35話 科学者たちの挑戦

・買い物帰りの美子先生。
今までのインスタント食品だらけの食生活とはもうおさらばです。
温かい食事が久しぶりに食べられるので(こう書くと、なんだか悲しい)ウキウキしていると、背後から佐津田刑事に呼び止められる。
警察の素早い情報網(?)により、佐津田さんは美子先生が天野平和科学研究所にお引越ししたことを知ったらしい。
佐津田博士は、天野博士が3年前の30億円強奪事件の最有力容疑者だから気を付けた方がいいと忠告する。美子先生はバカバカしいと笑い飛ばしたが、「ヤツはほとんど無収入なのに変だと思いませんか?」と言われると‥‥途端に顔色は変わった!
美子先生は佐津田さんを適当に交わしてその場を去ったが、やはり気になったらしく、「シャトルや基地を造るお金はどうしたのかしら?」と火鳥さんに聞いてしまう。確かに、あの研究所を造るには無収入じゃ到底無理だろう。
しかし、火鳥さんに『お金』の概念は分からないので、スーパーでは売ってなかったとか、俺にもお金がかかってるとしたらいくらでしょう?と頓珍漢な答え。
・博士は、美子先生の為に、研究所の空いた一室を改造したといって、美子先生にお披露目する。
 淡い背景に可愛い花が敷き詰められた壁紙が部屋の全てを覆う部屋。メルヘン?お姫様部屋?なんていうんだろうか‥‥『少女趣味』。
 美子先生が家に来ると聞いてデレデレの博士が、美子先生の為に汗水垂らして一生懸命作った部屋‥‥‥‥なんか気持ち悪い(-_-;)
 ケンタとハルカは正直に「わっ何だこの部屋!」と文句を言えるが、美子先生はそんな失礼なことは言えない。花好きの火鳥さんは素晴らしい部屋と感動し、「美子先生も感動するに決まってるでしょう?」と問われれば、「はい」とお礼を言わざるを得ないが、明らかに美子先生はドン引きしていた(汗)。
・ノヴァ1号が宇宙へ打ち上げられ、大気元素浄化装置を展開させる。エネルギー波を照射すれば大気汚染数値を下げることができるという。
 実験が成功に終わろうとする矢先、謎のメカに襲われてしまったノヴァ1号は、大気汚染数値を上げるよう改造されてしまう。
 TV中継でその一部始終を観ていた火鳥さん達は、ファイアーシャトルで宇宙へと飛び立っていった。
・異変を起こしたノヴァ1号を回収するために向かったシャトルがドライアスに攻撃され‥‥もはや制御不能!
 その危機を救出しにやってきたのが、スペースシャトルに乗ってやってきた天野博士となぜか美子先生。‥‥訓練ゼロでよく宇宙に行けましたね。
 宇宙警備隊は秘密と言っておきながら、事態が国際的にTV中継されているという状況。このようになっても、『宇宙警備隊は誰か』をまだ隠し通せると思っているのだろうか?ヒルマン教授は、博士から「宇宙警備隊は秘密に」と言われているが、もう無理だとうすうす感じてはいないだろうか(汗)。
・ヒルマン教授と再会を果たす天野博士たち。ヒルマン教授は“いの一番”に天野博士の名を呼んでいるのに、天野博士を差し置いて火鳥さんがヒルマン教授と抱き合ってしまった。
 いきなり抱きつくのは失礼だと、子供のケンタから叱られる火鳥さんだが、「親友の挨拶はこうするものでしょ」と満面の笑み。ヒルマン教授は、火鳥さんが宇宙から来たことを知っているため、火鳥さんの突飛な行動に合わせてくれている。
・改造装置を積んでいるノヴァ。機能を止めるためには、メインコンピューターをダウンさせるキーを埋め込むしかない。
しかし、ノヴァの内部は狭く、子供が這って入れるぐらいの隙間しかない。
だったら‥‥と、ケンタは自分が入ると申し出た。皆は危険だと止めるが、こんな大役は自分にしかできない。他に良い案もない。火鳥さんもケンタのサポートをしてくれるという。ヒルマン教授はこの切迫した事態を打破するため、2人に全てを託すことになった。
・ノヴァ内部に潜入し、狭い通路を歩くケンタ。人類の命が自分の肩に乗っかっている為、使命に燃えるケンタだが、ドライアスの「ノヴァ内部に爆弾をしかけた」という一言で愕然とする。
パニックになったケンタは半泣きで火鳥さんに助けを求めるが、もうどうすることもできない。
ノヴァを停止すれば、爆発と同時に多量の汚染物質が地球に降り注ぐと言うのだ。
それを聞いた博士は、ケンタに先に爆弾を探すよう命じる。ケンタは、「来るんじゃなかった」と自ら志願したことを激しく後悔する(リスターって単体ではどこまで動けるんだろう)
・平和の為に造られたものであっても、恐ろしい武器になる可能性を秘めている。科学は万能ではなく諸刃の剣であることを思い知らされたとヒルマン教授。
現実の世界でも、『原子力発電所』の爆発の際に散々言われた事ですけどね。

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