21〜30


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ターン21
イベント シーヴァス「天使の絵1」
急行 ヤルル「レーゼル山の魔人」

■事件ピークの峠も越えたので、フロリンダに久しぶりの休暇をプレゼントしました。
 私は、シーヴァスを南へ移動させる為、今日もシーヴァスに同行します(笑)。
『天使の絵1』のイベントが発生。
 教会へ向かうシーヴァス。悔しいけど、教会とシーヴァスって絵になるのよね〜。
○シスターエレンが、シーヴァスに会って懐かしがります。
 壁に飾られた絵は、なんでもシーヴァスのお母様だそうだ。
 お母様の絵が何故教会に飾られているのでしょうか?気になります。
●イベントを終えた後、シーヴァスは南へ移動しました。北とお別れよシーヴァス。これから貴方は南の住人。これからは南でバンバン活躍してもらういます!

■『レーゼル山の魔人』事件が自然発生していた。
 これはヤルルの事件なので、早速ヤルルを訪問し、事件現場に向かってくれないかと頼みました。
 すると、自分の事件の為か、快く承諾してくれた。
 なぞかけをする魔物が相手ということで、いまからワクワクしているヤルル(こらぁ〜不謹慎だぞー!)。
 「ねぇお姉ちゃん。あいつ(魔物)の出すなぞなぞに全部答えたら、降参してあいつはもう悪さをしないんじゃないかな?」と、ヤルルは楽観的。
 そんな簡単なもんじゃ無いと思うけどなぁ〜と、私は思ったが、「ハハハ〜そうかもね」と、適当に相槌を打って帰宅しました。

☆5


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ターン22
イベント フェリミ「詩人フェリミ」

■フェリミが『山賊ドラッケン』の事件発生現場へ到着。
 敵は『山賊』だけあって、如何にもガラの悪そうな奴らばかり。
 山賊は、フェリミの姿を見て「おい、姉ちゃん!」だって。ムカッ!私の可愛い勇者をバカにする奴は許さない!。
 「姉ちゃん」だなんて台詞はフェリミにとっては禁句です。やさ男だと思ってバカにして言ってるのか、それとも‥‥本当に女だと思っているのかは分からないけど(後者だったらどうしよう(汗))。
 女だとバカにされてしまったフェリミですが、『自分は男』だとは言い返さず(そうね、あいつらには言うだけ無駄ね)、サッと弓を構え、「話し合いは出来ないみたいですね。覚悟して下さい」と、山賊達をじっと見据えた。
 すると山賊は、フェリミの声色と威勢にたじろぐ。。
 山賊達は慌てて剣を構える。「なんだ男か。へっ、男と分かりゃ手加減しねーぜ」。Σ(゜口゜;本当に女だと思っていたのか!?
 女に見えて悪かったわね。女々しかろうがやさ男だろうが、フェリミはこの私が選んだ勇者よ。彼を甘くみたら痛い目合うんだから。
●戦闘開始。
 山賊は、でかい口を叩き、女々しいフェリミを嘲笑っていたくせに、力はムチャクチャ弱く、フェリミの弓の一矢でアッサリ倒されてしまった。
 最後の1人は、なんとかフェリミに攻撃することは出来たものの、フェリミから奪ったHPは、たったの「1」だった。
 フ‥‥弱いわね。ガタイだけがでかくても意味無いのよ。
●戦闘が終わって「さぁ帰ろう」と思ったら、「詩人:フェリミ」イベントに突入してしまった(笑)。
 街中で歌を歌うフェリミ。いつも癒される、フェリミの奏でる竪琴の音色。
 山賊に“やさ男”だ“女”だとバカにされ、イライラしていたのに、そのイライラも、フェリミの歌を聴いていると、もうどうでもよくなっていくのが不思議。
 演奏が終わり、子供達はフェリミにお礼を言って帰っていく。優しそうなフェリミの顔がまた良い。
 「フェリミって、本当に歌が好きなんですね」。すると、フェリミは嬉しそうに「えぇ好きです」と答えた。
 「歌は人の心を豊かにします。僕はいつか、世界中を回って歌を歌い、皆の心を幸せにしたいんです」。
 なんと素晴らしい夢なんだろう‥‥思わず感心してしまった。歌で世界を平和にか‥‥。如何にもフェリミらしい。
 歌で物事が解決出来れば、敵と剣を交えなくても済むし、血も流れない‥‥ホント、それが一番理想なのよね。でもそれはとても難しい事。手っ取り早い方法を選択し、武器で解決してしまう。だから、フェリミのような事、誰もやらないのよね。
 フェリミには、誰もやらない事、やろうとしても出来ない事を、是非ともやってほしい。
 フェリミの夢はとても素敵だから、私に応援させてね。

