20話 ワルターの大冒険

・ワルターの映画。サスペンスあり、アクションありの、大作らしい。
 とはいえ、自分は正義側で、ゴルドランは悪とし、タクヤ達をメケメケ団として扱っている。
 撮影は‥‥すこぶる快調らしい。
 『ワルターの大冒険』は、アニメでは公開されなかったものの、この設定は意外に人気だったようで、ドラマCDとして出来上がっている(笑)。
・アドベンジャー内でタイムカードを作っているタクヤ。最近出動が多いから、その時間をバイト料として貰えないかな?とタクヤ。
 冷や汗をかき、焦るドランに、タクヤは冗談だよ〜と笑うが、目はマジだった(汗)。
・タクヤ達がやってくると聞きつけ、ワルター&エキストラ団は、早速ドラマの配置につく。
 村に到着。水を求め、「水をください」と村人に頼むと、住人らは一斉に‥‥「あっ!メケメケ団だ!」と指を差す。
 完全に悪者扱いされてしまっているタクヤ。更にタクヤが少し肩を触っただけで、オーバーに悲鳴を挙げて、倒れる村人(汗)。
 そのクサイ演技にタクヤ達が呆けていると、ひん馬に乗り、ギターを片手にワルターが静かにやってきた。うわっ!かっこわる‥‥でも、本人はカッコいいと思っているんだろうな(笑)。
 ドン引きしているタクヤ達だが‥‥笑う余裕も無く、村人に追い回されてしまう。
・ワルターが、エキストラ達にギャラを払っている。「監督!」とおだてられる度、ルンルン気分で、ワルターはギャラを上乗せする。
 その様子を、影でじ〜っと見ていたタクヤ達。
 純粋(?)な子供の気持ちを踏みにじりやがって‥‥。「メケメケ団の恐ろしさを思い知らせてやる!」byタクヤ達。本人らも、まんざらではないようだった。
・ワルターがラストカットに向けて猛進していたら、気になる情報を耳にした。
 アドベンジャーが、ワルターが今居る島の、反対側の地に着陸したというのだ。
 「まさか‥‥パワーストーンか!?」
・ワルターが入った洞窟。実はそこは、アドベンジャーの中だった。
 どこに何かがあるのか分からない。迷っていると、洞窟から『パワーストーンを守る者』の声が聞こえてくる(どうみてもタクヤの声にしか聞こえない)。
 『犬のように3回まわって、“パロパロ”と言いなさい』と、『守る者』。
 ワルターは、恥ずかしいと拒む(そりゃそうだ)。しかし『守る者』は、「良いからやりなさい」と言うので‥‥仕方無しに3回まわり、「パロパロ♪」。
 しかし『守る者』は、「己を捨てきれていない」とか、「犬が服着てるのはおかしい。脱ぎなさい」と言ってくる。
 涙目になっているワルター。しかし、パワーストーンの為と、全裸になり(可哀想‥‥)、己を捨て、更に恥も捨て‥‥‥‥3回まわって、「パロパロ♪」と、言ってのけた(偉い!偉いよワルター)
 すると、アドベンジャーのコンテナ部分が開き‥‥。そこはなんと街の交差点のど真ん中。全裸のワルターが、公衆の面前に──!!
 「‥‥あれぇ?」。一瞬、何が起こったのか分からなかったワルターだったが、『守る者』の声を演じていたタクヤ達が現れる。全てを理解した途端‥‥ワルターは真っ赤になって怒り狂う。
 「やっていいことと悪いことがあるだろう!?」と、声は震えてしまっている。なんていうか‥‥こんな彼でも、一応は『王子様』なのに──。悲惨ですね。
・ワルターがメカに乗り込み、ところ構わず攻撃をしかける。
 誰が敵なのか、目標が何なのか、我を忘れ、もはや分からなくなっているようだ。
 「ワルターのヤツ、ヤケクソだなぁ」と、ある意味感心しているタクヤ。一方カズキは冷静に、「そりゃ、あれだけ人間の尊厳を傷つけられたら、誰でも怒るわ〜」と呟く。
 確かに、やりすぎだったような気がする。ドランもアドベンジャーも、この計画に何も言わなかったのか?
・ワルターのメカは分身の術を使い、5体になってしまう。
 ドランは本体を見抜けず、攻撃にあってしまう。そこに空影がやってきて、シュパッと手裏剣を投げ──見事に本体に命中。
 「何で分かったんだ?」と言うドラン。空影は、「それは‥‥“勘”である」とアッサリ返し、ゴルドラン達は「おお〜」と感心。
 本当に、この作品ってギャグだなぁ。敵を倒すのも、『勘』で通っちゃうなんて(笑)。
・ワルターも倒し(逃げられたが)、これで「ジ・エンド」か?
 しかし、ワルターの災難はこれで終わりじゃなかったんですよね〜。
 何と、タクヤはワルターの恥ずかしい映像をTV局に送ったのである(ヒドイ)。悲惨にも、その映像はバッチリ採用され、悲しくも大賞に輝いてしまった(笑)。
 ワルターって‥‥可哀想(悲)。

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