33話 誕生子連れ勇者

・次の惑星ロボラルド星に向かう道中、アドベンジャーは正体不明の敵に襲われてしまう(どうやら、シリアス艦隊ではないらしい)。
敵の砲撃を受けてアドベンジャーは星に墜落。ドランも、砲撃の直撃を受けて墜落してしまった。
大気がある惑星なら大気圏があるはずだが、ドラン達は墜落したにもかかわらず‥‥落下の衝撃はそれほどでもなく‥‥タクヤたちは無傷!
「よく助かったよな」とカズキが言うと、「主人公でよかった」と3人はしみじみ。でも、いくら主人公でも食料がないと‥‥なんて、言い過ぎだ(^_^;)
・同じくロボラルド星に墜落したドランは、別の場所で意識を取り戻す。
彼女を看病したのはマリアという女形ロボット。声優さんは川村万梨阿。‥‥狙ったのかしら?
牧場を所有するマリアは、この星の地上げ屋に狙われていた。マリアの父は、同類の地上げ屋に騙されて亡くなったらしく、1人で牧場を切り盛りするというパワフルな女性である。
・マリアが襲われる様を見て見ぬ振りできず、ドランが納屋を突き破ってチェンジ(あぁ‥‥マリアが1人で切り盛りする牧場が〜)
男たちは巨大なドランに恐れ戦き血相を変えて逃げて行ったが、病み上がりで急に立ち上がったため、膝をついて頭をかかえてしまう。
慌ててマリアが駆け寄るも、ドランを支えられるわけはない。そんなマリアに覆いかぶさるようにドランが‥‥キャ〜ッキスをしちゃった♪
その瞬間、ドランの設計図(人間でいう遺伝情報)がマリアに流れ込んだのである。
ドランには、男と女とか、キスとかそういうものは全くわからないのだろう。
何事もなかったかのようにどいて謝るが、マリアはキスの意味を理解し、それによって何が起こるのかを知っているので顔を真っ赤にしている。
ドランは、「そなたの腹部が脈打っている」とデリカシーなく言うが、それが何を意味しているのかさえ推測出来ない。
マリアはドランの顔を見ることができず、「種族保存装置」と伝えるが、ドランの頭には「?」マークがともり、何それ?みたいな感じ。純粋だねえ〜。
・ロボットばかりの街を歩くタクヤたち。ロボットは食料を必要としないので、一軒も飲食店がない(泣)。
タクヤは腹を抱えながら食料を要求すると、用意されたのは大量の人参。しかも生!
その人参は、飼育している馬のものであった。移動手段に馬がいるのかな?でも自分達もロボットなら、車ぐらい作れそうなものだが‥‥。
・ゴルドシーバーにドランから報告が入った。
「まずいことになった」と、ドランの声があからさまに困っている。さては、あのことだな。
早速向かうとやっぱり。ベットで横になっているマリアの話を聞くタクヤたち。ドランと違って「種族保存装置」と聞いて、すぐにそれがどういうことかをすぐさま察知。
マリアの膨らんだ腹を見ながら「それって誰の子?」と、ドランを軽蔑するタクヤ達と勇者たち。ドランは今にも泣きそうな顔である。
『事故』だ『潔白』だと、さも自分は悪くないと自分に言い聞かせているかのようなドランである。
子持ちの勇者になったドラン。勇者シリーズ初である。
生まれたばかりの子供をドランに見せてやるタクヤ。
ドランと同じ甲冑タイプのボディを持つ赤ん坊に、ドリルシルバーは大笑いして「ドランそっくり」と肩をたたいた。
4つ子であったが、どの子もドランと同じ甲冑タイプのボディ。母親であるマリアの遺伝子はどこへ行った!?というほど、ドランの遺伝情報が濃すぎる。
「着てはもらえぬセーターを、オイルまみれに編んでます〜♪」
マリアはセーターを編んでいるが、ロボットはセーターを必要としない。それでもセーターを編む。だから“着てはもらえぬセーター”なのである(少し切ない歌)。
男の子3人は外で遊んでいるが、女の子のドラ代はマリアの横でセーターづくりのお手伝いをしている。