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ターン23
急行 グリフィン「街道の魔物」

第1次:事件発生ピークを終えた為、やっとフロリンダに敵探索の命令を出せました。
 今日の私は、久しぶりにレイヴに同行です。
 今は森の中には居ないので、『修行』イベントは出てこない。だから今日は、平和な一日‥‥でも嫌な予感。突然レイヴの足がピタリと止まる。どうしたのレイヴ?何で止まるの?──突然画面が変わった。もしかして──敵襲!?レイヴが出遭うべき敵は、こんな所にはいない。ということは────!?
 レイヴの目の前に現れたのは、ザコ敵。
 レイヴは、意外に強いザコ敵に悪戦苦闘。HPが半分も削られてしまった。有る意味、事件を起こす敵より強いザコ敵。
 ザコ敵は、事件の無い所から突然出没する為、移動中の勇者をおちおち1人にはしておけない。特に正義感の強い勇者は──(汗)。リュドラルは、つまらないザコ敵に2度も殺された経験がある。ザコ敵は、普通の敵より怖くて強い。だって、直接勇者の首を狙って襲ってくるんですから‥‥怖いです。

■帰宅後、グリフィン用の敵が出現したとの連絡が入った。
 内容は、『金持ちばかりを襲う敵』ですって。なるほど、グリフィンの為にあるような敵だ(汗)。
●グリフィンに、「金持ちばかりを狙う魔物が居るので退治してください」というと──「ふーん、そいつは興味あるな」とグリフィン。ニヤリと不気味な笑みを浮かべる。うっ、なんか嫌な予感がする。
 「勇者たる者、事件と聞いて喜ぶなんて不謹慎です。一体何の興味有るのですか?」。「だってよぉ、魔物の奪った金品を、俺が横取りしても誰も文句言わねぇもんなぁ♪」と、信じられない爆弾発言!一瞬固まってしまった(汗)。 魔物が奪った金品なら、自分が奪っても良い‥‥??
 え、えぇ〜っと‥‥‥、グリフィン、貴方勘違いをしてないかな?。魔物が奪った金品=人間の金品。だから、取り戻したら、金品を持っていた“人間”に返すべきじゃないのかなぁ?ねぇグリフィン、貴方は勇者なんだからさ‥‥ネコババはマズイと思うのよね(汗)。
 私が必死に説得すると、「ぁぁあ!?(怒)」と、ついに逆切れしてしまったグリフィン。「あのなぁ〜。俺は魔物を退治してやってんだぞ!それぐらい良いじゃねぇか!!」と、一切悪気無し(悪気どころか、それが当たり前だと思っている)。
 『退治してやってる』ですってー!?アンタ!!そんな事言ってると勇者権剥奪するわよ!!
 しかし、口ではそうは言っても、本気でグリフィンの『勇者権』を剥奪できない私が悔しい。南に住む勇者で、自由に動ける人間はとても貴重だから‥‥あぁ、悔しいなぁ。「グリフィンに足元見られてるね」by知人。
 前回のフェリミは、世の中が平和になるには癒し(歌)が必要と言った。同じ質問を、グリフィンにもしてみたくなる。彼に、「平和になるには何が必要?」と聞いたら、果たしてなんという答えが返ってくるだろうか?
 恐らく、「えみり!んなもんに決まってるだろ。世の中金だぜ、金!」と言うだろうな。‥‥ふぅ‥‥悲しいわ‥‥(泣)。
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ターン24
戦闘 グリフィン「街道の魔物」
戦闘 ヤルル「レーゼル山の魔人」

