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魔界用語 天界用語

※注 あくまで用語集であり、『辞典』ではございません。
フェイバリットディアやこの小説によって、独自に設定したり、改変した項目もあります。
その為、書物と異なる箇所があったりします。ご了承くださいませ。

階級

 悪魔と言うものは、天使と違って、ハッキリとした階級は分かってはいません。天使の階級表を用いて悪魔の階級表を作ったりしていますが‥‥
 ただ、階級とは違うのですが、悪魔の『位』は、書物文献で所々載っていたりしました。
 何冊の本に渡り、バラバラに載っていた位の表を、繋ぎ合わせて一つの階級表を作ってみました。

帝王→帝王傍仕え→大公爵(大公爵筆頭→大公爵→配下)→公爵(公爵筆頭→公爵→配下)→武将(武将筆頭→武将→配下→獄吏→女官(女官長→女官)→使い魔(色情魔も入る)


帝王(ていおう)

・文字通り、悪魔の階級の中で最も高い地位にあたります。
・帝王となった者は、悪魔の最高位であるという証の『サタン』の異名を手にすることができます。
 1人の悪魔の名を挙げ、彼を『サタン』と呼ぶ事によって、彼が最高位の悪魔である事を知ることが出来る。ルシファーは魔界で最高位の地位ですので、ルシファー=サタンです。
 つまり、『サタン』という名前の悪魔は実際には存在しないのです。

大公爵(大公爵)

・公爵より位の高い公爵のこと(実質、上から二番目の階級)。
・『うたかたの光』で登場するイザベルがこの階級ですが、彼女は“筆頭”ではない。
公爵(こうしゃく)

・魔界に住む貴族たちのこと。
 公爵の上には、彼らよりも位が高い『大公爵』が存在し、下には、侯爵、伯爵等もいるらしい。
 そもそも悪魔の世界に、人間界の中世ヨーロッパの爵位が存在するのかしら?という疑問を感じてしまうが、悪魔を扱う物語の半数は、公爵等の爵位を持ち、服装はヨーロッパ貴族調だったりする。
 悪魔のイメージからして、西洋が似合うからというのもあるが、一番有力な説は、『サンジェルマン伯爵』の存在にあるらしい。(この人は、悪魔を扱う物語の殆どに登場する人だったりします(笑))。
 私が観てきた映画やアニメにも、8割の確率で登場した『サンジェルマン』。この人は、本当に不思議な人だったそうで‥‥
  ★数百年前に起こった出来事を、まるで当事者であったかのように話す。
  ★技術を習得するに必要な年月と年齢が合わない。
  ★彼が映った写真が、18世紀〜19世紀に見つかるが、全く年をとっていない。
  ★彼が薬とパンと麦以外の食べ物を口にしたのを、誰も見たことが無い。
    俗に言う『不老不死の秘薬』は、この時代から噂される。
  ★彼には使用人がいるが、その彼は、サンジェルマンに300年以上にわたり仕えている。

 彼―サンジェルマン。『伯爵』という爵位。彼の服装と立ち居振る舞い。そして使用人の存在。これらから、悪魔の世界にも同じ中世ヨーロッパ時代の爵位が存在するとされ、今もなお、引き継がれているそうです。

武将(ぶしょう)

・天使と戦う者、言わば魔界の『戦士』である。
 基本的には天使達と戦う為、人間を惑わせ陥れる事はしない。

↓↓小説版オリジナル設定↓↓

・エリシスを捕らえたのは、一介の武将バラムという男。上級位天使:エリシスを捕らえた手柄として、筆頭武将に昇格した。
伯爵(はくしゃく) 

・魔界の階級では、伯爵の記載は曖昧で、何処に位置するのか‥‥‥‥わかりません。
 獄吏より上位で、武将より下位?という感じなのでしょうか? ←女官よりは地位は上です!
・小説の中では、リロイが、伯爵位。

ヴァンピール

・吸血鬼と人間の混血種。
 最近は原音にならい、『ダンピール/ダムピール』と表記することが多いが、私は『ヴァンピール』の表記の方が、響きが綺麗なので好きです。
・ヴァンパイア(吸血鬼)の一族は、魔界には住まず、彼らが人間界に築いた城など、基本的に人目につかない場所に息を潜めて住んでいる事が多い。悪魔から生まれたにも関わらず、悪魔達と完全独立した形で描かれることが多い。
・ヴァンピールは、『吸血鬼を見つけ出し、消滅させる』という宿命を持って生まれる。
 吸血鬼は、杭を打たれ灰になったとしても、まだ命は続いている。ヴァンピールは、命を根底から絶つ──、完全に消滅させることが出来る。
 ヴァンピールは、その宿命から、自らの吸血鬼の一族は勿論、生みの親(ヴァンパイア側)さえも殺す。その為、ヴァンピールを産むということは一族の滅亡と等しく、ヴァンピールは、幼くして捨てられるか、追放されることが多い。しかし、人里に降りても人間と共に暮らせるはずも無い為、『彷徨う者』として“悲しくも哀れな存在”として表現されることが多い

