38話 チャンプと巨大ゴリラ

・火鳥さんをウォッチングする美子先生。
ドライアスと闘っているときと違い、実にほのぼのとしている火鳥さんである。
チャンプと遊んだり、動物と会話したり、じつに穏やかな時間を過ごしていて、羨ましいものである。
相変わらず時代劇は好きで、夕方の時代劇の再放送は欠かさず観ている熱狂ファン状態。
『勧善懲悪』が清々しいのかな?
・突然、住宅街に謎のゴリラが出現する。
ドライアスのメカ獣か!?各々銃を構えて戦闘態勢に入る宇宙警備隊。しかし、救急車に融合し、常日頃から生死を彷徨う病人を運んでいるガードレスキューだけが、そのゴリラが“生物”であることを見抜いて待ったをかけた。
‥‥地球の命を護りに来たはずなのに、ガードレスキュー以外“生物”であることを見抜けないとは(恐)。遠目から確認した天野博士でさえ、“生物”と見抜いたのに。
ガードスターは結局撃っちゃったし‥‥急所に当たらなくてよかったわね。
・佐津田刑事は、ゴリラを撃ちたくて仕方がない様子。
勿論、近隣住民に危害が及ぶ前に‥‥と、銃を構えて撃つ気満々である。
しかし、撃った張本人のガードスターに「撃ってはいけない」と言われてしまう。
ふん、“生物”と見抜けなかったくせに‥‥偉そうに。
・ゴリラが暴れている理由は、自分の置かれた状況が分からないから──だそう。
怖くて怯えているから暴れているのだとか。野生の熊と同じですね。
火鳥さんはゴリラを落ち着かせるため、オカリナを吹いてゴリラを静め、ゴリラに何があったのかを聞き出すことに。
突然誘拐され、連れてこられ、巨大化させられたそうだ。
となれば‥‥犯人は一人しかいない!
佐津田刑事以外「ドライアスだ!」と即答するが、佐津田刑事は天野博士がやったことだと決めつけている。
でも、天野博士の知識や科学力を認め、『彼ならできるだろう』と思ってくれたことは、光栄とと思うことなのか?
・天野博士と佐津田刑事の毎度の追いかけっこは面白いものがある。
ガードウィングが、「相棒だろ?なんとかしろ」と佐津田刑事の横暴を止めるようガードスターに言うが、「そう言われても‥‥」と、正体を明かしていない以上、割って入ることもできんわなぁ。
・ゴリラとマッタリ会話する平和な光景。
しかし、空から降ってきた孫悟空の輪が降ってきて、ゴリラの額にカポッと綺麗にハマってしまった。
突然、大暴れするゴリラである。
あ〜あ〜。なごんでいる暇があったら、ゴリラを市街地から離れたところに移動させておけばよかったのにぃ〜。
再び大暴れしたゴリラには、もはやオカリナの音色など耳に届かないようだ。
これ以上ゴリラを暴れさせないため、とりあえず合体するガードチーム。
しかし‥‥出来ることってそうそう無いよね。闘うわけにはいかないんだし。
っていうか、あの輪を外せば万事解決じゃないの?
・収拾がつかなくなってしまい、「罪のない動物を操って人々を襲わせるなんて──!」と怒っていたガーディオンも、お手上げ状態で前言撤回。
もはやゴリラを殺すしか手立てがないと、冷酷な決断と下した(さっきの言葉はなんだったんだ‥‥)。
そりゃぁそうだけど‥‥そうだけどさかぁ‥‥。
しかし火鳥さんは、ゴリラを殺した瞬間、宇宙警備隊の『地球の命を護る』使命に反してしまい、それはすなわち“敗北”を意味してしまうんだとガーディオンに忠告したのである。
ゴリラは好きでこうなったのではなく、好きで暴れているわけでもない。危害を加えるつもりなどないし、それどころか怖くてたまらず、故郷に帰りたいとさえ思っている。
そのゴリラを見て、なんとも思わないのか──?と説いているのだ。
っていうか‥‥市街地で揉めるな。もっと遠くで議論してくれ。
・ファイバードが、器用にゴリラの額にはめ込まれた『輪』だけを破壊して、ゴリラは元通りのやさしい性格へ‥‥。
めでたしめでたしなのか?建物をぶっ壊した後始末は誰がやるんだろう。
いつもは、『ドライアスメカを倒して解決』ですが、こういう解決の回があっても、まぁ良いだろう。
しかし、ゴリラを引き取ることになってしまった博士がかわいそう。どうして博士が面倒を見なきゃならんのだ?
食費は国が保証してくれるならいいが、もし違うなら‥‥ハルカがブチ切れそうだ。

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