10話 影の刑事

・車を壊そうとするロボット。でも、いつもの敵とは違う気がしますね。
 ロボットが車を掴んで壊そうとすると、「破壊活動は止めなさい。法律に触れます」との音声が流れる。でもロボットが破壊活動を止めない為、車が勝手に緊急信号を発信した。すると「これって良いシステムだな〜。」と知人がポツリ。
・デッカードと勇太は昨日の事件について話している。『見えたんだけど見えないもの』、ナゾナゾみたいですね。
 デッカードの話をまとめると、「確かに相手の姿は見たんだけど、熱センサーや動態センサーには何も写っていない。確かに見たのに‥‥まるで「姿だけあって肉体を持たない」ようだ。
 ‥‥ねぇmそれってさぁ‥‥属に言う『幽霊』ってやつじゃないのかしら?勇太も「もしかして幽霊!?」と、少しビビッている。
・冴島さんは例のロボットの映像を見ていた。「話がある‥‥話が!」と喋るロボット。事件解決に向けての大きな手がかりの映像。真剣な場面なのに、私ったら「キャーこの声中原茂様だわ〜!!」と一人感激(映像そっちのけ(^_^;))。この方がブレイブポリスに入ってもらったら、毎週中原茂様のお声が聴けると言うことじゃない!なんて素敵♪
・ブレイブポリスに、また『例のロボットがまた現れている』と入電。
 街では、カゲロウが次々に喋る機械を破壊しまくっている。
 喋る自動販売機を壊すカゲロウ。「いらっしゃいませ」と言った途端ぶっ壊される自販機。
 今度は信号機が喋りだした。信号機が喋るなんて‥‥一体なんて喋ってんのかな?と思ったら、「黄色まであと1分です。 黄色まであと50秒です。 黄色まであと45秒です(笑)」。まさかこの信号機、0秒なるまでずっと『あと○秒です』と延々言い続けるのだろうか(汗)。この調子だと、赤になったら今度は「青まであと1分 青まであと50秒」とか言ってるんだろうな。イライラする信号機ですね。カゲロウが壊したくなるのもわかるなぁ‥‥なんて。
・カゲロウを追うビルドチーム。でも、カゲロウが逃げた先は行き止まりで目の前は海。どうするのかなと思ったら、カゲロウはジェット機に変形して逃げてしまった。この逃げたカゲロウの機体、なんだかドライアスみたいだった。
・カゲロウが何処に現れるのか?何故機械を破壊するのか?検討が付かないブレイブポリス。全く進展しない捜査状況に、ブレイブポリスがぐだぐだと茶茶を入れていると、「機械が喋るなー!」と怒られてしまった。その台詞に、「そうか!喋る機械か!カゲロウは喋る機械の場所に現れてるんだ」と気づいた勇太。オイオイ‥‥今頃気づいたんかい!私なんか初っ端から気づいていたぞ。カゲロウの「話がある。話が‥‥」を聞いて、「もしかしたら、同じ喋る機械に何かを伝えたいんじゃないのかしら?」って。でも‥‥そういえば勇太はあの映像を見てないんだよね。それだったら無理も無いのかな?でも、カゲロウのあの台詞の映像を見ていた冴島さんが気づかないなんて‥‥貴方は本当に警視総監?
・勇太がトーキング・エレクロトニクスに急行する。しかし、ナレーター曰く「しかし、既に遅し」だそうだ。時既に遅しって‥‥単に勇太達が気づくのが遅かっただけだろうが。
・「人質を取って立てこもってるって!?」と焦る勇太。映像を見たら、姉のあずきが人質になっていた。それを見て勇太は「何でよりによって(あずき姉ちゃんなの!?)。」と爆弾発言。この台詞、どう聞いても「どうせなら他の人を人質にすれば良かったのに」に聞こえる。この子って‥本当に信じられない(怒)!!
・カゲロウとシャドウ丸は同じ超AIを持っている。要するに‥‥『双子』ってことか!ガインとブラックガインみたいなもんでしょうか。
 カゲロウが「シャドウ丸。俺の命と人間の命。どちらが大切なんだ?」と尋ねます。てっきりシャドウ丸は「そりゃお前だよ」と言うかと思っていた。しかし、ブレイブポリスの使命は『人間を守る』こと。シャドウ丸は筋を通して「そりゃ人間だよ。俺たちは何度でも生き返る。」と答えました。
・会場の外で冴島さんの話をじっくりと聞いていた私達。
 「プロトタイプとしてカゲロウを作り、そしてそのデータを元にシャドウ丸が設計された。カゲロウはシャドウ丸の影となり、シャドウ丸が完成するまで働いた。」
「カゲロウは、自分が壊されちゃうかと思って逃げたんじゃ‥‥」と呟く勇太。でも藤堂さんはこう返します。「壊しはしない。システムを戻して別の職場に派遣される。でも、記憶を消さなくてはいけない‥‥それを嫌ったんだろう」と。
 この台詞を聞いてあぁ‥‥、人間って本当にエゴイストなんだなぁって思いました。
 どんな綺麗ごとを並べても、所詮は人間のエゴに過ぎない。ロボットは人間の手によって勝手に作り出され、作った人間によって全てを支配され、そして‥‥人間によって命が絶たれる。
 「人間は人工的に命を作ってはいけない。命を作るのは神様の仕事。その領域に割って入ってはいけない」。これは、人間のクローンや感情を持ったロボットを作ろうと躍起になっていた科学者に、別の学者が鳴らした警鐘でした。その後からでしょうか?感情を持ったロボットを題材にした映画が作られ始めたのは。
そんな中でも、私が好きな某作品のストーリーは、人間の論理を問いかける作品でした。

 ★作品1★ジェイデッカーと同じようなロボットの警察組織を作りたくて、AIが内蔵されたロボットを作り、そのロボットが人間を守る光景を見て、科学者は自分の頭脳と技術を高らかに自慢していた。
 ところがある日突然、ロボットが人間に襲い掛かってきた。逆に今度はロボットが人間を支配し出し、ロボットと人間は、ついに核戦争を始めた‥‥

 ★作品2★人間と過ごす中で、ロボットが人間の女性を愛してしまった切ない話。
 しかし、どんなにロボットが自分の想いを女性に伝えても、女性はロボットを恋愛の対象として見ることができない。
 いっそ心が無ければ、こんなに悩むことは無いのに‥‥。でもロボットは、自分の感情を疎ましく思うこともことなく、もっともっと人間に近づきたいと思うようになる。
 「私だって感じたい。泣きたい。笑いたい。風を感じたい。そして、人を愛したい 私がただの機械ならば、この心は一体何処から来るのだろうか?」
 そうして、ロボットは自分探しの旅に出るのですが、それから何年、何十年という月日が過ぎてゆく。
 最愛の女性はどんどん年老いていく。しかし自分は若いまま。ロボットは時の流れの残酷さを悲しく感じる。
 そしてついに、最愛の女性が死んでしまった。その時ロボットは、自分が『涙を流せない』ことに初めて気づいた。悲痛な声でロボットは嘆きます。「心は引き裂かれるほど悲しいのに、それでも私は涙を流せないのか‥‥」

 何十年後‥‥。冴島さん達が死んだ時、デッカード達はどうなるんだろう?と時々思ってしまいます。彼らは、産まれたんじゃない。作られたんですから。

戻る 次へ トップ ホーム