獄吏(ごくり)

・懲罰を与える者。
・捕らえられた天使や、地獄へ堕ちてきた人間に懲罰を与えたり、罪を犯した悪魔を処刑する立場であったとされる。
・一般には、牢獄を監視する身分ではないか?といわれています。

女官(じょかん/にょかん)

・狩りには出る‥‥らしい。しかし、大っぴらには出てこなかったようである。
 あくまでも、狩りの先導を切るのは武将であり、狩り役は使い魔だからである。
 聖戦の折には、天使と直接交戦する為、狩り役は使い魔ではなく公爵や武将達が行う。
 では、女官は魔界で一体何をしているのだろう!?
 一般的には、公爵や伯爵、子爵の世話をする者と言われているが、世話係には既に『使い魔』が存在する為に、実際に何をしていたのかは、全くの不明である。
 女中(じょちゅう)をしていたのでは?という説も有る(会社で例えると、『総務』的な存在?)。
 使い魔は女官の世話をし、女官は公爵の世話をする──というものだろうか?
 書物によって、色々説は上がるが、実際に魔界に行って見てきた人は居ないので(笑)、あくまでも仮説で終わるのである。そして、突き詰めていくと──「悪魔は人間が作り出した空想上の‥‥」に行き着く(爆)
 読み方は、「じょかん/にょかん」と2通りあるが、私は“にょ”という表現があまり好きじゃないので(笑)、「じょかん」と表記させて頂きます。
使い魔(つかいま)

・悪魔が、手足のように使う者。
・『配下』『執事』『側仕え』とは異なり、『物』扱い。要するに────“駒”である。
 その為、狩りの場で殺されそうになっても無視され(笑)、殺されても『所詮使い捨て』と、切り捨てられる事が多い(ヒ、ヒドイ‥‥( ̄▽ ̄;))。
・悪魔での“使い魔”の区分はとてもあやふや。地位が全く不明なのである。
 『ルシファーの使い魔の名は──』と記述してある書物もあり。ルシファーに仕えているなら、そこいらの「ただ使い魔」の位じゃないだろうに(笑)
・使い魔には、『小間使い』として働く者や、『色情魔(インキュバス/サキュバス)』として、狩りをする者が居る。
・翼を羽ばたかせ、東奔西走、伝書鳩のように飛び回る姿から、『使い羽(つかいば)』と表記されることも有る。

色情魔インキュバスサキュバス)(しきじょうま)

・ストレートに言うと──「淫魔(いんま)」である(; ̄ー ̄|||)。
 男の色情魔を『インキュバス』、女を『サキュバス』という。近年は、『サキュバス』は原音に近い『サッキュバス』に変更されていることが多いが、私は、『サッッッ!』という音の響きがどうも‥‥。
・インキュバスは女性のみを襲い、逆にサキュバスは男性のみを襲う。
 その目的は、快楽ではなく、子孫の繁栄である。
 独力では子孫を繁栄させることは出来ない悪魔は、人間の生殖能力を利用して子を成すといわれている。
 私はノーマル路線の小説を書いている身ですが、彼らの存在は、悪魔を語る上で、避けたいけれど避けられない存在(汗)。というのも、全ての悪魔は、『インキュバス/サキュバス』のどちらかに分類されるからです。
 でも、インキュバスだ〜サキュバスだ〜と言うと、やらしいなぁと思われるのだが、『夢魔』と表記すると、可愛い〜♪と思われるのが実に不思議です。
 だって『夢魔』は、少女漫画にも沢山出てくるのです。子供向けの漫画にも、普通に出てくるのですよ(笑)。

悪魔

ルシファー 天使名:ルシフェル

・ミカエルの双子の兄。
 神同等の輝きを放っていた双子のミカエルとルシフェルは、『明けの明星のシャヘル/宵の明星のシャレム』と称される。
・神に最も愛され、その寵愛を一身に受けたルシフェルは、『光を掲げる者』という異名までも持つほどであった。
 ルシファーが、神に謀反を起こした理由は、多説あります。

★説1★
 ●神に愛情を注がれすぎた。
 ルシファーは、天使の中で最も神に愛されていた。神の愛は、もはや“溺愛”に近く、いつも彼を側に置いて可愛がっていた。
 ルシファーは神の寵愛を一身に受けるうちに、『自分は“偉大”である』と驕り高ぶるようになっていく。
 いつしか『自分の全ては神よりも勝る』と驕ったルシファーは、「我こそが“神の座”に相応しい」と、ついに謀反を起こした。

