29話 飛べファイヤーシャトル

・家計簿をつけながら、イライラしているハルカ。まだ小学生なのに、貴方が家計簿をつけているの?偉いですね。まぁ‥‥博士に任せたら、どんぶり勘定でパァッと使っちゃうもんね。
 それにしても、今時そろばんを使ってるなんてアナログ‥‥。アンドロイド作る技術があるんだから、『家計簿ソフト』なんかすぐ出来るのでは?レシートをスキャンするだけで、分類分けする機械とか作れそう。
・今月も大赤字だと嘆くハルカ。そんな時、電気の使い過ぎでブレーカーが落ちてしまう(笑)。最近はよく落ちるらしい‥‥確かに、あの設備は非常に電気を食いそうだ。
 ハルカが咎めたてても、ハイハイと生返事をして取り合わない博士に、ハルカは“バカみたいな電気代”の請求書を突きつける。金額は‥‥50万円!?そりゃ、いくらなんでも使い過ぎだろう。
 それでも博士は危機感が皆無であり、宇宙に満ちたエネルギーに比べれば我が家の電気など微々たるもの──と開き直り‥‥ハルカはついにプチッと切れてしまった。
・火鳥さんも恐れるハルカの怒号を収めるため、博士は火鳥さんらと共に地下格納室へ──。
 実は博士は『太陽エネルギー集積衛星』を作っていた。
 なんでも、これを大気圏外に打ち上げて活用すれば、電気代がタダになるらしい!
 我が家の莫大な電気代をタダにする為に『太陽エネルギー集積衛星』を作ったものの、大気圏外に打ち上げなければ使えない。だからスペースシャトルを作ったのだそうだ。────言っている意味が分からないというか、その発想が理解できない(汗)。電気代を減らす方法は他にいくらでもあるだろうに。
・人工衛星が大気摩擦で燃え尽きずに地球に落下してしまった。
 どうして、こんな事が起こってしまったのか。謎を解明するためには大気圏外に行かなければならない。ファイヤージェットでは往路だけで精一杯の為、スペースシャトルが必要不可欠となった。良かったね、使い道が出来て♪
 でも、今のところまだ完成していないので、急遽ファイヤージェットで大気圏を離脱することになった。
 火鳥さんはそのままでいいが、ケンタには宇宙服が必要だと、博士はケンタに宇宙服を提供する。
 早速着て自慢すると、ハルカは「馬子にも衣裳」とあしらって小馬鹿にするのだが、火鳥兄ちゃんは「これが『馬子にも衣裳』か〜」と感心する。どこかでその言葉を耳にしたのかな?火鳥さんは、「俺にも馬子にも衣裳が欲しいです」と博士にねだる。
 馬子というのは、駄馬‥‥貧相で貧弱な馬に、荷物や人を乗せて運ぶという、身分が低い職業の人を指す。そんな粗末な職業で身分が低い者であったとしても、羽織袴を着れば、それなりに立派な身分の者に見える。という意味である。
・ファイヤージェットに乗り込み、いざ大気圏外へ──。
 出発してしまった後で、博士はケンタが“重力”を受ける訓練を一切していないことに気づいた。ケンタは重力に耐えながらも必死で唸り──そのまま気絶!!火鳥さんは、もちろん大丈夫である。
 次にケンタが気づいた時には、すでに大気圏を離脱していた。
 宇宙の広さに感動しながら、ケンタは火鳥さんの星はどこにあるの?と尋ねる。
 「あっちの方さ」と、遠くにある星を見つめる火鳥さんの表情を見て、ケンタは、火鳥さんが宇宙からドライアスを倒す為に、故郷の星から地球に派遣されてのだと改めて気づかされ、任務が終わったら帰還するのだと悟る。
 「帰りたい?」と聞くケンタに、「その前にドライアスを倒さなきゃね」と、敢えてハッキリ返答しない火鳥さん。
・レーダーが反応し、調査に向かうファイヤージェット。
 ちゃんと帰れる?と尋ねるケンタ。何か遭ったら、自分だけ助からないもんね(汗)。
 ファイヤージェット内で心細く待っているケンタの前に、ドライアスが現れる。
 ケンタはファイヤージェットを操縦しながら必死に逃げるが、ドライアスは執拗に追い掛け回し、火鳥さんの目の前でファイヤージェットが破壊されてしまう(よく無傷だなケンタ)。
・ファイヤージェットが破壊され、合体できなくなってしまった火鳥さん。
 困っていると、タイミングよくファイヤーシャトルが!なんと博士が操縦している。なんでもアリだなこの研究所って。独力では不可能なレベルではないか?
・ファイヤージェットが壊れてしまったため、合体できない火鳥さん。人間の姿ではどうにもできない為、どうしたものかと悩んでいる。
 ファイヤーシャトルは使えないのかと、火鳥さんは自身とファイヤーシャトルを融合させ、グランバードに合体した。
 単純にパーツだけ必要なら、ファイヤージェットってダメなの?ファイヤージェットのエネルギーが必要なのかなぁ?
 ※サンダーバロンかスーパーガーディオンと合体できればいいのにね‥‥。
・あれだけ戦闘で忙しかったにもかかわらず、しっかりと『太陽エネルギー集積衛星』は打ち上げ成功させていた博士。
 早速、太陽エネルギーを頂こうと、スイッチオン!すると、またもやブレーカーが落ちてしまった。
 博士は、「太陽エネルギーを変換するには莫大な電気が必要になるんだった」とポツリ。
 太陽エネルギーを蓄えたとしても、それを電気に変換するには、更に莫大な電気が必要になってしまうのだとか。
・結局、来月も大赤字となってしまった天野家。ハルカはブチ切れてしまい、毎日毎日、同じ洋服なんて情けないと嘆いた。
※このハルカに同情したのか、「ハルカに服を買ってやってくれ」と実際に現金がサンライズに送られてきたらしい(笑)。
 物語も後半になると、美子先生が天野平和科学研究所で働くことになるのだが、美子先生は殆ど毎回洋服が変わる為、比べてしまうと、ハルカが不憫になってしまうこともある。

戻る次へトップホーム