31話 黄金獣合体グレートゴルドラン

・チョラモンマの頂上にやってきたタクヤたち。
ゴルドラン達が地面を叩き割ると、ストーンサークルが出現した。
8人の勇者は円状に光り、その中で、金色のドラン、空影、レオンの3体が3角形となって、3つの光が誕生した。ワクワクするタクヤ達だったが‥‥やることはまだあるので、まだレジェンドラには行けないという。
“心を一つに”が、まだやれていない。しかし‥‥その“心を一つに”の方法がわからないのであった。

わからない中、シリアス艦隊がやってきた!“心を一つに”の問題は後回しにして、とりあえずシリアス艦隊をなんとかすることに。
・シリアス艦隊は、ドラン達のデータをすべてもっているのが怖すぎる。
シリアス艦隊は、デスギャリガンファイナルモードに変形。その大きさは‥‥ヒェ〜首が痛くなるまで見上げても頭部が全く見えないほどである。
そりゃそうだ。車がロボットになるのとはわけがちがうのである!ばかでっかい艦隊がロボットになったら‥‥。ゴルドランやゴッドシルバリオンなんかです、デスギャリガンの「掌にすっぽり収まってしまうほどの大きさである。
・デスギャリガンから放たれる砲撃の威力はもちろん、爆風だけでもすさまじく、シャランラは吹き飛ばされてしまう。
そんな彼女を身を挺して助けたのは‥‥ワルターだった!地面に叩きつけられる際には自分が下になってシャランラを庇ってやっている。うぅ‥‥かっこよすぎるよワルター。
・ロボットとなったシリアス艦隊に、手も足も出ないゴルドランたち。ゴッドシルバリオンなんか、全身全霊で立ち向かって行っても、たかがロケットパンチでふっとばされてしまうほどである(爆)。
ならば飛び道具はどうだと、アドベンジャーはギャラクティカバスターを放つも、シリアスはドラン達のデータをすべて持っているので、あっけなく反撃されてしまう。
・やられて傷ついてゆくドランを、悔しそうに眺めているワルター。まぁ元々はゴルドランを倒すために自分が開発したデスギャリガンなだけあって、罪悪感もあるのだろうなぁ。
最初のころはドラン達を敵として接し、ゴルゴン強奪の際にはドランを容赦なく斬り捨てたほど憎んでいたのに、今では、そんな彼らを護りたいと思っている。
シリアスの目を覚まさせてやりたい。ドラン達を守りたい。でも、何もできないことが悔しくて、「力さえあれば‥‥」とこぶしを握り締めるしかないワルター。
そこへカーネルが来て、ワルターにロボットを渡してやるのである(本当に変わったねぇワルター)。
・カーネルがワルターに渡したロボット。それは正しく4代目マイトガインの『飛龍』であった。その名も…リバイバル…じゃなかったリバイバロン!
勇者シリーズの作品場面では、過去のシリーズのキャラクターがちらほら出てきます。
2代目‥‥砂と化した街で徳田さんに似た人が「朝来たら家が無い」とか、3代目‥‥星史宅のゴミ箱の絵柄はエクスカイザーのEDなど、色々なお遊びがある。
5代目ジェイデッカーは“原点回帰”と銘打っている為だけあって、大がかりなものでは最終回でのビクティムロボット形態がエクスカイザーだったり、第1話のデッカードの闘い方がエクスカイザーと似ていたりする。
因みに、作品中に勇太が七曲市を走る描写が多々あるが、その中の1話で、エクスカイザーのロボットが地域のゴミ捨て場に捨てられている描写があり(笑)、当時アニメディアで怒っている人がいたのを覚えている。
※このようなパロディは数えればキリが無く、必ずしも良い扱われ方ばかりをされるものではないので、いちいちカリカリしても仕方がないと、私は思うけど(^_^;)。
・超かっこい〜いロボットを操り、颯爽とやってきたワルター。そのタイミングのよさとカッコよさに、タクヤたちも夢中でワルターを応援している。
「おいしいとこ持っていきやがって!」「先週まで悪役だったくせに!」‥‥メタ発言も度を超えるとヤバいよ(;^ω^)。