■今日は、二つの戦闘が控えている。忙しくなりそうな予感がする。
 最初に血相変えて飛んできたのはリリィだった。
 「天使様!勇者様が──」byリリィ。
 すぐグリフィンの元へと急行する私。
●現場に着くと、不気味な魔物がグリフィンに襲い掛かろうとしていた。
 魔物の攻撃をかわし、勢いよく剣を振り下ろすグリフィン。無事に魔物は退治された。
 やっぱり序盤の魔物は弱い。私は、せっかくの回復魔法が使えず、何だかつまんない(不謹慎。本当はそれが一番良いのよね)。
○魔物を退治したら、草むらの中から魔物に襲われた商人が現れた。
 「助けて下さってありがとうございます」。深々と頭を下げ、勇者グリフィンにお礼を言ってくれる。
 そんな‥‥頭なんて下げないでください。これが勇者の仕事なんだから。「「どうかお気になさらないで」って、商人さんに言ってあげて」と、グリフィンに耳打ちすると、グリフィンは天使の言葉を遮って、信じられない言葉を口にした。

「礼はいらねぇ。その代わり、出すもん出してくれよおっさん」

 一瞬目が点になってしまった私。「出すもん出してくれ」ですって?
 商人が、「お礼とはいかほどでしょうか?」と聞くと、「そりゃ、あるだけ全部だぜ」。グリフィンは、平然と言うではないか。
 勇者らしからぬ言動に、商人も目が点。「えっ、でも‥‥」と渋っていると、「おっさん!アンタの二つとない命が助かったんだぜ〜」と、ニヤニヤして更に金を巻き上げようとするグリフィン(汚い‥‥痛いとこついてやがんな〜)。
 商人が、なけなしの金をグリフィンに渡すと、「ケッしけてやがんなぁ‥‥」とグリフィンは金をぶん取り、天使の私を無視して、足早にその場から退散してしまった。
 悲しそうにグリフィンの後姿を見つめる商人のお顔がなんとも切ない。
 そうですよね‥‥まさか勇者から金を巻き上げられるなんて思いもよらなかったでしょうね‥‥何といったらよいのか‥‥申し訳ないです。

■ヤルルの事件である「レーゼル山の魔人」は、難なく倒す事が出来た。
 だって、勇者のヤルルに加え、ラッシュにフロリンダもついてるんだもん。怖いもの無しよ。

■帰宅後にグリフィンを訪問したら、彼はギャンブルで遊んでいた最中だった。なんだか嫌な予感。そのお金の出所を聞きたいけど、何故か聞くのが怖い。
 グリフィンが、「えみりも一緒にカードやらねぇか?面白いぜ」と誘う。ご機嫌だわね‥‥グリフィン。私にギャンブルの元手のお金をくれるの?気味が悪い‥‥やけに太っ腹じゃないの。
 もしかしたらこのお金は、あの商人から巻き上げたお金かもしれないと思うと、とても一緒に楽しむ気分にはなれず、断って帰ってきた。

☆6


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ターン25
イベント ヤルル「ヤルルとラッシュ」

■今日はヤルルに同行。『ヤルルとラッシュ』のイベントが発生。
 ヤルルは、ナイフをとても器用に使っている。そして、出来上がった木彫りの像を私にくれた。
 ヤルルが面会に来てくれる時、彼が私にくれるプレゼントの殆どは『手作り』。なんとも微笑ましい。私のために一生懸命作ってくれたのだと思うと、とても嬉しくなる。
 ヤルルとじっくり話すのは、今回が初めて。話も弾んだのですが‥‥ヤルルの父親が行方不明だったのには正直驚きました。
 まだ子供なのに、お父さんが行方不明だなんて──心配だよね、寂しいわよね。ヤルルの話を聞いた後、私は、ヤルルになんて言葉をかけてあげたらいいか分からず、黙ってしまいました。するとヤルルの方から、「大丈夫だよ天使様」と笑顔で返してくれた。子供ながらにシッカリした強い子です。

■リリィが『翼ある者達』を探してきてくれました。
 『翼ある者達』は、フェリミにお任せする事になりました。敵のレベルは一切不明。勝てるかどうかは、実際に敵と遭遇してから決めることにします。

