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魔界用語 天界用語

※注 あくまで用語集であり、『辞典』ではございません。
フェイバリットディアやこの小説によって、独自に設定したり、改変した項目もあります。
その為、書物と異なる箇所があったりします。ご了承くださいませ。


階級


熾天使(してんし) 第一階級(上級三隊 セラーフィム)

・天使の中で最高位の称号。彼らは神と同等の力と知恵と光を持っている。しかし、例え神と同等の力を持っていたとしても、彼らが『天使』で有る以上、神の「使い」である。
 神と同等の力が有るのに神の「使い」にすぎない。腑に落ちなかったミカエルの双子の兄ルシフェル(悪魔名ルシファー 後のサタン)は謀反を起こした。
・一介天使が、熾天使に触れたり接したりする事は、基本的に許されない。
 熾天使は神の次に清らかで汚れなき純粋な存在。未だ人間の【邪】の部分が残る一介天使から、『負』の部分を取り入れないよう、純粋さが汚れるのを嫌っての事だろうと言われている。

熾天使長:ウリエル 熾天使長補佐:ルシフェル(ルシファー)(失位) 指揮官:ミカエル(失位) 副指揮官:ラファエル(失位)

智天使(ちてんし) 第二階級(上級三隊 ケルービーム)

・その名の通り、天界で最も知恵に優れた天使である。天界の運営管理に携わる事が多い。主に、神の参謀役として働いていたようです。
 戦は、地上に降りること可能な大天使が主に行う為、智天使が直接戦に関わる事はない。
・聖戦が起きる事をいち早く察知し、神に報告したのは智天使だと言われている。
・エデンの園の東門の守護者とも言われている。
・智天使は赤子の姿で登場することも多いです。よく、赤子=キューピッドと、同一視されがちですが、赤子=キューピッドと見るのは大きな間違いであり、赤子の姿をしていても、欲情の矢を持っていなければ、彼らはキューピッドではなく、位の高い智天使である。

★指揮官:ヨフィエル 智天使は、ヨフィエル以外不明なのです。

力天使(りきてんし) 第五階級(中級三隊 ヴァーチューズ )

・光り輝く者、輝かしき者、『高潔』の異名を持つ。
・『力』の天使と言われている。『力』といっても物を持ち上げる『力』では無く、奇跡を起こす『力』/育む『力』/与える『力』等です。
・直接神の恵みを受け取る事が出来、その恵みで様々な奇跡の力を放つらしい(地上界で起こる奇跡は主に、力天使が『力』を放ったからだと言われている)。
・地上で死んだ者を昇天させるのは、この力天使の役目だと一部の書物の中で語られている。
ミカエル/ラファエルは、力天使と大天使の兼任天使である。

指揮官:ラファエル  指揮官補佐:ミカエル
能天使(のうてんし) 第六階級(中級三隊 パワーズ)  

・神に最初に創られた天使であり、悪魔を捕らえる職務を与えられている。
 七人で隊列を成し悪魔に立ち向かう大天使に対し、能天使は単独で悪魔を捕らえていたのではないか?といわれている。
 天使の中でも、能天使の職務はもっとも危険なものであり、過酷で恐ろしいものである。
・日々悪魔と闘う殺伐とした生活であり、常に戦闘態勢を強いられている。その為、平穏な天界内に住む事はせず、悪魔が出没しやすい危険な『天の狭間』に住み、その“狭間”の中でも最も危険とされる『第一天』と『第二天』の狭間に住んでいる。
・悪魔と直接対峙する能天使の中には、悪魔を倒すどころか、逆に誘惑されたり、誑かされてしまう事も少なくない。事実、もっとも多くの堕天使を出しているのは、この能天使である。
・悪魔の軍勢と闘う場合、能天使は大天使と共に最前線に立つものの、闘いの中で能天使の名前が挙がることは少ないらしい(堕天使は出るわ〜闘っても名前で無いわ‥‥踏んだり蹴ったりで、なんか可哀想)
・堕天使の半数は元能天使。ということは、かつての戦友と闘う事も有るのだが、情のかけらも見せずに薙ぎ倒し、有無を言わさずカルタグラに送るその無慈悲な心は、清らかな天使とはかけ離れたイメージの為、『天使であり天使で無い者』『善であり悪である者』と称され、異名も『破壊神』『懲罰の天使』『復讐の天使』と、恐ろしいものばかり。
・天界を守る天使は、能天使の他に権天使が存在するが、守備範囲が異なる為、危険度も違う。
 権天使は、地上界と天界を絶えず見張っているものの、その守備範囲は“天の狭間”ではない。彼らの住まいは、安らかで平穏な天界内にある。
 しかし能天使の守備範囲は、“天と天の狭間”や“天と地の狭間”である。そして彼らの住まいは、安らかな天界内ではなく、“天と天の狭間”なのである。彼らの姿は、まさに国境警備隊に近いらしい。
 見張る場所が異なるだけでも危険ではありますが、天使を捕らえる権天使と、悪魔を捕らえる『能天使』では、“危険”のレベルは比べ物にならないと思います。
・血に飢えた魔物のように(←言いすぎ (;^_^))冷酷に悪魔を薙ぎ倒す姿から、彼らは本当は堕天使では?との説も有ります。しかし、殺伐とした生活を送る能天使は、日々戦闘を強いられ‥‥神に代わって破壊を行い‥‥更に住まいは天の狭間。安らぎや平穏、天界内の清らかさを知らない彼らって‥‥何だか可哀想(堕天したくのも分かる気がする)。

