40話 激突!ママ対火鳥

・ここ最近、天野平和科学研究所に遊びに行けていないケンタ。
今日も、帰宅するなりランドセルを玄関に放って出かけようとするが‥‥母親に見つかって呼び止められた。
「あの火鳥さんと付き合いだしてから成績が悪くなる一方じゃないの!」
確かに、帰宅早々遊びに行ってしまうのは良くないかな?
などと玄関先で言い争いをしていたら、火鳥さんの方から訪ねてくれた(ラッキー)。
ハルカがかぼちゃパイを作ったのでおすそ分けをしにきてくれたのだ。
靴を脱いで家にあがるハルカと対照的に、土足のまま上がりこむ火鳥さん。そっか、天野平和化学研究所は土足だっけ?
しかし、以前一平と五郎のアパートに行った際は、ちゃんと靴を脱いで上がっていたような気がする。
・ケンタ母(アキコ)は、ハルカが勉強熱心なことに関心しているようで、少しは見習ってほしいと思っている。
『だってこんな有様なんですよ!』と50点の算数テストを暴露。ハルカは、アキコのケンタに対する厳しさに納得したが、火鳥さんは違っていた。
「○と×が半分ずつでバランスが取れている」と笑顔(火鳥さんたちは宇宙警備隊の入隊時にテストとか無かったんだろうか?)。
・かぼちゃパイを食べながらニュースを観るケンタたち。
TVではマザーマリア来日の映像が流れている(モデルは勿論『マザーテレサ』)。
彼女は、『世界平和と人々の幸せのために尽力する偉い人』で、まだ存命中なのに早くも『偉人伝』が出版されていた(;^ω^)。
アキコはマザーマリアが来日されたことを誇らしげに説明し、火鳥さんもウンウンと聞いていたが「で、こっちの人は誰ですか?」だって。
「だからマザーマリアですよ」とイラつくアキコに、「そんなに温かい心の持ち主には見えませんけどねぇ」と火鳥さん。
後に、マザーマリアがドライアスメカと入れ替わっていたことが判明するのですが、この飛行機の中ですでに入れ替わっていたのでしょうか?だったらタラップを降りているのはドライアスメカ(すごい精巧に出来てる)。火鳥さんが『温かい心の持ち主に見えない(中身はドライアスの為)』と言うのも分かる。
でも‥‥果たして飛行機内で入れ替われるのか?仮に、今降りてるのが本物のマザーマリアだとしたら、火鳥さんの台詞はかなり酷い。
アキコさんが「どう見ても同一人物」と怒り出すが、火鳥さんは絶対違うと断言し、アキコさんを憐れむような顔で「メガネの調子が悪い」と辛辣に批判したのであった。
・ケンタは、火鳥さんのせいで更に母親が激高し、これでますます研究所に行きづらくなったと嘆いた。‥‥そりゃそうだろう、あそこまで言われたら、私でも怒るよ。
汚名を返上したい火鳥さんは、『誠意を見せれば相手もわかってくれる』という博士のアドバイスをもとにリベンジマッチと称し、再びケンタ宅に赴き、お詫びを兼ねて家事代行をしたいと申し出る。しかし‥‥。
部屋の掃除を頼まれれば畳をひっくり返し、庭の掃除を頼まれれば石灯籠を担いでどこに閉まうかを尋ね、シチューの火加減調整を頼まれれば勝手に食材を足す始末。
アキコの頼み方は「ひと煮立ちしたら火を止める」というもの。‥‥火鳥さんに『ひと煮立ち』ってわかんないだろうな〜(笑)。
火鳥さんの行為を『有難迷惑』と怒るアキコ。ケンタは「でも誠意は認めてやってよ」と宥めてたが‥‥火に油というかガソリンを注いだ結果になったのである。
・もう修復が不可能なまでに亀裂が入ってしまった火鳥さんとアキコ。
アキコはケンタが外出しないよう、膨大な宿題を与えてマザーマリアの講演会に出かけて行った。
火鳥さんは、再度リベンジマッチに挑戦するべくマザーマリアの講演会へ(懲りないな)。
・会場では、マザーマリアの来日の為にTV局も集まっており、山咲モモコもいた。
