津田さんが必死に銃で攻撃してもびくともしない。
 「機械を信用しすぎるからこうなるんだ」by佐津田さん。初代のエクスカイザーの言葉を思い出す。エクスカイザーは、いざっていう時に起きるであろう危険性を警告(エクスカイザーは、いざって時が起こる前にコンピュータを修理)。今回の佐津田さんは、いざって時が起こってしまったことへの嘆きのようだ。エクスカイザーの『いざって時に大変な事になるよ』が、現実になってしまったのだ。
・ガードチームが別行動をして働く。ガードファイアーは故障したスプリンクラーの変わりに自ら放水し消火。ガードスターは貧乏くじを引いてしまい、感電(哀)。
・博士は、ワクチンプログラムを作成し、実行ボタンを押そうとするが、コードがウイルスに汚染され(何でコードが?)、博士を縛り付ける。咄嗟にケンタがリスターでコードを切り、博士の代わりにハルカが代わりにワクチンプログラムを注入。機械は正常に戻った。
・ファイバードを助けるハック。ただの外灯ロボットだと思っていのに、顔面からビームを発射したのには驚いた。
・ハックは、自分が『プログラムで動く機械である』事を改めて知った。落ち込むハックに火鳥さんが、例えそうであっても、機械は、使う人によって“善”にも“悪”にもなれると言い、「君にもいつかハートが生まれるさ♪」と恐怖発言「そんなもん生まれて貰っちゃ困るー!」by私&知人。ロボットが自我を持ったら、世界はどうなってしまうのか、怖くて想像できない。某映画のスカイネットみたいに、一斉に人間を殺しにかかり、ロボットと人間の全面戦争になってしまわないだろうか?と心配でたまらない。「お姉ちゃんは映画の観過ぎだよ」と、冷たくイトコに笑われましたが‥‥(苦笑)。

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