能天使長:カマエル 指揮官:ラファエル(共に最前線に立つことと、“癒す者”の為、指揮を担当)。

権天使(けんてんし) 第七階級(下級三隊 プリンシバリティーズ)

・天界での規則、決まりごとを担う。地上界で言う警察のような仕事をしているらしい。
・絶えず天界と地上界を巡回し、悪しき者、堕落する天使、悪魔に漬け込まれる人間が居ないかを見張っている。
 『ルシフェルが謀反を起こすかもしれない』と、ルシフェルの邪悪なる本質を見抜き、それを神に報告したのは権天使だと言われている。
・エリカが言っていた『手紙の仲介』は、彼ら『権天使』が仲介する。
・力天使が昇天させた魂の行く末は、権天使が決めているらしい。
 下級天使が、人間の魂の行き先を決めて良いのか!?と思ってしまいましたね私は。
・下級悪魔との決戦を練るのも彼らの役目らしく、悪魔討伐の指揮官は、イシュタルが全てを仕切る。

権天使長:アナエル 指揮官:イシュタル

大天使(だいてんし) 第八階級(下級三隊 アークエンジェル)

・地上に降り大地を踏む事が可能なのは、下級三隊のみ。中・上級天使も、地上に降りる事は可能だが、大地を踏みしめる事はしない。大地を踏むのを激しく嫌うそうです。
 決して大地を踏みしめようとしない天使に不信感を抱く人間たち。人間の信頼は失いたくないが、大地は踏みしめたくない。迷った天使は、裾の長い衣装で自らの足を覆い隠す事にした‥‥という一説があるように、『素足』『地を踏む姿』が描かれている天使の絵は少ない。
・下級天使が地上に降りるといっても、権天使は地上には『巡回』しに降りるだけなので、密接に人間と関わったりすることはしない。しかし、大天使は違うようです。
 天使の位は沢山有るのですが、実際の所、人間と協力して悪魔と戦うのは『大天使』だけなんです。
 人間と協力して戦う大天使は、『体力』『頭脳』『容姿(なぜか美形揃い)』も、全て超トップクラス級で固められています。
 彼らの戦い方は‥‥
○天界‥‥‥‥‥‥基本的に、隊を形成して戦います。
○地上界‥‥‥‥‥
 広〜い地上界で、どの人間が、いつ何処で悪魔に誑かされてるだなんて、いかな大天使すら知り尽くすことは不可能。ルシファークラスの大悪魔が派手に暴れていれば気付きますが、小物悪魔が細々と暴れてたら気付かない。
 下級悪魔が地上界で悪さする時って、大概人間を誑かして弄ぶのが狙い。その為大天使は、自分を呼べる『力』を持っている人間を探します。
 悪魔が来たら、力を持つ人間に自分の名を呼んで貰う → 呼んだ人間の下に現れる → 人間と協力し、悪魔と戦う。どんな方法で契約するのかは、分かりませんが‥‥
 人間と大天使は、どのように闘うのか?アニメでよく見るのは、「出でよ!天界の守人ミカエルよ!」と、人間が十字架をかざし、契約を結んだ大天使を呼び、現れた大天使と共に闘うという‥‥。
・人間の前に姿を現し悪魔と戦う大天使は、大天使の中でも、エリート&トップクラスで固められた方ばかり!人と密接に関わる天使の為、位は熾天使と比べれば遥かに低いが、知名度は『大天使』が圧倒的に高い。
4大大天使は、ミカエル/ラファエル/ガブリエル/ウリエルもしくはアウリエル。 
 ※熾天使位であるウリエルが、何故4大大天使の中にいるのか?兼任していた‥‥という説と、アウリエルと1字違いの為、書き間違われた‥‥という説も有ります。
・高い戦闘能力を買われ、上階級ながらも大天使を兼任している天使や、敢えて上級に行かず、大天使の位に留まる天使も中にはいるらしいです。
・人間と密接に関わる為、他の天使とは違い、人間は大天使の姿を見ることが可能である。

