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■今日はヤルルに同行しました。 会うなり、「天使様‥‥」と涙声のヤルル。 目が‥‥死んでいる!! ラッシュに出会った事を、ひどく後悔しているヤルル。 「ラッシュはどうして僕と今まで一緒にいてくれたんだろう‥‥。ラッシュは、僕や母さんも殺すつもりだったのかな‥‥」と、思うことはそればかり。 「ねぇ天使様、ラッシュはあの時‥‥何を言いたかったのかな?」 私にはあの時、ラッシュが何を言いたかったのかは分からない。でも‥‥あの時のラッシュの悲しい目は忘れられないのです。
みんなのカウンセラーをし続けて、私はヘロヘロ。今日は休みを入れました。じゃないと、今度は私が疲れてしまう。 a
■今日は珍しく、ティタニア様のところへ行きました。妖精が、ヤルルには内緒で、ラッシュの居場所を探してくれていたのだ。どうやら、やっと見つかったらしい。 ■森の中でラッシュに会った私。おおっ、神の使い(神獣)とだけあって、凛としてカッコいい。もしかして、ラッシュは『麒麟』の親戚かなんかですか?と、聞いてみたいけど‥‥聞いてみたいけど‥‥!!止めよう。 ●ラッシュは神獣として神に使え、人間達を守ろうとした。しかし──人間はそれを拒んだ。姿が違うだけで、人間はラッシュを恐れ、避けたのだそうだ。 これを聞くと、勇者リュドラルの事を思い出してしまう。竜というだけで恐れられ、村を追い出されたリュドラルの悲しげな顔が脳裏に浮かんでしまった。 ラッシュは、それでも人間が好きだった為、彼らを守ろうとしたが、守っているのに、人間から恩を仇で返されるような仕打ちを受け、人間は争いを繰り返し続け──ラッシュの心は、次第に闇に呑まれていった。 このままでは人間がダメになってしまう。ラッシュは人間を正そうと思い、堕天使達と共に村を襲ったのだという。 う〜ん、分からなくも無い。分からなくも無いけど──。 そんな時、ラッシュは一人の勇者と出会った。ラッシュは、見ず知らずの人の為に必死に戦う彼の心に胸を打たれた。そして──人間も捨てたもんじゃないかもしれない‥‥と思ったそうだ。 しかし勇者は、ラッシュに殺されてしまった。堕天使が、勇者に足枷をはめ、一時的に身動きを封じたのだ。その為、ラッシュがちょっと角を振っただけで、勇者をグサッと貫いてしまったのだという。 ラッシュは勇者に罪滅ぼしをしたく、「何か願いは無いか?」と聞いた。そして、その勇者の願いこそが、「ヤルルの側にいてほしい」だったのだ。 ●なんと‥‥それが真実だったのか──。ラッシュのせいではなかったのですね。 でも‥‥でもなぁ、ヤルルがそれで納得してくれるのかしら?難しいな(汗)。 a
■妖精から、囚われていているレイヴを発見したと、ちょっと前に妖精から伝えられた。 ふぅ、殺されなくて良かったわね〜と安心しながらも、早く助けに行かないと‥‥敵の気が変わって、殺されてしまったら大変だ! いつもだったら、助けに向かう役はシーヴァスです。ただ、2巡‥‥3巡と回を重ねると、もう誰でも良いから助けに行ってやってくれ(笑)!となる。というわけで、今回はグリフィンに向かってもらいました。 ●敵は騎士だけあって、強いのなんの!あれよあれよという間に、グリフィンのHPがボロボロと減っていく。 しかし‥‥グリフィンだって負けちゃぁいない。強さは勿論、正義感もアップした。私がLV3の必殺技をかけようとモゴモゴしていたら、その間、じっと待っていてくれた。 そして‥‥『城』の中にいるのに、金品を物色したりせず、「勇者である自分が捕まったなんて、他の勇者に知られたくないはずだ。俺はここにいないほうがいい」と、スタスタ帰ってしまった。 大人になったわね〜グリフィン。カッコいいわよ♪ ●レイヴは、セミヌードのまま吊り下げられている(笑)。この状況は、同人誌でファンのツボにハマった(?)のか、度々ネタにされている(哀れ)。 レイヴは、『勇者でありながら捕らえられた』ということに相当堪えたのか、「俺はもう終わった‥‥」と、凹んでいる。 結構レイヴって、騎士団長の割には打たれ弱いんですよね。ちょっと何か有ると、すぐシュンとなってしまう。 私は、「何を言っているのですか?貴方は騎士なのでしょう?誇りを持ってください。もう一度、頑張ってみましょうよ。ね?」と、必死に説得。 するとレイヴは、「あぁ」と小さく頷き、そして「ありがとう‥‥」と、とても嬉しそうに答えてくれた。 私がレイヴを助け出し、城を去る道中でも、レイヴの目は──死んでいた。 でも、目が死んでしまっている勇者は、リュドラル、フェリミ、ヤルルと、既に3人もいるから、今更もう1人増えたって、それほど驚きはしないけど‥‥。 ■ユリアナの事件、『悪夢』の事件が発生した。 あ、レイヴが近い‥‥(爆)。行ってくれるかしら? ●訪問すると、彼は修行中だった。良かった。ちょっとは元気になったみたい。 私は、「病み上がりで悪いんですけど‥‥『悪夢』の地点に行ってくださいますか?」と頼んだ。 すると、「あぁ。たやすい仕事だ」と、レイヴは一発承諾し、早速向かってくれた。 『たやすい仕事』──かぁ。敵のレベルが不明って事は、レイヴには内緒にしとかないと(‥‥鬼だ)。 でも‥‥レベルが不明って、怖いなぁ。レイヴのレベルって、勇者の誰よりも低いんだけど‥‥。 a
