・事件はすべて解決したが、なぜか1話余ってる(汗)‥‥と思うが、この1話で作品のテーマ『心』を全てを表しているといっても過言ではない。 ・ブレイブポリスは、あの大事件が嘘のように、平和にピクニック。 今までの勇者たちは、他の星から仕事で地球に来ていた為、用事が済んだら自分の星に帰っていった。3代目ダ・ガーンは地球生まれだけど、仕事が終われば再び眠りについた。 考えてみれば、ブレイブポリスはそういうのが無いから、このままずっと居続けるんですよね。 生命を持った以上、寿命とかあるのかな?パーツさえ換えれば、半永久的に生き続けるのだろうか?アイボみたいに(;^ω^)。 でも、今いる人たちがどんどん死んでいくのに、自分たちだけ生き続けるのもかわいそうな気もする。
いぜんからちょっと変な言動が目立っていた彼だが、宇宙人であるカピアが乗り移っていた。 彼の星は、ハイジャス人による精神浄化を受けてしまい、全住人が心を失ってしまったという。 たまたま星を留守にしていたカピアだけが精神浄化を免れたのだという。星に帰ってきたときショックだったろうなぁ。 ハイジャス人は、言ってみれば『心が汚い』人が大勢いる星を見つけては、精神浄化を施して救ってやっている‥‥のだと思う。 でもカピアは悲劇だとし、ハイジャス人は地球人にも同じことをしようとしているのだと言う。 そういえば、2代目のファイバードの星は全員が『心がきれいな人』で、皆が皆を愛している理想的な星だと美子先生に言っていた。 今回のは、心がきれいとか汚いとかの次元じゃなくて、そもそも無くなるってことなんだよね。 ・地球人たちは、ハイジャス人たちに精神浄化を止めるよう直談判をしにいく。 ハイジャス人は、このまま『心が汚い』すなわち悪の心を持った者たちが蔓延れば、地球は自滅すると言う。 犯罪は無くならないし、戦争も無くならないし、むしろ増えてるじゃないか。だから精神浄化を受けたほうが良いんだと、逆にブレイブポリスを説得する。 それについては反論できないブレイブポリス。だってそもそも‥‥人間には手に負えない凶悪犯罪があまりに多いって理由で、ブレイブポリスが作られたんだもんな。 ブレイブポリス達は、それでもこの生活を選びたいと言った。犯罪が起これば対処すればいいじゃない。そのために自分たちはいるのだと。 良い人も悪い人もいるけど、色んな人がいるから面白いっていう見方もあるじゃないって台詞は好きです。 地上では、ブレイブポリスの説得次第で自分らの心が書き換わってしまうため、気が気でない様子。 東副総監は、「心を換えられてたまるか!」と叫んだ瞬間、ハッとする。 彼は『ロボットなんだから、何か遭ったら書き換えればいい派』でしたからね。自分がしてきたことが、いかにロボットの尊厳をないがしろにしていたのか、思い知らされたって感じです。 でも、冴島さん・レジーナ・藤堂主任は副総監を責めずに、あなたが怒るのはもっともであると賛同してくれた。 今まで、東副総監がブレイブポリスにどう接していたかは知っているのに、「あんたが言うな」とは言わない。 っていうか、レジーナも以前、デッカードの記憶はデータなんだから消しちゃえばいいと言っていたから、人のこと言える立場じゃないのはわかっているんだろう。 彼が、これからどうブレイブポリスと付き合っていくか、少し見てみたいかもしれない。 ハイジャス人は最終確認で「自滅するとわかっていても(嫌味な言い方)今の生活を選ぶのか?」と問い、勇太が強く頷くと、一言だけ「そうか」と見捨てて帰ってしまった。 多分、「この星の人間は馬鹿で物分かりが悪いので、相手にするだけ損」とでも言うような、失礼な言い草だった。 デッカードは、ハイジャス人を怒らせてしまったんじゃないかと心配するが、勇太は「皆の心を守れたからどうでもいい」と笑った。 もし、本当に地球が自滅しそうになっとき、その時ハイジャス人はまたやってくるのだろうか?それとも、「ほら言わんこっちゃない」と傍観しているのかな? ・地球に帰還したブレイブポリスとカピア。夜も更け、カピアは自星に帰る前に友永宅に立ち寄り、この肉体の持ち主である柏崎さんの心を伝える。 柏崎さんがあずきのことを好きであること。カピアも眠っている彼の心に触れるうち、とても暖かく、そして羨ましく思っていたことを。 精神浄化を受けた住人たちは、カピアが星を離れても誰も見送ってくれないし、帰ってきても誰も出迎えてくれない。そんな単純な心のやり取りさえ、無くなってしまうのは悲しいね。 ところで‥‥自給自足はできてんのかな?その星は。心が無いってことは、この職業に就きたいという感情さえ無いでしょう?