■次に、事件は発生していないけど、先回りして欲しい事件が2つあるので、グリフィンとシーヴァスを訪ねました。
 会話も贈り物もせず、いきなり『任務』の交渉を始める私。特に急いでいる事件ではないので、たとえ断られても、次ターンに改めてじっくり交渉すれば良いや〜と思っていたのですが、そういうときに限って、共に交渉が成立しまうのはなぜだろう?
 会話で褒め称え、贈り物で機嫌良くして、それでも交渉は決裂したりするのに、何もしないで交渉する時の方が、意外とすんなりOKしてくれる場合があります。天使の下心が見え見えなのでしょうか?
 というわけで、グリフィンには『野菜泥棒』。シーヴァスには『暴れオーク討伐』の地点に先回りしてもらいました。

ターン26

■今日私は、久しぶりに天界に行きました。理由は‥‥『特にやる事が無かったから』です(爆)。忙しい時は、行きたくても行けない天界。事件には波があるのが困ります。
●さて、天界でのんびりして、ラツィエル様のお部屋でお買い物を楽しんで、ガブリエル様からAP沢山貰って、帰宅しました。
 すると、リリィから『花園の毒牙』の事件を見つけてきましたとの報告。この事件の地点は、ヤルルが一番近いので、ヤルルに解決してもらうことに。
 早速訪問し、交渉開始。前ターンでヤルルに同行していた為、ある程度信頼度が上がっているのか、一発OKしでした。
 ‥‥次ターンも、特にやる事無い‥‥(汗)。ヤルルにもう1回同行して、次のイベントでも発生させてこようかな?

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ターン27
イベント ヤルル「夜一人になって」

■今日はヤルルに同行しました。
 別に誰に同行しても良かったのですが、何故か「ヤルルと一緒にいてあげようかな?」という、‥‥母性?が沸いてしまったものですから(笑)。
●夜になり、イベントが発生。私達は焚き火を焚いて野宿することになりました。他の勇者は皆、宿を取るのですが‥‥。フフッ、何だかこういうのも素敵かもしれない。
○焚き火を囲み、沈黙‥‥‥。全く会話が無い私達。ヤルルは何も言わないし、私も何も言わない。
 チラリと見ると、ヤルルの表情が何だか暗い。いつもは活発なヤルルなのに‥‥どうしたんだろう?ホームシックかな?
 「ヤルル、どうかしました?元気が無いですよ」と私が言うと、ヤルルは、泣きそうな目で私を見つめるではありませんか!
 いつものヤルルとは全く違う表情に戸惑う私。「どうしたのヤルル?」と聞くと、「ねぇ天使様‥‥父さんは、いつ帰ってくるんだろう」と、ヤルルは蚊の鳴くような声ですがって来る。
 ヤルルは、父が帰ってくるのを今か今かと待っている。天使の私も、ヤルルの父には帰ってきて欲しいと心から願っている。
 でも、時々不安がよぎる。『村一番の勇者が、突然帰ってこなくなった』。普通に考えれば、『勇者は敵に遭遇し──敗北』だ。もしかしたら‥‥ヤルルの父は──。
 「大丈夫ですよ。だって強いのでしょう?ヤルルのお父さんは!」。私が元気付けると、ヤルルは「天使様がそう言ってくれるなら──きっと父さんは生きてるんだ!」と、笑顔を浮かべる。
 『大丈夫』とは言ったものの‥‥最悪の事態は、常に考えていなければならない。
 それに‥‥ラッシュの無言が凄い気になる。ヤルルの父が行方不明になった直後にラッシュが現れた。偶然?にしては何処かおかしい。だって、ラッシュは普通の動物では無い。ラッシュがただのペットならば、何で戦闘で一緒に闘ってくれるの?不思議すぎる。きっとラッシュは何か知っている‥‥そんな気がします。
●胸にモヤモヤしたものを残しながら帰宅すると、リリィが「暴れオーク」の敵を探索してきました。
 早速シーヴァスに訪問し、「向かってください」とお願いをする私。
 するとシーヴァスは、「なんで私が行くのだ?」。眉間にしわを寄せて面倒臭がるが、「‥‥まぁ、良いか。引き受けよう」と、了承してくれた。
 ヤルルのことで今日は頭が一杯な私。プレイボーイのシーヴァスは、そんな悩みとは無縁だろうなぁと思っていた私ですが、なんと、私が抱える勇者6人には、それぞれ大き〜な悩みを抱えていたことが判明した!各勇者が抱える悩みを聞き出し、悩む勇者を優しく正しき道へと導き、解決するのも天使の私の仕事なんだそうだ(ガブリエル様‥‥私は勇者のカウンセラーですか‥‥?(汗))。
 勇者が抱える悩みを無事に解決できれば、勇者の心は晴れて吹っ切れ、真の『勇者』としての自覚を持ち、命を懸けて世界を守るとい誓ってくれるのですが、そこまでの道程がムッチャクチャ大変(笑)。
 勇者の悩みを解決できずに深みにはまり、「俺‥‥勇者辞めるから」と、前触れも無く辞表を叩きつけて失踪する勇者もいれば、それだけでは心が収まらず、敵に寝返って、私の勇者を抹殺するヤツもいるので怖くてしょうがない。ワガママで気分野で、悩み多き勇者が6人‥‥。フゥ‥‥頑張ろう!