なんでも入場前にバッチをつけなくてはならないらしく、配っている男性は‥‥どこか目の焦点が合っていない(怖)。
モモコはカメラマンに2人分貰っておいてと頼み、さっさと会場へ行ってしまった。
その会場にやってきたアキコと、なんとかアキコに誠意を見せたい火鳥さん。
世界平和のためにケンタの力が必要だと力説するが、アキコにとっては学業の方が大切である。正論すぎて火鳥さんはシドロモドロになってしまう。
う〜ん、学校に行ったことのない火鳥さんは、これ以上アキコに何も言わない方が良いと思う。
・会場内では、マザーマリアの公演が始まった。彼女の口から出たのは──「お子さんたちが指導者として仰ぐべきお方の名は ‥‥『宇宙皇帝ドライアス様』」
我が耳を疑うような内容だが、会場内のママたちはそれが異常だとは思っておらず、むしろ拍手して賛同している。皆、胸には受け付けで配られていたバッジをつけていた。
唯一、入り口前でバッジを付けなかったモモコだけが反応し、異を唱えたのであった。
・異変を察した火鳥さんが会場へ(よくドライアスの仕業だと見抜いたな)。
ママさんの冷たい視線を一斉に浴びる火鳥さん。
その中で、唯一口を開いたのはアキコさん。「この男を捕まえてドライアス様の貢ぎ物としましょう!」
洗脳されていながら、どこか『私怨』も含まれているようなセリフである(笑)。
・火鳥さんはママさんたちにつるし上げられ、十字架に張り付けにされてしまう。
いくら洗脳されているとはいえ、少しは振りほどきなさいよ。それぐらいする権利ぐらいあるよ。
一方、ケンタと美子先生は建物内を走り回っていた。
エントランスで地図を確認‥‥いや無理だな、私は方向音痴だから見ても意味分からん。
コントロールルームを探そうにも、襲ってくるテシターをやっつけながらクルクル回っているので、もはや2人は、自分達がどこにいるのかもわからなくなってしまっている。
そんな時、ラッキーなことにガードウイングから連絡が入った。コントロール装置は『2階の東の端』にあるらしい。お〜良かったね、あんたたちちょうど2階にいるよ。でも‥‥東がどこかが分からない(わかる、わかるよ!)
ガードウイングは建物の外から俯瞰して見ているので、東がどこかすぐわかっているが、建物内でグルグル回りながらだと、もうわけわかんないよな。
「ミサイルぶちこんでやるぜ」とガードウイングは言うが、もし仮にケンタ達が、迷いながらも偶然、現在地が『東の端』だとしたら‥‥ミサイル着弾巻き込まれて死ぬよ。
・なんとか東の端のコントロールにたどり着いたケンタと美子先生は、バッチのコントロールを解除。
全てを悟った火鳥さんは、「自分には信頼できる仲間がいるから!」と反撃開始。
3体の中から本物のマザーマリアを探す方法は──?
1)ひたすら助けてくれと命乞い/2)自分にはやるべきことがあるから助けてと命乞い/3)構わず攻撃してくれ
と、子どもにもわかりやすい台詞でまとめられている。
・目を覚ましたアキコさん。そばにはマザーマリアが。
本まで買って尊敬している憧れの存在のはずだが、会っても実にアッサリしている(普通は大興奮では?).
マザーマリアは火鳥さんのことを『純な暖かい心の持ち主』と説明し、アキコさんは誤解していると言う。
う〜ん、いくら暖かい心の持ち主とはいえ、あれだけ迷惑な事をされたら私だって怒るよ。
マザーマリアは、火鳥さんとケンタの友情を許すようにアキコさんに頼み、アキコは「なんだかわからないけれど、『マザーマリアが仰るなら』」と承諾するのであった。
勉強も大事だが、人と人との触れ合いも人間が成長するための大切な糧なのである。


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