メタフィクションとは‥‥?
アニメやドラマ、映画など、全ては“虚構”という作られた世界である。現実の世界ではない(当たり前だ)。
このような、“作られた世界”を『フィクション』と呼ぶ。
しかし作品内に生きているキャラクターにとっては、“その世界が全て”である。自分の住む世界が“虚構”であることも、ましてや自分さえも“作られた存在”であることは知らないのが通常である。
だが時折、“虚構”の作られた世界に生きるキャラクターが、外の世界(現実世界)について語る瞬間がある。
「主人公でよかった」「今週も動けない」「先週まで悪役だった」など、自分たちの世界には“作り手”がいること‥‥すなわち『この作品は作り話』であると暴露し、それを視聴者に知らしめる。フィクションの中に生きるキャラクターが、作り手側である“現実世界”について語ることを『メタフィクション』という。
勇者シリーズ初代〜3代目までは、それぞれのキャラクターにとって、セル画の世界(笑)が全てであったけど、4代目のラスト『結局、旋風寺舞人が守った世界は虚構である』は、舞人にとっては、自分の住む世界が全てであったが、実はね‥‥と、スタッフ側によって暴露された。更に、その事実を舞人らキャラクターは誰も知らない‥‥という、すごい終わり方だった(;^ω^)

・ワルターが、デスギャリガン内のコックピットで優雅に座っているシリアスを発見し、銃口を向ける。
しかし‥‥弟を撃てないワルターである。シリアスは銃口を向けられても逃げたりはせず、嘲笑っていた。その一瞬の迷いが命取りとなり、リバイバロンはデスギャリガンの右腕捕まってしまい、空の彼方へと吹っ飛ばされてしまう。
・‥‥助けてくれる者が誰もいなくなってしまった(汗)。動けないドラン達は、「我々に力を」と主であるタクヤたちに懇願するが、どうしようもない。“心を一つに”の言葉の意味を、まだ解明できていないなか、デスギャリガンはタクヤたちに向かって砲撃を放ってしまう。
もはや助からないと悟ったタクヤたちは、全てを諦めて死を覚悟し、ならばせめて笑顔で死んでいこうと──「さよなら」を言い合った。
その時‥‥ゴルドライト、シーバー、スコープから眩い光が放たれ、ゴルドランとレオンカイザーに降り注いだ!
そして、2人は合体し、グレートゴルドランになったのであった(笑)。
なんというか‥‥要するにだ。つまり、ゴルドランら勇者もタクヤたちも、全員が“諦めた”のである。早い話が、全員が同じ“諦める心”を持ち一つになったので、レジェンドラへの道が開かれたのであった。
オイオイそれでいいのか?心が一つになりさえすれば、ネタはなんでもいい──という、とんでもない結論であった。
・グレートゴルドランになった途端、デスギャリガンの砲撃が一切通用しなくなった(笑)。
そして、グレートアーチェリーの一矢でやっつけてしまった。
・シリアス艦隊を撃退し、光のレールが出現した。
レールは空の彼方へ走り、地球を飛び出し、数々の惑星を“中継駅”として、その終点がレジェンドらとなる黄金郷となる。
早速出発するタクヤたち。惑星を巡るとなると、ダイのいう通り、しばらく帰ってこれないだろう。
学校はどうする?親にはどう説明する?食料はあるのか?まさか手ぶらで行くのか…!?
タクヤたちはミチル先生に手紙を出し(みたところ日本の国内郵便のようだが)、ついにレジェンドらを発見したことを報告する。
そして、4,5日留守にするので、親が騒いだら対処するようお願いしている。
地球を飛び出し数々の惑星を巡るのに、果たして4,5日で帰ってこれるのだろうか?
親が騒いだら‥‥というが、小学生なんだから、4,5日どころか、その日の夜になっても帰ってこなかっただけで、騒ぎそうな気がするのだが。
このゴルドランという作品は、“親”の描写が一切ないという異色の作品であるので、それでいいのかもしれない。
・悪ザック天文台が、ワルターの声を宇宙でキャッチした。それはすなわち、ワルターが生きているということである。
ワルターに会いたいシャランラたちがとった行動は、シリアスの配下となることであった。
シリアスは意外なぐらいシャランラを受け入れ、カーネルとシャランラは互いに「やった〜♪」と喜んでいるが、心配だ。泳がせるために配下にしているのでは?


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