45話 海底基地浮上

・美子先生は、毎日暇そうにしているが、仕事はしているのだろうか?
火鳥さんを研究対象にしていた美子先生だが、次第に火鳥に惹かれていく自分に気づく。この研究、論文にしたら面白いだろうな。
火鳥の星は、互いに愛し合う‥‥とにかく平和そのものである。
互いに愛し合う生命に溢れた星で、ガードウイングのようなひねくれ者はやっぱり浮くのであろうか?
美子先生は火鳥さんが好き。火鳥さんも美子先生が好き。でも‥‥好きの種類が違う。
「Dr.ジャンゴの大地震」の回で、火鳥さんは「あなたが好きです」と美子先生に言ったけど、それは生命に関わる仕事を選んだ人への尊敬の意を込めたものであって、異性として好きという意味ではないんですよね。
お互いに愛し合う星でも、男女の愛ってあるんだろうか?
・ゾルが博士達を攫って行ってしまった。
いつも自分たちの野望を阻止して立ちはだかる宇宙警備隊の協力者。彼らを排除してしまえれば、もうこちらのものだと踏んだらしい。
まぁいつかは‥‥とは思ったっが、ラスト4話でようやくである。
・宇宙警備隊に宣戦布告をするドライアス。
人質をちらつかせ、合体をせずに要塞に来るよう警告する。
ドライアスにとっては、グレートファイバードさえ封じればなんとかなると思っている。彼らも、毎度毎度負けつくしているので、なんとかしないとヤバいわよね。
後が無いドライアスの覚悟とも取れる挑戦状‥‥断る理由などない。
宇宙警備隊全員が結集し、いざ出発!
ガードスターも、意を決して佐津田さんに自らの秘密を暴露。これが最終決戦──!決死の覚悟で、もう会えないかもしれないから、相棒に向けて、言うだけ言ってスッキリしたいっていう感じだ。
佐津田刑事はもちろんビックリ。ガードスターに変形するrと「俺のパトカー、ロボットになっちまった」
ロボットって‥‥。何度かガードスターとは面識があるだろうよ(互いに助け合った仲じゃない)。そして、彼こそが『宇宙警備隊』であることだって知っているんだから、「あんたが宇宙警備だったのか!?」ぐらい欲しいわね。そこら辺の「ロボット」と同じ扱いにはしてほしくなかった。
ガードファイアーは‥‥惜しいなぁ、彼にも相棒がいればなぁ〜。
当初は相棒がいたようですが、警察官の佐津田さんや医者の美子先生とは違い、火災が起きない限り火鳥さん達と絡んだり、同じシーンで登場することが難しい──という点もあり(平時でも絡みようがない)、いなくなっちゃったんですよね。
本当は、火事を消すことだけが消防の役割ではないのだが、子どもにとっては『火事=消防車』だから出しようが無かったんだろう。
とはいえ、美子先生は医者であり、天野平和研究所に住んでいるが、開業医なら一緒に住むはずがない。かと言って勤務医ならのんびりケンタと毎日お茶している余裕などない。子ども向けアニメだから突っ込んではいけないのは頭では分かっているが‥‥医者として働いているシーンがもっと欲しかった。
・「火鳥さん=ファイバード」であることを知ったモモ子。初対面の印象が「とろそうな人」であり、どんくさい・ボケーッとしていると散々なことを言ってしまっていた。
もし分かっていたらあんな事を言わなかったのに〜と大後悔。
まぁ、火鳥さんは彼女の言葉にいちいち傷ついてはいないと思うし、モモ子も面と向かって蔑んだことは無いので、大丈夫だと思う。
とはいえ、一応モモ子も、同一人物なんじゃないか‥‥と怪しんだりもした時期がありました。
しかし、目の前でかっこよく戦うファイバードの姿を見ていたら、別人だと信じたくなったのだと思う。
美子先生は、「彼には“人間”として教わることが多い」と言うが、そこには単純な『尊敬』を超えた感情があるのでは?とピンときたモモ子。
ファイバードが好きなのか?と聞くと、美子先生が肯定も否定もしないことにカッとなり、「ファイバード様は私のもの」と念押し。
でも‥‥モモ子と美子先生の好きは、なんだか違うと思う。
モモ子にとってのファイバードは『ヒーロー』であり、異性の好きとは違う。かといって、美子先生にとってのファイバードも、異性の好きとはまた違い、慈愛に似ている。子ども向けだから、そこには踏み込んで描かないんだと思う。
このことがきっかけで、モモ子も研究所を手伝うことになるのだが、マスコミ関係者を研究所に入れるという太っ腹な博士が凄い(地球存亡がかかってるんだから、マスコミどうのと言っている場合じゃないが)
・海底基地が浮上しようとしており、バロンチームとガードチームが束になって阻止しようとしている。
サンダーバロンが歯が立たないドライアスメカだが、スーパーガーディオンのガードフラッシュを食らった瞬間、難なく破壊。
この『G』マークのどこにそんな威力があるのだろうか?
・火鳥さんのピンチに駆け付けたケンタと佐津田刑事。
ケンタはフレイムショットを放つが、これはテシターにしか有効ではない。となれば‥‥佐津田さんの拳銃である。
一発命中で(凄い)装置を破壊し、火鳥は解放され、人質(美子先生とモモ子)も助け出すことができた。
解放されたと同時にファイバードの胸に飛び込むはずが、それを受け止めたのは佐津田さんだった(笑)。
・シュラとゾルとの戦いで、大きな怪我を負ってしまう火鳥さん。
もはや走って逃げる体力がないのか、壁にもたれかかって一休み。ケンタ達は火鳥さんを残したま逃げる準備(あんたら酷いよ)。
しかし美子先生は、火鳥さんを連れ帰る為に一人基地の中へと消えていった。
懸命に探していると、壁にもたれて休んでいる火鳥を発見。火鳥さんの『機械むき出し』の姿を見て、彼が人間ではないことを改めて再確認したと思う。しかし、無事でよかったという感情が勝ったのか、とてもやさしい表情を浮かべている。
火鳥は、単身自分を助けに向かった無茶な美子先生を責めることはせず、助けに来てくれた感謝を素直に述べてくれた。

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