★説2★
 ●(ルシファーが)神を愛しすぎた (説1と真逆な説)。
 神は、全ての天使を分け隔てなく愛していた。
 天使達は、神から注がれた愛を他の天使達にも注ぐことによって、天界を愛と光で満たしていた。しかしルシファーは、神を誰よりも愛していた為、注がれた愛情を他の誰にも注ぎ与える事はせず、独り、その愛に浸り続けた。
 ※『注がれた愛は誰かに注ぎ与える。その愛は循環され、またその己に注がれる』というのが天界の摂理のようである。日本のことわざの『情けは人の為ならず』に似てますね。

 ある日、神は「アダムとイブ」という人間を天界に創造した。それ以来、神の愛は『天使』から『人間』へと移ってしまう。
 神は、人間(アダムとイブ)の方が天使よりも地位が高いとし、天使達に、人間の前では跪くよう命じた。
 当然、神の命に反発したルシファーは、蛇に姿を変え、アダムとイブを汚れさせた
 アダムとイブはルシファーのせいで(汗)堕落し、楽園を追放され、地上に降りる事になるのですが、神はそれでも、アダムとイブや、地上で産まれる人間達を愛する事を止めず、堕落しても尚、神の愛を信じ懺悔する人間の心を、神は愛しいと言った。
 怒りに狂ったルシファーは、天使の身でありながら地上の人間達を襲い、天使に牙を向け、謀反を起こしたとされる。
 どちらの説にせよ‥‥ある意味ルシファーも可哀想な気がする‥‥

イザベル 小説版:オリジナル悪魔 

・大公爵位。
・人間の子供を襲うのが好きな為、警戒されにくい十歳前後の容姿を保っている。
・ルシファーから譲り受けた天使の配下を一人所有している。
・趣味は“天使狩り”の観戦。人間界に降りる武将に『監視』を付け、闘っている光景を魔界で観戦するスタイルを好む。
※資料に載っている名前を使いたかったのですが、どれも呼びにくいので却下(汗)。
バールベルト

・かつての智天使の君主であったとされる。現在は、地獄の式武官及び、祭司長である。
 フェバ小説では、ルシファーが悪魔になる数百年前に、既に堕天使として魔界で暮らしている設定になっている為、同じ智天使であるが、只の『民』であるエリシスの存在は知らない。
ドゥマ

『懲罰/死の沈黙』の天使と称され、彼の仲間はあと6人存在する。
 彼らは生粋の悪魔ではなく『堕天使』。魔界に棲む者をひとくくりに“悪魔”と表記するが、実は『生粋の悪魔』は一人握りで、殆どが堕天使である。
・天界に居た頃、ドゥマら7人は神の元で働き、それぞれが司る『災い』を人間に与えていた。かなりの上級の地位に就いていたと思われる。
 天使が災いをもたらす?つい怖がってしまいますが、『災い=試練』と言い換えれば納得できると思います。
・地獄の貴族として有名なドゥマ。ゲヘナという(地獄の別名)のデーモンロード(どんなロードだ(汗))の首領を務めている。
 彼が首領の地位に就いた理由は、災いの中で、彼が最も重い『死』を司っていたからだと、一説には有る。
 首領で貴族なのに、何故この小説では獄吏という下っ端にいるのかと思われるでしょう。
 理由は‥‥処罰を課す役目は、彼以外思いつかなかったからです(爆)。因みに、獄吏長はドゥマです。
 彼の6人の仲間は、ラハティエル、ショフティエル、マキエル、キトリエル、プルエル。小説には名前こそ出てないが、皆、獄吏で働いている(『エル』名を持つ為、天使と混同しないよう、名前無)。

リロイ 小説版:オリジナル悪魔

・ヴァンピール。
・己の宿命から逃れる為、吸血鬼の一族を自らの意思で飛び出し、魔界の宮廷に逃げ込み助けを求めた。現在は、公爵の配下として働いている。
 仕事は、狩りの場で発生するヴァンパイアの駆除。魔界に籍を置いてはいるものの、魔界より人間界で過ごす事が多い。
・自分と同じ境遇を持つルイスに興味を持つ。伯爵の地位にあり、使用人を一人所有している。
★モデルは勿論、サンジェルマン伯爵(笑)。

