41話 レジーナ・追憶

・イギリスのレジーナ宅。
勇太が描いた、勇太とデッカードの絵が飾られている。
チーフテンにやられて虫の息状態だった時、勇太に「デッカードにプレゼントしたい!」からと言われたデッカードだが、結局のところ、レジーナが持っているのよね。
・どこからともなく入ってきた野良猫(小さい子猫だが、簡単に家に侵入できて、かつアラームすら鳴らないレジーナ宅のセキュリティはダメダメです)にデュークと名付けて嬉しそうだ。
・記者会見に臨むレジーナ。
スコットランドヤードに、日本の警察が開発した『ブレイブポリス』が配属されることとなった(ってことは、リーダーがデュークでボスがレジーナかな?)。
イギリスのブレイブポリス達は、皆紳士的って顔立ちをしている。それぞれどんな車に変形するか、見てみたい気持ちもある。
・レジーナが超AIについて説明を始める。
全ての出会いは第1話より始まった。勇太が工場に滑り落ちていくシーンだが、いつみ見ても怖いよ。だって地面にトタンがかぶせてあるだけなんだから。第1話では滑って落ちたが(それも危ないが)、子どもの力で簡単にずらせるトタンで、トタンずらしたらでっかい『穴』って‥‥。滑り落ちた先が行き止まりだったらどうするんだろう?勇太の他に誰か落ちなかったのか?しかも信じられないことに、帰りも勇太はこの『穴』を登るのである。結構な長さで足を引っかける場所も無いのに、どうやって登って帰るのか──などとは、子供番組では突っ込んではいけない。
・どうしてデッカードに感情が生まれたのかは、現時点でもはっきりとは解明されていないという。
しかし、不可抗力とはいえ感情が生まれてしまった以上、日本の警察はそれを拒絶することはせず、事実をあるがままに素直に受け入れ、ロボットでありながらも彼らを“一個人”として扱い人格を尊重し、彼らの能力を最大限に引き出せるブレイブポリスを作った。そしてそのブレイブポリスは成功し、大きく貢献し評価もされている。
その組織を、まるごとスコットランドヤードに輸出したということだ。
レジーナは当初、デュークが“負の心”を持つことを責めていたが、そういう自分だって負の心を持っている(今のところ、主要キャラクターでは最も過酷な過去を抱えていると思う)。
自分の負の心を恥じ排除したいと思うレジーナは、それをまずデュークにさせようとした。デュークが負の心を排除できたら、人間の自分にも出来るはずだと信じ、負の心を消すようデュークに強要したのだ。人間のレジーナが負の心を排除できないというのに、ロボットには「そんな心は悪。排除しなさい」と命じるのは横暴であり理不尽すぎる。
結局デュークもレジーナも、負の心を排除することができなかった。さらに逆の立場で、善の心を排除するよう命じられたチーフテンも、善の心を排除することはできなかった。善悪抱えてこそ心であり、それは人もロボット同じだと気づいたレジーナは、デュークを“人”として接するようになっていくのである。
・チーフテンを破壊したくないと苦悩するジェイデッカー。
酷いことをされても、同じロボット同士‥‥というか、元を辿れば同じAIから生まれている。
厳密には生命とは言えず、機体が壊れてもAIさえ無事なら、別の機械に入れ替えれば済む話だが、それでも倒すことはできないらしい。
チーフテンは、デッカードを倒すために生み出された。でもそれは人間側の都合で善悪のデータを設定しただけであって、チーフテンの真の心は悲鳴を挙げているのだとデッカードは思ったようだ。


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