28話 黄金将軍レオン推参!

・ワルターの弟シリアス。参謀としてワルターの部下としてやって来た彼だが、頭もキレるし冷静沈着で作戦の立て方もうまく、おバカな兄ワルターを手玉に取るのもうまい。
そのため、よくみると、参謀に来た割にはシリアスがあれやこれやと指示を出している──ようにも見える。
兄のワルターは、弟が自分の部下に指示を出す行為になんら違和感を感じていない!
ニヤリと微笑むシリアスは、してやったり。ワルターが“実権”を握られた瞬間である!
・最新のパワーストーン探査装置によって、既に勇者として覚醒したパワーストーンも、眠っているパワーストーンも、全てを発見できた。
「凄い──!」と感嘆の声を挙げるワルター。かくいう私も、これは凄いと思った。
いままで、覚醒した勇者が『次のパワーストーンの在り処』をゴルゴスコープに示していたのに、もはやその必要すらなくなってしまう行為である。
もし本編第1話からシリアスが参加していたら、とっくの昔に全部集められてしまっていたことだろう。
最後のパワーストーンはシカック高原のバベルの塔にあることが判明し、さっそく出発することになる。
・シカック高原で勇者とワルターが鉢合わせ。最後のパワーストーンであるために、どちらも譲るわけにはいかない。
勇者の相手自分に任せて、パワーストーン探しはワルターにお任せするシリアス。
ワルターがバベルの塔に向かうと、シリアスは用意しておいた兵器『次元波動砲』を勇者たちに向けて放った。
どんな兵器なのかは知らないが、アドベンジャーやゴッドシルバリオン、ゴルドランさえも一歩も動けないほどの威力。
大地に手をつき、顔を挙げる事すらできないぐらいである。
・事態を重く見たタクヤ達は、ドランの事が心配になり引き返そうとする。しかし、ドランたちはパワーストーンの方が大事だとし‥‥彼らの心をくみ取ったタクヤ達はパワーストーンへと急ぐのである。
・シリアスは、『次元波動砲』の威力を最大出力へ──。
さすがに、ワルターにまで危険が及んでしまうからとカーネルは異議を唱えるが、冷たいシリアスは「兄上なら大丈夫でしょう」と言い放ち、カーネルは唖然とする。
・ついに勇者たちは全滅してパワーストーンに戻ってしまった。
バベルの塔は崩れ去り、ワルターは搭から落ちてしまった。

ゴルドランは北欧神話をモチーフにした作品である。
主人公は、神話でも登場する『小賢しい人間(タクヤ)』『聡明なエルフ(カズキ)』『屈強なドワーフ(ダイ)』の3人であり、ストーリーや場面でも北欧神話が随所に登場する。
今回のワルターがバベルの塔から落ちるシーンも神話の有名なワンシーンでもあり、タロットカードにもなっている。
※因みにこの『(バベルの)搭から落ちる人間』が描かれたタロットカードは“最も不吉”なものとされている。

・最後に目覚めた勇者レオンは、一応“先輩”?にあたる勇者達に挨拶しようとしていたらしいが‥‥全滅したとしりショックを受ける。
レオンが闘っている間に、タクヤはドランたちをかき集めて復活の呪文を唱えようとするが、ワルター達に邪魔されてしまい思うようにいかない。
そして‥‥パワーストーンはシャランらに持ち去られてしまう。
ワルターを愛しているシャランラ。シリアスに渡せば、シリアスが復活の呪文を唱えてシリアスに従う勇者が誕生してしまう。逆にワルターに渡せば、シリアスはワルターを殺して、結局は自分の物にしようとしてしまう。かといって、タクヤ達に渡せば堂々巡りになってしまう。もはや誰の手に渡ってもシャランラにとっては‥‥いや、ワルターにとって悪い方向にしかならない。ならば──自分が持つしかないと考えたのだろう。
どうにもできなくなったシャランラは、ウサギロボで逃げ出してしまったのである。

『1号ロボ』が戦闘不能に陥った時に現れる『2号ロボ』。勇者シリーズの初代から受け継がれている必須アイテムである。
●1代目エクスカイザー。
 1号ロボ『キングローダー』がサンダーガイストに破壊され、急きょ呼び寄せた2号ロボ『ドラゴンジェット』。元々エクスカイザーが所有していた(持っていたのなら、最初から使えば良かったじゃん──とは言わないお約束)。
●2代目ファイバード
 宇宙で、1号ロボ『ファイアージェット』がドライアスに破損させられた為、『ファイアーシャトル』を2号ロボとして使えるように火鳥さんが改造(?)して使用。
●3代目ダ・ガーン
 ダ・ガーンが1号ロボ『アースライナー』『アースファイター』と合体したままマグマ内で戦闘不能となった為、星史が氷河から『ガ・オーン』を呼び出し、その彼自身が2号ロボとなる(この作品から、2号ロボは主役の“持ち物”ではなく“キャラクターロボ”として存在する)
●4代目マイトガイン
 ‥‥‥‥忘れちゃったぁ(^_^;)。当時は舞人以外目に入らず(惚)、マイトカイザー以外のロボットの記憶が全くない(その為、レビューも書きようがない)。
●5代目ジェイデッカー
 デッカード死亡の為に1号ロボ『ジェイローダー』が使えなくなってしまい、急きょイギリスから派遣された『デューク』と、彼が所有する『ファイヤーローダー』が合体した『デュークファイアー』が後に2号ロボとなる。

因みに、主役と共に闘うサブロボット側に新たな仲間が加わって後に合体する‥‥というのは、2代目のガードウィングから。
主人公の少年がロボットに命令するようになったのは3代目の星史からとなる(2代目でも、ケンタがリスターからガードチームに命令をするシーンが幾度かあるが、“司令官”の役割を担うのは3代目星史からとなる)
なお勇者シリーズは『3部で一区切り』とされており、3代目のダ・ガーンが終了し、監督も谷田部勝義から高松信司へバトンタッチされ、高松監督は新たな『3部作』となる4代目マイトガイン〜6代目ゴルドランまでを手掛けることとなる。
監督が代われば作風も変わり、4代目のマイトガインはガラッと雰囲気が代わったものの、
初代〜3代目までに作り上げられた設定は引き継がれていくのです(#^.^#)。


戻る 次へ トップ ホーム