44話 裏切りの門

・ジャッジに「レジェンドラに行く資格有」と合格をもらったタクヤ達。
旅は進み、光のレールを渡っていると、青・赤・黄と、信号のような星があるのに気付く。
今は黄色だから、「急いで進め」とタクヤ(コラ!)。ダイが「注意だよ〜」と呆れている間に、信号が赤に変わってしまう。
突如バリアに阻まれ、光のレールから脱線してしまうアドベンジャー。
信号のような星はガス雲であり、あのシリアス軍のロボットまでも支障をきたすほどである。
・星と星の狭間に位置する“重力ポイント”に降り立ったドラン達とキャプテンシャーク。そこには、ロボットの残骸が‥‥!それはかつてレジェンドらに行こうとしたものの、ガス雲をくぐることができなかった勇者達の末路。
焦ったドランたちは、全員で合体し、エネルギー満タンにしてガス雲をくぐろうとした‥‥が、それでもダメ(厳しい)。
・どうやってガス雲をくぐろうかと策を練るが、全く思いつかない。
もたもたしていると、シュバンシュタインが来てしまう。
シリアスの攻撃はシャレにならないので、それまでに解決策を見つけ出してガス雲をくぐりたい。
するとイーター・イーザックは、「それは彼なりの愛情表現」だと、キャプテンシャークをボコボコにされたのに、まだシリアスの肩を持っている。
・なんやかんややっているうちに、とうとうシリアス艦隊が来てしまった。
ガス雲を通ろうとするシリアスに、イーターは危険だと忠告するが、無視してそのままガス雲へ──。
‥‥で、結局、シュバンシュタインも、ガス雲を通ることができず、強大なエネルギーを浴びたシリアス軍のロボットはほぼ壊滅してしまう。
・船を降り、重力ポイントをトボトボ歩いているシリアスを、ドランが発見。
ドランはシリアスを攻撃するわけでもなく、かといって主であるタクヤに報告するわけでもない。自分を煙たがるシリアスに「素直じゃないな」と苦笑いし、彼を恨むこともしなかった。
タクヤたちが「シリアスは本当は良い奴」と言うように、ドランも、シリアスの真の心は良い奴と思っているんだろうな。だからシリアスを攻撃しないし、それどころか守ろうさえしている。
「主が君に会ったら、きっと君を助ける。だから、私も君を助ける」。
いい主従関係ですね。
・ドランの説得を渋々受け入れたシリアス。一時休戦し、力を合わせてレジェンドラの門をくぐることにする。
タクヤは、「本当にシリアスがそう言ってくれたの?」と、にわかに信じられない様子。
しかし、協力するのも悪くないかも‥‥?なにせシリアス艦隊には、『プラネットバスター』という惑星を破壊するだけのエネルギーを持っているからである。
タクヤはまだ、「シリアス艦隊が強大なエネルギーを持っているからといって、全てを信じて協力するのもどうかと思う」と、渋っている。
するとドランは従者の身でありながら、主であるタクヤに向かってシリアスとの協力を懇願するのである。
そしてイーターも、「どうか協力してくれ」と、頭を下げてくる。
ここまでお願いされて断ったら主がすたる!タクヤは胸をたたき、ドーンと受け入れた。
・シュバンシュタインが、ドラン達の目の前に──!間近で敵の艦隊を見たタクヤ達は、その巨大さに圧倒される。
さて‥‥力を合わせてレジェンドラの門をくぐるドランたちとシュバンシュタイン。
ガス雲に阻まれながらも、なんとか入口に入ることができ、ようやく出口も見えてきて──安堵する一同。
シリアスは、ドランたちの後ろ姿を眺めながら、背を向けてガードががら空きの今なら、主砲を打てば倒せるのでは?と思うのである。そして──撃ってしまった!
不意打ちをつかれたアドベンジャーは、攻撃をモロに受けて堕ちてしまう。
さっきまでシリアスに優しく接していたドランも、主たちを傷つけられてしまっては激怒する。
ドランはシリアスに向かって恨みの言葉を吐き、シリアスは、その投げかけられた言葉を聞いて、とても悲しそうな顔を浮かべていた。
・ケガをしたタクヤ達は、シャランラに包帯を巻いてもらう。
タクヤは両腕に包帯、カズキは頭に包帯、ダイは三角巾を当て、よほどの大ケガかと心配すれば、ただオーバーに巻かれただけで、そこまで酷いケガではないようである。
しかし、あれだけの攻撃を受けても生きているタクヤ達に感心するアドベンジャーは、「さすがはわが主。そう簡単には死なない!」と、まるでゴキブリみたいな言い方である。

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