ライナス 小説版:オリジナル悪魔

・リロイの生き様に惹かれ、従者となった。
・リロイのようにヴァンピールとして生きることを望んだが、自分と同じ宿命を背負わせたくないと、リロイがそれを許さなかった為、不老不死なだけで、彼はれっきとした人間である。
 しかし、リロイに仕えて300年以上経っているため、彼を人間とは呼ぶには無理があるのかもしれない
★モデルは、サンジェルマンが所有していたとされる使用人。
 ※彼の年齢については不明だが、サンジェルマンに興味を持ったニコラスが、「貴方の主人は2000歳なのですか?」と聞いたところ、「私はたった300年しか仕えていないのでわかりません」と、答えたことによる。

リディア 小説版:オリジナル悪魔

・女官長
・『混血の悪魔は貴重な存在』という理由から、ルイスを筆頭に置いている。
・同じ境遇を持つリロイ伯爵のように、立派に育って欲しいと思うあまり、つい教育熱心になりルイスを叱ることも多い。

ナタリー 小説版:オリジナル悪魔

・女官。リディアと同じ女官だが、長を務める彼女を尊敬しており、慕い敬っている。
・筆頭使い魔のイオラを所有し、サキュバスとして使用している。しかし最近、ルイスに対抗心を燃やす彼女に戸惑っている。
ルイス 小説版:オリジナル悪魔

・女官長リディア付きの筆頭使い魔(インキュバス)。
・悪魔と人間の混血。人間の血が濃い為、狩りが出来ず、友達やイオラにからかわれる。
・悪魔特有の技「召還魔術」「攻撃魔術」を何度練習しても失敗続きだったが、「守護魔術」は翌朝までにマスターし、主人を救う。
・同じ境遇を持つリロイに憧れ、いずれは配下になろうと勉学に励むが、主人の事は好きな為、将来、どちらに付くかは不明。

イオラ 小説版:オリジナル悪魔

・女官ナタリー付きの筆頭使い魔(サキュバス)。
・純血の悪魔。
・得意な魔術は『チャーム(魅了)』
・ルイスをからかってはいるものの、実は仲が良い。
・自分が“筆頭”であることを自慢に思っていて、自己紹介ではつい、「筆頭の‥‥」と強調してしまう。

魔界
万魔殿(ばんまでん)

・悪魔の巣窟であり、拠点。
・一説にはルシファー自らが築いたともされている。
・万魔殿は、文献や書物などには、これといって詳しい情報は載っていません。というのも、ミルトン著『失楽園』で、登場する建物だからです。つまり、小説の中で生まれた空想の建物なのですが、悪魔の城として有名な建物なので、この小説にも万魔殿を登場させました。
堕天使(だてんし)

・天使が、身も心も悪魔へと変貌する事。
・天使が悪魔になるには、まず魔界に入る事。
 自ら天界を捨て魔界に入るか、今回のエリシスのように悪魔に捕らえられるか、魔界への入り方はどんな形でも構わない。
・天使が魔界で長期間過ごすと、魔界の瘴気や毒牙によって次第に心身共に悪魔化し、耳が尖耳化したり、角や漆黒の翼が生え出す。しかし、上級位の天使が堕天した場合は、悪魔化は不完全なまま終わる事が多い(ルシファーは、漆黒の翼と純白の翼の2種類を持ち合わせている。悪魔化が不完全に終わり、純白の翼が残ってしまったとされる)。

カルタグラ 

・最近では、分かりやすい「煉獄の炎」と表記される事が多いですが、私は「カルタグラ」の方が好きだったりします。
 カルタグラは実体の無い炎であり、煉獄から吹き上がる。焼かれた者は、煉獄へと引きずり込まれてしまう。
・カルタグラは肉体のみを焼き尽くす炎である。肉体は朽ち果てても魂は留まる為、煉獄の中で永遠に苦しみ続けなければならない。
・罪人のみを焼く炎なので、万一、心の清い者が罪人と一緒に炎に包まれてしまっても、熱さや苦しみは一切感じず、焼かれることもない。映画やアニメ等で、エクソシストが悪魔を自分もろともカルタグラに包み、悪魔だけを焼くシーンがある(逆バージョンも有り)。よほど自分に自信が無いと出来ない事だと思う。自分で、『私の心は清いのよ♪』といくら思っていても、悲しい事に焼かれてしまったら‥‥これほど空しいことは無い(泣)。

ケルベロス 

・冥界に住む、3つの頭を持つ犬の魔物。3つの頭が交代で眠り、冥界の出入り口を絶えず見張り続けている。
・招かざる者・冥界から逃亡を図る者が現れれば、たちまち牙をむいて貪り食う。しかし、自ら足を踏み入れた者に対してはとても友好的である。
・冥界の者には良く懐き、きわめて従順で忠実なことから、『地獄の番犬』という異名を持つ。
・『地獄』『悪魔』とは無関係なのですが‥‥‥‥とてもよく登場します。
・ハーデースの忠犬。

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