46話 史上最大の犯罪

・フォルツォイク親子は、世界に向けて復讐を宣言した。
その暴挙を止めるため、ブレイブポリスが立ち向かうのだが‥‥実は超AIにはあらかじめ『ハーメルンシステム』が内蔵されていた。
ビッグマザーから音波が放たれると、超AIが支配される仕組みとなっていた。
日本の警視庁はその事実を知らずに、その仕組みが組み込まれた超AIを量産し続けていたのであった。

元は『ハーメルンの笛吹き男』。“実話”であり、それが起こった日時(1284年6月26日)も記録として残っている。
笛吹き男についていったのは130人の子ども達。そのうち盲目or聾唖の子は、列にうまく並べなかったために難を逃れている。
とはいえ、笛の音で人間を操る行為はSF的な話であり、それをどうやってそれを行ったのかはいくつかの仮説がなされ、今なお議論されている(25通りの仮説がある)。
後にグリム兄弟が話を膨らませて出版して童話とし、国内外に伝えられた。
子どもが攫われるという衝撃的な展開であり、仮説の中には『人身売買』を疑うのもあって、あえてフィクション(物語り)として紹介される事も多い。


・エヴァは超AIを開発した時から、いつかは超AIを搭載したロボットが活躍する時代がやってくることを見越して、開発者の命令に従うプログラムを仕込んでおいた。
AIを持った兵器はブレイブポリスを攻撃する。そして、ブレイブポリスも音波にコントロールされつつあった。
必死に抵抗するも、ハーメルンシステムが内蔵された超AIを持っている以上、逃れる事は不可能に近かった。
反撃するどころかか、地面に突っ伏して唸っているのが精いっぱいなんだからどうしようもない。
『いくら心を持っていたとしても、所詮は人間ではない』東副総監から言われた酷い言葉があるが、その事実を改めて突きつけられる。
ダンプソンの「心を持っていても、やっぱりロボットだから?」は悲しい。
・このままではらちが開かないため、レジーナはブレイブポリスを撤退を指示。
撤退したはいいが、これからどうする?レジーナは、「勇太とデッカードの心を共有させればいい」と提案。
そうすれば、ハーメルンシステムから逃れることが出来るとし、勇太に提案する。
勇太は承諾するが、その方法は勇太にとって危険を及ぼす可能性もあり(勇太の脳の一部をデッカードに補う為)、デッカードは勇太を心配して拒否をする。
しかし‥‥勝つにはそれしかない為、勇太はデッカードを説得してその作戦を実行するようレジーナに頼む。
・そうこうしている間に、フォルツォイク親子は既に世界各地を攻め支配。イギリスのブレイブポリスは互いに戦わされながらアッサリと自滅。
あぁ〜あ。ついこの前発足したばかりなのにね‥‥。彼らにもそれぞれ個性があったんだろうな。レジーナも、急遽日本に呼びよせて、日本のブレイブポリスと一緒に行動させれば良かったのに。
・ブレイブポリスのメンバーは、ハーメルンシステムから逃れるため、超AIを停止させることとなった。
停止し、全てが終わって再起動‥‥できる保証なんかどこにもない。ハーメルンシステムは、今は超AIを操っているだけだが、やろうと思えば遠隔破壊することだってできるかもしれない。
そのためブレイブポリスのメンバー達は、それぞれ大事な人と、最期の別れをすることになった。
ダンプソンと綾子、マクレーンとせいあ、パワージョーと学校児童、レジーナとデューク、ガンマックスと藤堂主任。
ドリルボーイとシャドウ丸だが、彼らには深く関わっている人間っていないんだっけ。
シャドウ丸には勇太の姉2人が付き(ラジオドラマではくるみとペアだったな)、ドリルボーイはボスが付き添っていた。
・勇太とデッカードの心の共有作戦は成功し、ハーメルンシステムからは逃れることができた。
この調子だったら戦える!と、勇太とデッカードは戦いに赴くのであった。
勇太は今までデッカードに守られてばかりで、今回は共に戦っていく。戦うからには、自分がデッカードを守る立場にもなれるため、危険な賭けに賛同したのだと思う。
・ちなみに、ハイジャス人が地球を『No.9』に認定し、これから行動を開始するという。
『No.9』とは?後で知ることだが、事件を起こし街を破壊し人を襲い、こうやって戦争を起こす人間は『善より悪の心が強い』んだとさ。
で、それをなんとかしてやろうって話。
ちなみにこの話は、幽遊白書最終話と重なってしまったため、アニメ雑誌はほぼ幽白に持って行かれ、ジェイデッカーのクライマックスにこのような事が起こっていたということは、すみっこにチョコンと掲載されるだけにとどまってしまった。 ただ、裏番組ではなかったのが幸いし、視聴率は通常通りであった。

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