・パワーストーンを持ったまま逃げ出したワルター。 父も弟も自分を愛してくれていると思っていたのに‥‥。まさかその2人から命を狙われていたと知ったワルターはすごいショックだったのだろう。 いつも明るいワルターも、今日はどことなく寂しそうである。 ・船上で、タクヤはワルターを見つけてパワーストーンを渡すように詰め寄る。 いつもは憎いお子達で、毎回どちらがパワーストーンを見つけるか躍起になっているのだが‥‥それも今日が最後かと思うと、なんだか感慨深いものがあるようである。 ワルターは、勇者に頼ることなく『自らの手』でパワーストーンを手に入れられれば、渡してやってもいいと言う。 タクヤ達はその挑戦を受け‥‥鬼ごっこ(笑)。 ・ワルターはタクヤ達に見つけられても手を出さないし、タクヤはワルターを見つけてもリュックを奪ったりはしない。 レオンは、タクヤ達の鬼ごっこの様子を微笑ましそうに眺めているだけである。 ワルターはレオンに、敵である自分が目の前にいるのに、どうして自分を捕えようとしないのかと問う。 直接ワルターが手を下したわけではないものの、彼の弟が犯したことならば、目的を同じくしていた自分も同罪の筈なのに、どうして自分を憎まずに傍観しているのか──気になって仕方ないようである。 するとレオンは、『ワルターを捕えろとの命令を与えられていないから』と言う(そりゃそうだ(^_^;))。そして意外だが「ワルターが悪人には思えないから」と言い、ワルターは動揺する。 レオンは目覚めたばかりで今までの戦を知らない。その為に今のワルターを見て判断するしかないのだが、どうみてもワルターが悪人には思えないというのだ。 ワルターはレオンに「お主は本当に悪人なのか?」と逆に聞かれてしまい、口ごもってしまう。 実を言うとワルターは結構悪い事をしてきた。ガー助の両親を銃殺したり、ゴルゴンを奪ったり‥‥。レオンに耳打ちして教えたやりたいぐらいである(笑)。 しかし、それって最初の頃のワルター。いつしかタクヤ達と関わることで、徐々に自分の心が穏やかになっていったんですよね。 ・パワーストーンがかかった鬼ごっこなのに、どこか緊張感のないタクヤ達とワルター。 ワルターは、この状況を楽しいと呟いている。 王子として生まれ、いつも親衛隊に囲まれていた。 お忍びで幼稚園に独りで行った時、道中、ワルターは『信号機』の存在すら知らなかったぐらい無知だった。 この時、あぁこの人は独りで外出したことないんだぁと少し可哀そうに思えた私。 パワーストーン探索も、自分の意志というわけではなく、“国”を挙げて探していた為、たまたま王子のワルターが任されたに過ぎない。それも使い捨ての“駒”としてであり、父も弟シリアスも自分を愛してくれてはいない。 周りの連中は自分を遠巻きに見つめ、おべっかを使うなかで、対等に接してくれるタクヤ達の存在は、彼にとって“王子の肩書を捨てられる貴重な時間”だったのかもしれない。 ・シリアス隊に囲まれて絶体絶命のワルター達。 ワルターはリュックからパワーストーンを取り出して、これをシリアスに渡そうとする‥‥が、タクヤ達は「それだけはやめてくれ」と泣きながら懇願する。 いつもは『お子達』と3人まとめて呼んでいるワルターも、1人ずつ名前で呼び、タクヤ達とドランとの主従を超えた関係性に心を動かされる。 しかしタクヤ達にパワーストーンを渡せば自分が殺されてしまう。意を決したワルターが出した結論は、自分の手で勇者を復活する事だった。 ・パワーストーンから目覚めたドラン達は、呼び出したワルターに向かって『自分達に命令するよう』願った。 ワルターは「ならば命令しよう」と指を差した先は──タクヤ達。「あのお子達を『主』として崇めよ」。 泣いているタクヤ達を見たドラン達は全てを思い出し、ドランが声をかけると、タクヤ達はシリアスが銃口を向けているのもお構いなしに走り寄り、抱きついてわぁわぁ泣きながら再会を喜んでいる。 そんなタクヤ達を、優しそうに見つめているワルターの姿はかっこよすぎる。 このシーン、アニメディアの『名場面』で特集されていたんですよね。 初代エクスカイザーはメディア戦略をしなかったのですが、2代目ファイバードからメディア戦略を重視し、雑誌などにもジャンジャン載るようになっていった。 特に火鳥さんとハルカの人気が凄くて、着たきり雀のハルカに服を買ってやってやれと投書が来たり、最終回を迎えれば何故終わるんだと脅迫されたりと‥‥それはそれは凄かった。 当然、ゴルドランも各メディアに紹介され、最初は主人公であるタクヤ達が紙面を主に割いていたが、ワルターが味方に回った途端にワルターファンが一気に増え、主人公を差し置いてワルターが全面に載るようになっていった(笑)。 ・ついに揃った8人の勇者。おめでとう〜やったね♪ 新たな行先として、チョモランマが表示され、早速そこへ行くことになった。 シリアスが側で聞いているのに、行先をペラペラと言うんじゃないよ! ・次回予告で、「今まで応援ありがとう」と誤解されかねないセリフを吐くタクヤ。 ただの折り返し地点なのに、子供が本気にしたらどうするんだ!? |