大天使長&指揮官:ミカエル 指揮官補佐:ラファエル 副官:アウリエル

一介天使(いっかいてんし) 第九階級(エンジェルズ )

・大天使よりもっと人間と親密に関わるのが一介天使で、全ての人間に、各一人の守護天使がついているらしい(でも、人間に姿を見せるわけでも無し、契約を交わすでも無し、助言をする訳でも無いので、大天使より密接な割に知名度は低い)。
・人間が、魔が刺して悪の道に歩もうとすると、警告を発してくれるんだそうだ。
※日本で言う、『守護霊』に近い存在だと思います。

神父

・呼び名の『神父』は単なる呼称であり、正式な職名は『司祭』である。
 神父は、神の代理人として、神と信者の間を仲介する役割を担う。
 徳の高い神父になれば、各々に守護天使を持ち、声を聞いたり姿を見る事ができる(ピオ神父は守護天使に会った事があるらしい)
 悪魔祓いの力を持つ神父を『エクソシスト』と呼び、守護天使の力を借り、実際に祓う行為はエクソシズムと呼ばれる。
 ※この悪魔祓いの儀式が、後に映画やアニメでは、天使を召還して悪魔を倒す構図に結びついているとされる(その為、天使を呼び出す力を持つのは神父のみである)。
・神父と牧師の違いについては、まず宗派が違う。
 神父はカトリックで牧師はプロテスタント。十字架も若干異なる(カトリックの十字架はイエス・キリストが十字架にはりつけ)
 さらに、神父は結婚を許されないが、牧師は結婚を認められている。役割や組織が全く違うのです(派閥か??)。
・神父は天使と逢えて素敵ですが、それは空想話で、天使って本当に居るの?と言ったら、身も蓋も無い(汗)。
 時折居る居ないの論議が巻き起こりますが、本当に居るならさっさと召還して実際に見せてしまえば、誰も文句は言わないでしょう(笑)。
※この小説を書いておきながら──と怒られるかもしれませんが、私はどちらかというと“居ない派”だったりする。

天使

カマエル 

・能天使長。
・戦闘に長け、その戦闘能力と判断能力が高く評価され、能天使という、天使の中で最も恐れられる地位でありながら、清らかなる大天使の地位にも籍を置いている。
 大天使の“長”と“指揮官”を兼ねるミカエルが“長”に専念する時は、カマエルが代わりに指揮を取っていたらしい。
 能天使の恐ろしさを知れば、指揮官なんか任せたくないないのが本音なんだけど‥‥(私だったら絶対にヤダ)。
・カマエルは長剣を携え、赤い鎧を纏い、その姿は天使ではなく悪魔そのものであったらしい。
 性格は沈着冷静であったが、それを通り越して、冷酷に近かったとか‥‥‥‥()。曇り一つない表情で、機械的に悪魔達を長剣で薙ぎ倒し、許しを請う悪魔の言葉に耳を傾けることもなく、煉獄の炎に落として滅ぼしていたらしい(ちょっと酷い‥‥)。
・悪魔との戦闘で輝く彼の鎧は正に血の色で、傍目からは、血に飢えたおぞましい悪魔と見紛う程の恐ろしさで、他の天使達が恐れる程であったとされる。
・カマエルは男性(天使の性別については異論があるが、一応『男性』扱い?)だが、書物では何故か女性らしく描かれる事が多い。その理由は、なんでもカマエルは、とにかく麗しく‥‥そして美しい。美の女神さえもたじろぐ程の美貌の持ち主だったとされている。カマエルの剣技に、悪魔は勿論、天使でさえも魅了された(女神よりも美しい男性って、男としてどうなんだろう?と思いますが)。
 あまりにも美しすぎる為、本当は女性だったのでは?と、一部では言われている。更には、悪魔を魅了するために敢えて『女装』していたのでは‥‥との意見も挙がったらしいが(汗)、キリスト教では男装・女装を禁じている為、それには否定的らしい。
・天使でありながら、目的達成の為には手段を選ばない点と、無慈悲で恐ろしい所業から、『天使であり天使で無い者』『善であり悪である者』と、嫌〜な扱いをされる。『天界のプリンス』のミカエルとは、天と地の差のネーミングですね(笑)。
 しかし、彼の心は、悪を憎み弱きを助け、他の天使と変わらず高潔だそうで、『恐ろしい姿と冷たく鋭い瞳の為、誤解されるだけだ』と、何処かの書物には書いてあった。確かに、大天使の指揮官を任される位だから、心は高潔で清らかなんだろうけど‥‥堕天使が山のように能天使から出るって聞くと‥‥誤解されても仕方ないと思う。