へぇ〜。たった数時間で、会話ができて歩くこともできるのか。さすがはロボットだわね。
・ドランは、自分が壊した納屋の修復をしている。そんなドランの体にまとわりついて遊んでいる子供たち。
ドランは、「やめなさいドラ太郎、ドラ次郎、ドラ三郎」とやんわりと注意するだけ。
子供の育てやしつけ方をしらないドランは(知らんのが当たり前だけど(^_^;))、子供たちを泣かせてしまう。
とたんに焦るドランは、ひっしになだめようとする。ん?叱る事も大事でしょう?と思っていたら、後ろから怒号が飛んでくる。マリアである。
「子供たちを泣かせたりして!」とカンカンであり、ドランはひたすら土下座して謝っている。
タクヤたちは、「すっかり尻に敷かれている」と呆れていた。情けない‥‥。
・マリアの買い物に付き合うドラン。商店街でマリアとドラ代を降ろし、「なるべく早く帰ってきてくれ」だって。
そう、急かさないでよ!「勇者の私が子守か!?」と嘆いているが、仮にもドランは父親なのだからしっかりしてほしい。
マリアが言うとおり父親らしいことをするべきであり、その間男の子3人の子守をするのは当たり前で、嫌がってどうする!
母に置いて行かれたドラ太郎達は、「おしっこしたい」と言い、ドランは仕方なくドアを開けて3人を車から出してやる。
しかし、ロボットは排泄をしないので、それが嘘であると気づいた時にはもう遅く、子供達3人は大はしゃぎでドランの視界から見えなくなってしまう。
ドランは「待ちなさい!待ちなさい!」と言うばかりであり、子どもたちが車に変形した瞬間、唖然となる(そこも受け継いでいるのね)。
彼らの姿が見えなくなった瞬間、また後ろから怒号が!‥‥マリアである(爆)。
・昨夜落ちた発光体の謎を突き止めようとするドラン以外の勇者。
タクヤたちは、アルカリ星人を手引きしている情報屋の存在をつきとめるが、そのアルカリ星人に銃口をつきつけられる。
銃口を突き付けながら何か喚いているが、アルカリ星人の言葉がわからず首をかしげるタクヤたち。
「マンガだと地球の言葉を話すのに」「しかも日本語だよね」こら‥‥。
このアルカリ星人の言葉だが、実はれっきとした日本語である。彼らの言葉を逆再生すると、ちゃんと字幕通りの言葉を喋っている。
・アルカリ星人らは、商店街に降り立つと手当たり次第にロボットたちをさらい始めた。
その中には、ドラ太郎、ドラ次郎、ドラ三郎の姿が!
先にアルカリ星人につかまっていたタクヤたちは、「帰りたい」と泣いている子供たちに、「甘えるな!」と一喝。
「勇者から産まれたのだから、お前たちも強くあるべきだ」なんて、子供に言っても酷だと思うが、さすが小さいけど勇者の子。ちゃんと竜牙剣を腰に携えていた。
・光のレールに乗り、次の惑星へと旅立っているアドベンジャー。
タクヤは、どうして子供たちを置いてきたのかとドランに詰め寄った。
ドランは答えないが、実はドランはタクヤから言われないまでも、マリアと子供達に一緒に来るよう説得していた。
う〜ん。でも、マリア達がレジェンドらの旅に同行してもなぁ〜。戦力にならないし、アドベンジャーの中にずっといるのも退屈だと思うよ。
すると子供たちは、アルカリ星人はまたいつか来るから、その時は僕たちがやっつけなければいけない。だからここに残るとはっきりと言うのである。
さすがは蛙の子は蛙。勇者の子は勇者である。
マリアも今まで散々ドランを尻に敷いていたが、ドランの偉大さ(?)がわかったのか、「あなたような立派な勇者に育てて見せる」と涙を浮かべてドランをお見送りしてくれた。


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