29話 合体!ファイヤージェイデッカー

・ビクティムはチーフテンの記憶を全消しして、『完全な悪』の心をメモリーしてしまいました。再び不穏な空気を醸し出しています‥‥。
・ブレイブポリスではファイヤージェイデッカー計画がスタートされた。
ジェイデッカーとデュークファイヤーが合体した姿であって、いわゆる最強のブレイブポリス!
チーフテン騒動もあるので、早々に合体して戦いたいのだが‥‥そうもいかない問題が発生。
デッカードの記憶喪失が起きた時になんらかの“障害”が起きてしまい、合体データが部分的に破損されてしまったのである。
このまま合体してしまうと、最悪デッカード、デュークいずれかの超AIメモリーが完全に破壊されるのだとか──!
しかし冷たいレジーナは「彼らはロボット」なのだから「私的な感情は捨てなさい」と言って、計画を進めようとして、皆はどよめいた。
そして、デュークには何の問題がないために、「デッカードのせいでこうなった!」とイライラをぶつけ、デュークに窘められてしまう。
レジーナの評判がすこぶる悪すぎる(自業自得)。
それでもデュークは「本当の彼女はこんな子じゃない」とひたすら庇い続け、レジーナの過去をデッカードに語りだす。
ロボット技術者であったレジーナの母。しかし違法兵器の開発に携わり警察にマークされ、逮捕も時間の問題であった。
そこに居合わせた警察官の夫は‥‥逮捕しなくてはいけない立場であるにも関わらず、妻を逃がしてしまったのである。
妻は別の警察官に逮捕され、妻とはいえ犯罪者を逃がした夫は警察の職を辞めさせられた。
レジーナは子供心に、犯罪を犯した母と、犯罪者を逃がした父を憎み「良い心」「悪い心」にこだわる様になり、まるで潔癖のように「悪い心」を嫌い排除するようになってしまったというのだ‥‥。
「ふぅん。そんな事が有ったんだ〜」と、皆が気の毒に思っていたところに運悪く戻ってきてしまったレジーナ。
デュークに話したことなどないのに、どうして知っているのか──。誰かに聞いたのか、それとも知ってしまったのか。
デュークは全てを知ったうえで、レジーナと接していたのである。レジーナはショックを受けて逃げ出してしまう。
・デュークはレジーナを発見し、「まだ両親を憎んでいるのか?」と問う。
直球で聞かれてしまったレジーナは、怒りながら「当たり前でしょ!私の体にはあの人達と同じ血が流れているのよ!」と叫んだ。
デュークは暫く考え込んでいたが、「私はどんな仕打ちを受けても私はあなたを心の底から憎めない」と呟く。
なぜなら、「レディがいたからこそ私もここにいるのだから」
「人間には、自分を創造した者への愛情は無いのか」と悔しそうなデューク。
するとレジーナは、『ロボットと人間は違う。人間には“思い出”があるから』と吐き捨てたのである。
※そういやドラマCDでは、藤堂主任が自身の思い出を語っていた時、ガンマックスがイラついていたっけなぁ‥‥。
『ロボットと人間は違う』。自分には成人の人格があるのに“思い出”がない。だから人間の“思い出”を俺に話すな!って‥‥(-_-;)
・事件が起き、デュークを含めブレイブポリスが現場に集合した。
すると2体のビクティムに合体データが送られた。そのデータとは‥‥。
『2体のチーフテンは合体することができる。しかし合体すればどちらかの記憶が消える。どちらが生き残るか──2人で決めろ』
これってもしかして‥‥デッカードとデュークと同じ状況なのではないか?
すると、2体のチーフテンは迷うことなく剣で互いの体を突きさした。
生き残ったのはチーフテンT。死んだチーフテンUの体はパーツと化し、チーフテンTへ──。
卑劣にも、『ファイアージェイデッカー』の合体方法と同じ‥‥(酷)。
デッカードとデュークは、ファイアージェイデッカーに合体させた欲しいと勇太に頼むが‥‥勇太は半泣き状態になりながらダメだと反論。
しかし、このままでは絶対に勝てないし、指を咥えて見てる〜なんてことなど出来ない。
「2人とも生き残る確率はゼロではない」と言うが、あくまでも数字の上での話だと勇太が言うと、デッカードは勇太に諭す。
デッカードが警視庁に配属された時、勇太はデッカードの記憶が抹消されることを承知の上で送り出してくれた。その勇気を思い出せ
それを聞いた勇太は覚悟を決めて合体命令を出そうとするが、寸前にレジーナに止められてしまう。
レジーナの涙を見たデュークは、それだけで満足だと言って‥‥いざ合体!
・合体が成功し皆が歓喜!ガンマックスの「5万枚のカードの中からたった1枚のエースを掴んだ」の台詞はカッコいいですね♪
合体してパワーアップしたのだから、さっさとチーフテンを倒しちゃえばいいものの、あくまで自首を勧めるなんて‥‥(爆)。
・完全なる悪の心を宿らせたはずなのに、主人であるビクティムに背き、チーフテンTに刃を向けた‥‥。
ビクティムは理解できずに困惑していたが、結局、善の心を宿らせようが悪の心を宿らせようが、そこには『完全』なんてない。
それを知ったレジーナは、吹っ切れたような顔をして笑顔をみせた。


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