18話 異次元世界の大統領

・航行中の船が、渦を巻いた雲に飲み込まれ、スッと消えてしまった。これってもしかして‥‥バミューダトライアングル?
 場面は変わり、アドベンジャーの中。資料を見ながらカズキは、「この×印はバミューダクロスの地点だ」と説明している。やっぱり‥‥。
 パワーストーンの目印がバミューダクロスの位置と、カズキは見当をつけたのだ。
 でも、いくらパワーストーンが有るかもしれないからとはいえ‥‥行くか?そんな所に(汗)。
 怖がりのダイは、行くのを止めようと心配する(私も同意見です)。一方タクヤは、「オイラ達も消えちゃったりして〜」と、あっけらかんと冗談を言っている。
・ワルターが登場。オイオイ‥‥バミューダクロスの真上で戦闘か?
 キングジョイントロンがアドベンジャーに纏わりつく。ワルターは高笑いをし、タクヤ達はピンチに陥り焦る。
 戦闘に夢中で、誰もがバミューダクロスの存在を忘れていた頃‥‥磁場が乱れ始めた。暗雲が立ち込め‥‥あっという間にタクヤ達は飲み込まれてしまった。
・見知らぬ土地に辿り着いてしまったタクヤ達。
 「早速探検に行ってくるよ」。こいつらに恐怖感というものはないのか!?
 探検中、大昔の飛行機を次々に発見するタクヤ達。大昔、バミューダクロスに飲み込まれた飛行機が、そのままの姿で残っていたのだった。更に進むと、何故か恐竜まで発見してしまう‥‥って生きてるー!。人間の足で恐竜から逃げ切れるわけがない。ドランを呼ぼうか‥‥と思った所へ、1機の飛行機がやってきて、パイロットがタクヤ達を救ってくれた。
 大昔の服を着ている男性。男性曰く、自分は何百年も前にバミューダ国に飲み込まれたらしい。とっくに死んでいてもおかしくないのに‥‥時が止まってしまった不思議な国ですね。
・彼はタクヤ達を送り届け、「私はレンドバーグだ」と言って去っていった。「レンドバーグって大西洋を初めて横断した‥‥」byダイ。

 この人物の正体は、『チャールズ・リンドバーグ』。大西洋単独無着陸飛行に初めて成功した人です。ニューヨーク−パリ間を、無着陸で飛行したんだとか。
 因みに、ダイの『大西洋を初めて横断した‥‥』というのは、少し誤解を生みそうな表現です。
 大西洋を初めて横断したのは彼では有りません。彼は“初めて”『単独』で横断したのです。よく誤解されちゃうみたいです。


・バミューダ国の大統領候補で、卵を必死に立たせようとしているこの人は‥‥もしかして?「私の名前はロロンブス」。やっぱり‥‥コロンブスか。ザビエラだのナポリオンだの、ダイの言うとおり、この世界は歴史の教科書みたいな感じです。
・「バミューダの魂を探しているんです」とダイが言うと、「そういえば、もう一人同じ事を聞いてきたぞ」とロロンブス。
 もう一人‥‥?ワルターしかいない!
 バミューダの魂は三十年に一度現れる。そして、それは大統領の象徴である。ってことは‥‥大統領になれば、バミューダの魂が手に入るってことか!
・ワルターは早速大統領に立候補し、街頭演説に立っていた。
 正攻法で物を手に入れようとするワルターは偉いと思うが、今日来たばかりの“異国人”に、一体誰が投票してくれるのだろうか?
 「このワルター様が、お前たち下々の大統領になってやる!」。上から物を言う態度が凄い嫌。
・ワルターは、街頭演説だけでは顔も売れないし、知名度も低いままだと、体を張ってボランティアを行うことに‥‥。
 建物の修理をして、聖獣の散歩。そしてペンキ塗り‥‥頑張ってるなぁワルター。
・「ご通行中の皆様!」。今度はタクヤ達がドラン達を従えてパレードをしていた。『ロロンブスに一票を』とお願いしている。
 確かに、“異国人”のタクヤが出馬するよりは、ロロンブスが出た方が当選確率は良いものね。
・投票当日。ワルターが投票所に現れた。投票所を襲おうとしている。フゥ‥‥やっぱりこうなったか。
 「バミューダ国を滅ぼしてやる!」。ワルターの考えって怖いかも。国民がいなくなれば、もはや選挙の必要はなく、誰も文句も言うこともなく、自分が自動的に当選するものね。
 しかし、登場したキングジョイントロンを、ブラボーと讃える国民。襲おうとしていたワルターは、一気に戦意喪失。事態は予期せぬ方向へ‥‥。戦うことなく、何とワルターは当選してしまった。
・ワルターは国民に手を振り、昔からこの地の住人だったかのように振舞う。『バミューダの魂が現れる!見よ!」と国民に告げる。
・『バミューダの魂』がついに現れた。しかし‥‥悲しい事にパワーストーンではなかった。
 落胆するワルターとタクヤ達。しかし、タクヤ達はすぐに気持ちを切り替え、自分達の負けをアッサリ認め、「ワルターこそ大統領だ!」とか、「任期が終わる三十年まで、大統領として頑張れよ〜」と、意地の悪〜い発言をしてワルターを笑い飛ばす。
 ワルターは怒り狂い、「皆死刑にしてやる!」と言い出した。そんな無茶苦茶な‥‥とタクヤは言うが、ワルターは「私が法律だ」と開き直る。‥‥ワルターって、典型的な独裁者タイプだわね(汗)。
・ドラン現る。一斉にキングジョイントロンを攻撃。ワルターは体制を崩し、なんとバミューダの魂に落下。隕石を真っ二つにしてしまった。
 途端に磁場が乱れ始める。「この世界はお終いです」と、アドベンジャーはタクヤ達を連れて退散。
 オイオイ、「この世界は終わりです」って‥‥酷くないか!?勝手にこの世界にやってきて、勝手に国かき乱して、最後は滅ぼして帰っていくなんて‥‥勇者なのに、ドライアスやオーボスらと、やってることが大して変わんないよ〜 (ノ_-;)。
・バミューダの人たちが、突如海の上に現れた。ホッ、消えなくて良かったわね〜。
 ニュースでこの一件が報道されるのですが、この国の代表として、大統領に話を聞く記者。「貴方が大統領ですね」と、ワルターに詰めよる記者に、「違う!」とワルターは否定する。しかし、国民が「ワルター大統領!」とくっついて離れないものだから、記者は記事を新聞にも載せてしまった。
 気の毒‥‥な気もするが、ワルターって、王子なんでしょ?いずれは自分が跡継いで国王になる時代も来るんですよね。修行の一環として、大統領‥‥やってみれば?

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