★カマエルの名前は後々、『カミル』『カミーラ』『カミラ』『カミーユ』と、名を変えて呼ばれることになる。
 『血のカマエル』の名残からか、吸血鬼役で出てくる事が非常に多い(爆)。更に、『女神よりも美しく、その美貌で悪魔を魅了した』の名残か、『危険な香りのする女性』で出てくる事も多い。

★余談★
 カマエルは男性?それとも女性?──っていうか、そもそも天使に性別ってあるの?
 天使関係というものは、掘り下げて深〜く深〜く調べていくと、結局最後には、『天使は人間が作り出した“空想上の産物”である』に行き着いてしまうのがとても悲しい(T_T)。そりゃあ‥‥誰も見たことないんだから?書物によって解釈や考え方が全く違う理由も、元々が『空想上の産物』だからしょ〜がないやね(^^;)
 突き詰めていくと本末転倒になるので、適当な所で止めとかないと、調べる行為自体が空しくなってくる(涙)。
 天使は、
日本人にとって『“霊界”は存在するか』と同じで、突き詰められても、結局正解は存在しない。天使の解釈は一定ではありません。

 因みに、適当な所で止めずに突き詰めた結果、私が最終的に行き着いた本があります。これぞ『本末転倒』──!読みたい方はこちら
ミカエル

・元‥‥熾天使?資料の半分は4:3:3の割合。『熾天使』『力天使』『大天使』となっている(どちらが正しいんじゃぁ!!)。大天使位だが、以前は熾天使の位に居た‥‥というのが多説。
・元熾天使位であるからか、天界全土を総指揮官していているのはミカエルである。
・頭脳明晰・沈着冷静(フェバミカエルは何か違ったが)・容姿端麗。天界最強の戦士・天界の王子と謳われる。
・彼には双子の兄がおり、その名はルシフェル。彼は堕天し、現在は魔界でルシファーと名を変え、帝王の位にある。
・神同等の力と輝きを持っていた双子の兄弟、ミカエル(弟)とルシフェル(兄)は、『明けの明星/宵の明星』と称される。二人は天使の中で最も偉大な存在であり、神に最も愛された。
 ※聖戦の折、ミカエルは、神に反した双子の兄ルシフェルを、天から投げ落とした(よく兄を投げ落とすなぁ)。しかし、絶望に打ちひしがれた神の怒りは納まらず、ルシフェルの本質を見抜けなかった罰として、ミカエルの熾天使位を剥奪したと、一説にはある。

★シンボル 天使はそれぞれ、己の象徴ともなる武器なり道具を携えています。
 ミカエルのシンボルは『光の剣』(鞘から抜いた剣)。黄金色に輝く剣を携える彼は、天使の軍勢を率い、最前線で光の剣を振るう。
 ※『光の剣』については、ラファエルの用語集にも記載有り。

ラファエル

・元‥‥熾天使?
・医者の異名を持つ。
 医者と言っても、外科とか手術等という、血肉の生々しい物ではなく、『天使の傷』『大地』を“癒す”役目です。
・ラキア天を支配している。
・大きくは『座天使長』と表記されていますが、ラファエルはミカエルの片腕として、同じく軍勢の最前線に立っていた‥‥となっている。「ミカエルの片腕」なのだから、同じ階級にいないと片腕としては活躍できない気がしますしね。
・全部の資料をあわせると、熾天使+座天使+力天使+大天使‥‥そんなに兼任できね〜だろ!!と突っ込みたくなります。でも、彼は一応『医者』の部類なので、ミカエルの程の戦術は無い。ですがそれでもNO.2‥‥‥ミカエルが単にずば抜けて強すぎるだけですね。
・なぜ熾天使であったはずのラファエルが、大天使の位にいるのか?『元々彼は大天使だった』という説もあり、ルシフェルが堕ちた際、謀反を見抜けなかった己にも責があると、ミカエルと共に堕ちたという説もあり‥‥(小説では、後者の説を元にしました)。
・傷ついた天使や人間を癒したり、エデンの生命の樹の守護者でもあった為か、時折アダムの話し相手になったり、地上界に降り人間と話をしたり(良いのか!?)と、誰よりも人間を愛している為、別名「愛の天使」と言われる。しかし、エデンの園からアダムを追放したのは、誰であろう彼であり、2面性を持つ天使とも言われている。

