39話 驚異の新合体技

・磁気嵐の中を突き進むアドベンジャー。相当な揺れらしく、タクヤたちは酔いまくっている。ダイは27回も吐いているらしく、タクヤもカズキも相当吐いているのだろう。皆ゲッソリである。
磁気嵐を抜けきり、惑星に降り立ってほっとしたのもつかの間、アドベンジャーが熱によってカビを発生させている。
アドベンジャーのカビ(宇宙バクテリア)には感染性があり、触ってはいけないとキャプテンシャークは勇者たちに警告する
キャプテンシャークだって、共に磁気嵐の中を通ってきた。それなのにどうして平気なのかとドラン達は不思議がったが、キャプテンシャークはもともと宇宙生まれの宇宙育ちの勇者(そうそう、月にいたんだっけ)。免疫を持っているのだから平気だそうだ。
・予想以上にアドベンジャーのカビ『ノスフェラトス』の浸食が早く(吸血鬼みたいな名前)、このまま放っておけばアドベンジャーは死んでしまうという。
どうしたらいいのか迷っていると、カーネルは、シリアス艦隊内にワクチンがあるという。
ただ‥‥どうやってワクチンを持ち帰ればいいのかがわからない。そもそも、頂戴とお願いして、くれるわけがない(笑)。
残る手段は‥‥大変勇者にあるまじき行為だが、盗むしかないのである(爆)。
イーター・イーザックが立てた作戦はこう。キャプテンシャークは、シリアス艦隊シュバンシュタインの横っ腹に突撃して大穴を開ける。そして戦艦内に突入し、ワクチンを奪取して逃げる(なんか成功しなさそう(^_^;))
・さて、作戦実行!しかし、やっぱり思い付きだけで行動したために、あっさりと捕まってしまうのであった。
ワルターは牢屋に入れられ、それをシリアスは呆れたように見つめている(私も正直呆れたよ)。
・次は、ドラン達がシュバンシュタインへ突撃。
すると、艦隊内から見たこともない触角をもったロボットが現れた。
どうやら、シリアスの脳波によって動いているロボット──というか、機械である。
心も読むことができるようで、ドランが何のためにシュバンシュタインを襲おうとしているのかを察知。
その機械はドランを倒すわけでもなく、自爆する。しかし、その自爆のエネルギーがすさまじい。ドランは逃げるも、エネルギーの中に飲み込まれてしまう。
・ドラン達の帰りを待つタクヤたち。
地中から恐竜が現れて、アドベンジャーはカビに浸食されながらもタクヤたちを護ってくれたが、再び崩れる様に倒れてしまう。
もうすぐドラン達が帰ってくるから──!と慰めたが、帰ってきたドラン達は、すさまじいエネルギーに耐えた為に体はボロボロ。ワクチンを奪取するどころか、逃げるだけで精いっぱいだったのである。
もはやワクチンなんか盗めやしなかった。
・牢に囚われているワルターは、シュバンシュタインで働く船員達に異変が起こっていることを確認。
外を見たくて鉄格子に触れると、まるで腐ったようにボロボロと風化。
シュバンシュタインの船が宇宙バクテリアに浸食されたのである。
そして、艦隊内の船員たちは量産ロボットなので、次々に侵されて倒れていったのである。更に機器の異変も起こり、キャプテンシャークを拘束していたバリアも解かれ‥‥ワルターは大急ぎで艦内から脱出するように命令。
だがその前に‥‥そうそう、ワクチンである。船員達は、大量の『ノスフェラトスワクチン』を船内で撒きまくっているので、強奪はとても簡単だった。
・キャプテンシャークが、アドベンジャーにワクチンを降り注いでくれる。
間一髪ワクチンが効き、アドベンジャーは復活!
すぐに本調子となり戦える状態となるが、アドベンジャーだけのエネルギーだけでは到底足りない。
ならば──と、キャプテンシャークとアドベンジャーが合体。合体と言っても、アドベンジャーはSLモードに変形し、それをキャプテンシャークが担ぐというスタイルである。
・ラスト。アドベンジャーはキャプテンシャークとイーザック船長に礼を言う。「君たちがいなかったら──」。
本当に、今回はワルターの活躍がなかったらアウトだったよ。
当時のアニメ雑誌は、ワルターワルターで、もはや主人公のタクヤ達の存在なんてとうの昔に忘れ去られていた(笑)。声も森川智之さんで、ものすごい人気があったし、おちゃらけと正義感が入り混じった役柄は珍しく、アニメ雑誌の好きなキャラ投票では、上位に入るほどであった。
この人気にあやかり、主役と脇役が交代した、ワルター主役のドラマCD『ワルターワルザックの大冒険』が発売され、大ヒットとなる!そして‥‥第2弾も発売されるという、敵役なのに本当にすごい人気だった。

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