34話 まぼろしの青空

・次の惑星ガーランド星に向かうタクヤたち。
この土地は、高度な文明を持つ星だとアドベンジャーに聞かされ、ワクワクしながら星に向かったが‥‥着いたら愕然。まるで廃墟である。
う〜ん、この前のファンタジオン星もそうですが、優れた文明を持っているのに、こうなっちゃうのね。
『進化の最終地点は“死”』『科学の最終地点は“滅亡”』と、ある科学者が言っていたけど、本当にそう思う。
ホーキング博士も、これ以上科学を推進させてはいけないって警告を出していた。このまま科学を促進させていくと、あと100年で人類は滅亡するらしい(怖)。

科学は必ずしも善ではなく、科学の力を以て何かを造りだせば、兵器をも造り出したくなるのが人間の本能であり、兵器を造りだせば使ってみたくなるのもまた本能だとされる。このまま科学が進めば、人類が扱えきれない兵器が誕生し、自滅するという。その最たる兵器は、核ではなく‥‥なんと意外にも『AI』であるとホーキング博士は警鐘を鳴らしている。
これはSF作品のような幻想ではなく切迫した事実であり、将来スカイネットのようなAI兵器が誕生するのは待ったなしとされている。
その為、AIを作成するにあたって、『23 Asilomar AI Principles』という一定のガイドラインが提唱されている。
総23にもわたる項目だが、『目標や行動が人間の価値観と一致するように』『人間の死を招くような自律的なAI兵器の競争は避ける』とあり、更には『AIは、地球上の生命の歴史に深刻な変化をもたらす可能性があるため、人間の手で管理されなくてはならない』など、全てが“現実世界で起こりうる”事だというので、怖い話である。

・到着する惑星を間違っちゃったのかと思いながらも惑星にある洞窟を探検。
いかにも‥‥というレバーをタクヤが倒してしまい、3人は地下深くへと落ちてしまった。
・行き着いた先は地下都市。そこで星の住人に出会った(どこかのアニメで見たような服)。
ジョナという少年はタクヤたちに「どこから来たのか」と問い、タクヤは「外の世界から来た」と説明した。
するとジョナも、「俺も外の世界から来た」と言ったが‥‥それはジョナの嘘だった。
・先ほどの騒ぎは何だと、ジョナを追ってきた地下都市に住む人は、「天井の上には別の世界があるなんて嘘をつくな」とジョナを叱るが、ちょっと待て、天井の上って‥‥ここは地下であって‥‥(;^ω^)
タクヤは、「おいらたちは本当に外の世界から来たんだけど」「地上から来たんだ」と指を差して説明するも、この星の住人はバカバカしいと笑っているだけ。
挙句の果てに、「地上って何?」だって(笑)。「地上はもっと広いんだよ」というが、星の住人は全く信じず、「ここより広いなんて、天井が落ちてくるじゃないか」だって(爆)。
タクヤたちは、星の住人の反応に呆然。本当に‥‥知らないのね。
・『地上』について星の住人に説明したタクヤたちには、拷問が待っていた(くすぐり攻撃)。
それでも、まだ地上から来たと言い張るタクヤたちに警察官らはタクヤ達の話が真実であると確信する。
警察官はジョナ達とは違い、“外の世界”を知っていた。では、どうして星の住人達が地上を知らないのか?その理由も知っていた。
かつてガーランド星は高度な文明を持ち、皆が平和に暮らしていた。
しかし、ある日人々は兵器を作り出し、戦争を起こした。まさしく世界戦争である。
かろうじて生き延びた人々は地下に逃げ込み、二度と過ちを犯すまいと、地上は“存在しない”とし、それは子々孫々伝えられ、いつしか‥‥地上が存在するということさえ知るものはいなくなったのである。
事実、こうしてかつて起きた大惨事を説明している警官でさえ、頭では理解しているものの地上をこの目で見たことはない。そのため、地上は魔物がウヨウヨ徘徊するんだろう!?と言うのであった(爆)。
・タクヤたちがいなくなったことで、ドランは必死になってタクヤたちを探している。
まさか地下で捕まっているとは夢にも思わないだろう。タクヤたちも、まさか自分たちが捕まるとは思っていなかったのだ。
ドランが空を見上げれば、次の惑星へと続く光のレールが出現。やばい!
・地下牢で途方にくれるタクヤたちの前にジョナが現れ、タクヤ達を牢から出してくれた。
彼はタクヤに「太陽って何?」と尋ね、「地上へ逃がしてあげてもいいよ。そのかわり僕も外の世界へと連れてって」と言う。
迷うタクヤだが、タクヤたちが牢を抜け出したことで地下都市に警報が鳴り響き‥‥仕方なしにタクヤ達はジョナを連れて地上へと向かうことになる。
道中、ジョナはスケッチブックに自分が考える“地上”を描き、「ねぇ、外の世界ってこう?」と聞いた。
亀の甲羅の上に地下都市!その凄まじい世界観にドン引きするタクヤたちである。
さて──外の世界とは?当たり前すぎて、今更説明のしようがないタクヤ。
「とにかく広くて青い。丸い太陽が昇り、眩しくて暖かかったり寒かったりする」。‥‥わかるかコラ!
ジョナは、タクヤの説明を自分なり解釈。青くて広い空を想像するが、ただ地下都市の天井を青く塗っただけ(汗)。そして、丸く眩しい虫を天井に配置し(なぜ?)、それが光る‥‥(最悪だ)。
続いてタクヤは、『夜』についても説明。「星が出るんだ。いわば無数の太陽だ」。するとジョナは、地下都市の青い天井に無数の虫を配置した(酷すぎる)。
・シリアス艦隊が、ガーランド星にまで追ってきてドランを襲う。
う〜ん。光のレールって肉眼で誰でも見れちゃうからなぁ。追うことができるんですよね。
・地上に向かって逃げるタクヤ達だが、ジョナは実は外の世界がどこに通じているかなんて知らなかった。地上を見たい一心で嘘をついたのである。
カズキは「そんなことだろうと思った」と落ち込むが、ジョナの『外の世界を見たい』という気持ちはわからなくもないので、怒るに怒れれない。
しかし…ゴルドシーバーににドランからの通信が入ったのであり、まんざら嘘でも無い事が判明。
・行き止まりになり、警官らに包囲されるタクヤたち。
地上ではドラン達はシリアス艦隊と交戦中につき、地震に見舞われて地下都市の壁が一部崩落してしまう。
「地上の化け物が攻めてくる」と、警官らはタクヤたちを逮捕するのも忘れて我先にと逃げ出すが、『外の世界』を知っているタクヤ達は、そんなはずはないと分かっているため、そのまま地上を目指した。
・外の世界を初めて見たジョナ。
初めて見た風景は廃墟だった。しかし、そこから日の出が──!あまりの美しさに見ほれるジョナであった。


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