★シンボル 炎の剣
ミカエルは光の剣を携え、ラファエルは炎の剣を携える。そして二人は、天使の軍勢の最前線にいる。
アニメやゲームなど、チーム(パーティ)で戦闘を行う際、『リーダー格、最前線に立つ者が『剣』を携える』。これはお約束に近いです。
 リーダーは剣を携え、剣が黄金色に光ったり光を放ったり、炎を放ったり‥‥。これは、率いる軍勢の最前線に立つ、ミカエルとラファエルの剣「神の象徴」を表していると言われています。そして、『光の剣』は、大天使のリーダーであったミカエルが振るっていたことから、『リーダーの象徴』とも言われているようです。
エリシス (注)小説の為に作ったオリジナル天使です。 

・上級位の智天使ではあるが、ただの“民”である為『エル』の名は持たず、政治にも戦にも、天界の理には一切関わりません。
 しかし、悪魔と戦が行われる事が決まれば、“民”の間でも、情報は流れてくる。エリシスの趣味は、その情報を元に、戦の戦術案を独自に考えシュミレーションする事。彼はその腕を買われ、天界唯一の『軍師』となった。

天界

シャマイム天 (第一天)

・天界には七つの天が有り、それぞれの天使が支配し暮らしている。その第一天がシャマイム天。天界では一番低い天で、地上界から一番近い天ってことになります。
・シャマイム天は、地上界と全く似通った環境で、大地があり樹木が生え、川があり空が有る。アダムとエヴァの住居であったとも言われている。
・基本的に、『下級天使の住居』とされている。
・星の運行を司ったり、地上界へと降らせる雨の貯蔵施設があるとも言われている。
・最も低い天界のため、天使であれば誰でも足を踏み入れる事が可能。
・天使が集まって会議をしたり、昇天する人間の中間地点であったりと、天界の中で最も活気がある場所です。

支配天使:ガブリエル

その他

天界の門 

・地上界(人間界)と天上界を繋ぐ門のこと。
・門の内にいる天使は出入り自由であるが、門の外は“天の狭間”に当たり、天使が地上へ降りる手段は多々あるために、“天の狭間”を巡回する能天使を除いては、わざわざこの門を利用する天使は少ないらしい。
・死んだ人間は、この門をくぐって天使となる。くぐれるのは生前“清い心であった者”のみで、“悪しき心であった人間”は門をくぐることが出来ないとされる。その為人間側は、『審判の門』と呼んで恐れている。

エル 

・『エル』というのは、『神に似たる者』、言わば『神の使い』という意味です。
・『神の使い』が行う仕事は、天界の政治、天界の運営、摂理を動かしたり、天界の戦士として働いたり‥‥言うなれば、天界に貢献する者達が『神の使い』と称され、『神の使い』の証として『エル』の名を持ち、その者の職務に相応しいシンボルを手にするとされています。
 つまり、天界の為に働く者は『エル』の名を持ち、そうでない只の“民”は『エル』の名を持たず、天界で暮らす“庶民”として生活しているのです。
※フェバの天使ラビエルは『エル』の名を持ってますが、それは天界の為に働いている、『神の使い』であるという立派な証なのです。
シンボル

・ミカエル・ラファエル・ガブリエル・ウリエルらは、各々自分のシンボルを持っています。
 基本的に、『エル』の名を持つ天使(天界の為に働く者)しかシンボルは持たないとされています。
・天使には、何故シンボルが存在するのか?
 人間が勝手に創造した物だと、一説には言われています。
 書物で語り継がれる中、例え描き手が変わっても、天使が持つシンボルによって、一目でその天使が誰であるかが分かるように‥‥との事だとか(燃える剣を持っていればラファエルとか)。

※因みに、小説『女天使とデート』内で、ミシェルはカマエルと初対面なのに、シーヴァスの背後にいた天使が何故カマエルだと分かったのか────。その理由は、天使の階級はショールに刻印されており、さらに階級を束ねる『長』は、宝冠なり“長の象徴”を身に着けているから──。
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