37話 幽霊船の秘密

・最近、バミューダ海域で、航行中の船が襲われる──という不可思議な事件が度たび起きている。
これって、現実世界でいう『バミューダトライアングル』ってやつかな?
なんでも、「幽霊船に乗る海賊に船を乗っ取られた」と乗組員は口をそろえていたそうな。
宇宙警備隊も、この不可思議な事件を謎解くために出動することになった。
「幽霊なんているのかしら?」と首をかしげる美子先生に対し(いかにも医者や学者らしい考えだ)、エースバロンは「いますよ」と即答。理由は「ファイバードが幽霊と話したことがあるから」。
エースバロンは見たことないのかな?イタコメカを使った際、エースバロンが居たのは地下だったとはいえ、同じ敷地内で起こった事なのに‥‥。
幽霊が存在し、彼らが海賊船に乗っていたとして、はたして会ってどうするのか?
実は‥‥博士は海域近くの地図を持っていて、それが『宝の地図』かもしれないというではないか。
もし『お宝』を所有していた船が、今探している海賊船だとして、乗組員の幽霊に会って話を聞いてやって、現世の恨みを解決してやれば、いたく感謝され、上手くすれば所有しているお宝を分けてくれるのでは──?という、なんとも不純な動機で幽霊に会おうとしているのであった(;^ω^)
こういう不純な動機、3代目の星史がよく考えるパターンですよね。
『勇者の石』を探しに行くついでに旅行とか、一石二鳥ならぬ、一石三鳥にもなる悪知恵をポンポン思いつく子だった。
・ケンタは、「幽霊の仕業だった場合、どうやって恨みを解決するの?」と聞く。
火鳥さんは、「話をすれば、きっと分かってもらえる」と楽観的だが、現世に強い恨みがある者に対して、果たして話してすんなり解決できるのだろうか?
・火鳥さんとケンタは、いざ海賊船の船内へ──。
火鳥さんには『恐怖心』というものが存在しないんですね‥‥。
「中に誰かいる!」などと、わざわざ意地悪そうにケンタに言わんでやってくれ。ケンタなんか、無茶苦茶ビビっているじゃないか。
船内にいた骸骨。ケンタが「骸骨!」というと、火鳥さんは「あの人の名前は『ガイコツ』じゃない」と頓珍漢な返答。
彼の名前はキャプテン・モーガン。この船の船長だった人だ。
今まで成仏できないのは、乗組員を死なせてしまった責任を感じてなのかなぁ?
今回の“海賊船”騒動には、この船は加担していないらしい。火鳥さんが、彼と直接話して聞いたんだそうだ。
どうやら、幽霊船のフリをして、船を盗んでいる悪い連中がいるとのこと。
‥‥何百年前もの幽霊とも話しできるのね(汗)。
・海を車ごと漂流していた天野博士と美子先生が、山咲レポーターが乗る調査隊に救助された。
天野博士らが助けを求めていなかった為、ここで一体何をしていたのか──と聞いたところ、イタコメカで幽霊船を探し出そうとしていたと言い、皆は大爆笑。
『幽霊と交信できる機械』なんて、あるわけないと、バカにするモモコ達だが、実は、エジソンはこの機械を発明しようと本気で思っていたんですよ。
正確には、『幽霊の声を聞く』のではなく『あの世の“音”』を録音するのが目的。
音声を記録できる蓄音機の発明により、霊界の“音”も、記録したいと思うようになっていったエジソン。
いつしか、霊界と交信したいと思うようになり、友人と「先に逝った方が地上にメッセージを送る」と言い合っていたほど。
だが、残念なことに、発明品は完成されることなく亡くなってしまった。
もしもっと長く生きていたら‥‥発明されたのでしょうか?
・謎の霧が周囲を覆い始め、幽霊船が現れた。しかし、イタコメカの反応はない。ということは‥‥生きている人間の仕業?
調査隊の船は、あれよあれよという間に海底に沈められてしまい、天野博士だけが乗る車が海面に浮いている状態に──(;^ω^)
博士は、幽霊船の正体を突き止める為乗り込む事に!すると、モモコも「とくダネよ!」と無理やり同乗。
・幽霊船にいたのは──やっぱりテシターだった。
船を奪って、メカ獣の材料にする作戦だったらしい。
天野博士は、車を急発進させてゾルを轢き殺そうとするが、怪力のゾルには無意味で、アッサリ受け止められてしまう。
バロンチームは、全員がメカ獣に捕獲され、もはや頼みの綱は火鳥さんしかいない状況に陥ってしまう。
しかし、飛び出そうにも、バロンチームと博士を盾にとられてしまい、身動きが取れなかった。
もうダメだ──と思った瞬間、イタコメカが反応を示し、海面から船が現れ(キャプテンモーガンの船)、車ごとマストの上に押し上げてくれたのだった。
・ドライアスとファイバードとの対決により、船内にあった金貨が大量に空中を舞い上がる。
キラキラと、太陽の光と水面に反射する金貨。
その1枚をケンタがキャッチ(もったいない。もっと取れるでしょう!?)。
・メカ獣を作るために、幽霊船に化けて船を襲っていたドライアス。
面倒なことはせず、直接幽霊船を探せていればよかった。
一方天野博士は、みすみす幽霊船の船長と話をしたにも関わらず、火鳥さんが、宝物について一切触れなかったことを責めていた。
火鳥さん‥‥欲が無いですねぇ。



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