働く意欲が無いのに、どうやって生活してんのかな?工場のロボットみたいに、ただ仕事割り振られて仕事しているだけなんだろうか? 娯楽は壊滅したとしても、最低限の衣食住はこなせているんだろうか? ・カピアとあずきの話を聞いたデッカードは、最初は自分にも心は無かったが、勇太がくれた。それと同じことは、自分にもできたりしないだろうか?思う。 だが、そう思ったのはデッカードだけはなかったようで、ブレイブポリス達は我こそは──!とカピアと共に旅立つことを希望する。 でも‥‥心を持っていれば誰でもできるわけじゃない。 ドリルボーイも志願したが、デッカードから「君には無理」と却下された。ドリルボーイは不服そうだったが、私から見ても絶対無理だと思う。 ・結局、カピアの星にはデッカードが行くことになった。 自分が最初に心を与えられたロボットである為、自分が適任であると。勇太も「この任務はデッカードが適任だと思います」と納得した以上、他のメンバーは何も言えなくなってしまったのである。 しかしカピアは、そう言ってくれるのは嬉しいが、これは旅行気分で行くような安易なものではなく、年単位あるいは何十年単位での任務になるため、 愛する人と別れる覚悟はあるのか?それでも来てくれるのか?とカピアは問い続けた。 勇太は、そういう現実もありうるのだとショックを受けるが、その日の夜、デッカードと中で散々泣いて、何か吹っ切れたのか、翌日には笑ってデッカードを送り出すことができたのだった。 ・その日の夜、そういえば存在を忘れていたフォルツォイク親子。てっきり死んだと思っていたが‥‥。 勇太は銃で胸を打たれるが、警察手帳が身代わりになってくれ、離れてもデッカードに守られていることを実感する。 再度銃口を向けられた時、デッカードが現れた。 勇太は嬉しがるも、お役御免になったのかと心配する。すると、カピアは元々別の人を連れて行こうとしていたらしい。 デッカードを連れて行こうかと思った矢先、ビクティムが復活する兆しが見えたんだろう。 カピアにスカウトされたビクティムが、一度悪に染まった自分がその役に相応しいのかと尋ねるが、カピアは「君こそが適任だ」と断言。 人間だった彼の頭脳と心は超AIにコピーされ、プラス悪の心を入れられ、でも勇太に出会って心に変調が起きて改心し、でもまた超AIは書き換えられ──。ここまで心が二転三転と変わっていったビクティムは、確かに適任だと思う(ある意味デッカードより適任だよ)。 ・カピアの星 地球よりはるかに文明が発達した星らしいが、パッと見、そうは見えないな(笑)。 肉体を得たビクティムが、とてもやさしそうである。 5作目は原点回帰ということもあって、戦闘シーンの随所にエクスカイザーのオマージュもあったりしました(ちなみに1話の戦闘は、同じく1話のエクスカイザーvsホーンガイストの戦闘のオマージュ)。 ちなみにカピア星でのビクティムの姿は、エクスカイザーのパーツと同じである。 当時を振り返って 前作マイトガインのテーマは『虚構』であり、全ては作り話だった(後にドラマCDが発売されたが、最後の最後で『夢オチでした』と暴露)。 TV放映はセル画で締めくくられて終わり、後のドラマCDさえも、ブレずに『虚構』を貫くという、ある意味清々しい作品でしたが、今作のテーマ『心』も、ここまで心を掘り下げて描いた作品ってあまりないよなっていう感想でした。 ただ、マイトガインほど映えるキャラクターがいなかった為、アニメディアは活気づかなかったですね。 というのも、同時期に放映していた『幽遊白書』『魔法騎士レイアース』『赤ずきんチャチャ』『美少女戦士セーラームーンS』の人気が強く、なかでも『幽遊白書』は魔界の扉編の真っただ中で、とてもじゃないが太刀打ちできなかった‥‥というのが現状です(泣)。 凄かった。ジェイデッカーがクライマックスに差し掛かれば、幽遊白書もクライマックスに突入し、アニメ雑誌はどれも幽遊白書の特集ばかり。しかも最悪なことに(?)、エヴァが最後の決戦に動き出した46話放映日が幽遊白書最終話の放映日だったため、全て吹き飛ばされてしまったのである(爆)。しかも同じ曜日に放映していたんだよ。勝てるわけない(裏番組ではなかったのがせめてもの救いだった)。 ・なおビクティムについては、いかんせん和訳が『犠牲者』なので、登場して名乗った瞬間、一部の視聴者には感づかれていました(汗)。 当たり障りの無い名前の方が良かったような気が‥‥。 おそらく、彼は唯一、人間の脳を超AIによって転生(ある意味)させられた犠牲者なんだと思う。 |