■今日はレイヴと一緒にすごすことにした私。 「レイヴ‥‥久しぶりですね」。ちょっと照れくさくって、何だかニヤニヤしてしまう。 レイヴは「あぁ‥‥」と、いつものようにそっけなく返したが‥‥頭をうな垂れて、私に深く謝罪をした。 「迷惑をかけた‥‥すまなかった」とレイヴ。「いえいえ、レイヴが無事でなりよりです。気にしないで」と、私は答えた。 しばらく黙っていたレイヴだが、「それ以外でも、君には感謝しなくては──」と言うではないか。 「君がかけてくれた言葉が胸にしみた。君のおかげだ」。レイヴは、私の目を見て言ってくれる。 私は、ついドキドキしてしまう。いつも口下手で、「あぁ」とか「うむ」とか、そんな言葉しかかけてもらったことがないからだ。 私がカアッと赤くなっていると、レイヴは私の目を見つめて、強くこう言った。 「俺はリーガルを倒す。勇者として、騎士として‥‥。闘いに赴く前に一つだけ──君に頼みがある。君の翼の羽を、1枚貰えないだろうか?」。 え?羽‥‥ですか?別に良いですよ。私は、1枚の羽をレイヴに渡した。 レイヴは私の羽を見つめ──それをスッと腰のベルトに差した。そして、私の目を真摯に見つめ、強く言った。 「俺はお前の勇者として使命を果たす。──この羽に誓って」 ※その時は、そのまま別れた私。しかし後日、このレイヴの行為は、騎士でいう『プロポーズ』であると知ったのです。そうとも知らず、「さよなら〜」と別れてしまった私。知っていたら、気の利いた話もしたし、いいムードにもなれたであろうに‥‥。自分の無知さに、顔から火が出るかと思いました。
何も起こらなかった。ま、こんな日も有るさ。
■天界に行って、レイヴの正義の武器防具一式を買いに行きました。 ずっと囚われていたから、武器や防具も古いのよね〜。 レベル不明の敵を倒しに行くのだから、最新のを装備させなきゃ。 ■ピカピカの武器防具一式をレイヴに渡したら、彼は目を輝かせ‥‥‥‥「すまん」と一言。 あまりにそっけない返事に、え?と、私は思わず目が点。昨日のムードの良さは一体どこへ‥‥?
■「ミライア軍侵略」の事件が起きたと、妖精から知らせが来た。 リュドラル担当の事件の為、彼に行ってもらうことに──。 しっかし‥‥嫌だなぁ。勇者フェリミの姉が、リュドラルの村を侵略しに来るなんて──。なんでよりにもよって‥‥。
今日はリュドラルに同行しました。 特にイベントはありませんでした。しかし‥‥ザコ敵が多すぎる。倒しても倒しても、どっから沸いて来るんだ!?と呆れる。 竜の長であるアウルが死んじゃうし、ミライア軍は侵略してくるし‥‥リュドラルの村も、結構物騒になっちゃったなぁ。 a b
■さて‥‥ついにやってきた『ミライア軍侵略』。 自分の村が侵略されているというだけあって、リュドラルの目は怖い(ムチャクチャ怒っている)。 敵は軍隊なので、モンスターやザコ敵よりも、数段レベルは強いはずだけど、それ以上にリュドラルは強い。 バッタバッタと敵をなぎ倒し、一気に7レベルアップ!先日、「釣りばっかりしてるからこんなに弱いのよ!」と叱っていたが、もう既にシーヴァスと肩を並べるほどの強さに成長。 『上がる時は一気に上がる』。それがリュドラルのようだ。 ●敵を全部倒すと、「貴方って強いのね〜」と、ミライアが登場。 リュドラルはミライアをキッと睨み、「何故この村を襲った!?」と問う。 ミライアは、「そんなに怖い顔をしなくたって〜」と笑い、「我慢ならないのよ。竜に守られているってだけで、のうのうと暮らしてる人間が‥‥」と、アッサリと吐き捨てる。リュドラルは、「それだけの為に‥‥?まとまじゃない、アンタは!」と叫んだ。 ミライアはリュドラルの強さを買ったようで、いくらでも褒美は弾むから、自分の為に働かないか?と、こともあろうにスカウトをし始めた。 リュドラルはカッとなって、「俺がいる限り、この村に手出しさせない!」と怒鳴り、さっさと出ていくようにと怒鳴る。 ミライアは、「そう〜。ま、いいわ。気が変わったら言ってね〜」と、スタスタと帰ってしまった。 「なんて女だ‥‥」と、リュドラルは呆れている。 私はリュドラルの後ろで、どうしよう〜どうしよう〜と、焦っていた。 言えない‥‥絶対言えない‥‥。 この女性が勇者フェリミのお姉さんだなんて──口が裂けても言えない! それにしても‥‥ホントに一気にレベルがあがったなぁ。 ■帰り道、トリシアに会いました。 「あの‥‥先日はすいませんでした‥‥」と、平謝りをするトリシア。 自分がリュドラルを恐れたこと、そして彼を避けたこと、本当にすまなかったと、トリシアは何度も何度も謝った。 リュドラルは悲しい顔をしながらも、「もういい‥‥終わったことだ」と、彼女を許した。 私は、「誤解が解けてよかったわね」とリュドラルに言ったが、当のリュドラルは、「だといいけど──」と、空を見上げるだけ。 誤解は、全て解けてはいないだろう。トリシアは平に謝っていたが、リュドラルを見る目には、まだ恐怖感があった。以前のように、満面の笑みでリュドラルを迎えてくれない限り、全ての誤解が解けたとはいえないだろう。 |