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ターン28
イベント シーヴァス「女天使を誘惑」

■今日は、本当はフェリミに同行しようと思っていた。
 しかし、出かける前に各勇者のHPを確認して愕然!シーヴァスのHPが6しかない!「え!?」と一瞬目を疑ってしまいました。「おバカ!アンタ一体どこで誰と闘ったのよ!?」と、思わず叫んでしまったほどです。
 シーヴァスは、今日から任務の為に移動に入るのに、HP6はキツイ。このまま行ったら、間違いなく敵の餌食にされる。だって勇者がHP6でウロウロしていたら──『殺してくれ』と言ってるようなもんだ。
 まぁ‥‥面倒臭がりのシーヴァスの事だから、多分敵に遭遇ても逃げるだろうけど、もしもの事だってある。仕方が無いので、今日はシーヴァスに同行することに(まったく‥‥世話がかかるんだから(ノ_-;))。
●イベント発生。
 シーヴァスの泊まる宿に招かれた私。シーヴァスが私を誘うなんて珍しい。何か悩み事でもあるのかしら?
 「えみり。君は私の事をどう思う?」。突然、シーヴァスは真剣な面持ちで私に聞いてきた。
 「ど、どう思うって‥‥?」「君は天使だが、人間として‥‥いや『異性』として、私を意識できるのか?」「はぁ?」「私はその‥‥なんだ。君を異性として意識しているからさ」「‥‥‥‥」
 容姿端麗で貴族。流れるような長い金髪。ワインを片手に持ち、何だかやけに絵になるなぁと、わけの分からない事を考えている私。
 突然の展開に私がオドオドしていると、シーヴァスは「私は‥‥君の事が好きだ!」と爆弾告白。
 普通だったら、ここは喜ぶべき場面。でも、天使の私は素直に喜べない。28ターンも一緒にいると、段々とシーヴァスの裏の顔も分かってくる。舞踏会ではベランダで女性を口説いていたし、闇馬車事件では歯の浮くような台詞を散々聞かされ、パン屋の女性には手を出すし‥‥そう、シーヴァスは、女性を口説いて遊ぶのが大好きなのだ。ひょっとして‥‥これも‥‥??
 私が、どうしようかと迷っていると、シーヴァスは私にキスをしようと迫ってきた。

 固まる私。身動きが出来ない。

 次の瞬間、「クッ、アッハッハ‥‥!」の笑いで我に返る。シーヴァスが涙を流して笑っているのが見えた。
 「いや〜ハハハ。天使の君がここまで純粋だとは‥‥アハハハ」byシーヴァス。やっぱり‥‥私はシーヴァスにからかわれていた。く、悔しい〜!
 シーヴァスは、私の反応がよほど面白かったのか、ず〜っと笑い続けている。私が怒ると、「お気にさわられたかな?お詫びにキスでもしましょうか?天使殿」とニヤニヤ。
 「結構です!!」。窓から一目散に出て行った私。全く‥‥シーヴァスの女好きにはついていけない。
●イライラしながら帰宅すると、リリィが「襲撃された村」を発見してきた。
 誰かに任務の依頼をしなければならない。
 レイヴを訪れた私。レイヴとシーヴァスは旧知の仲。シーヴァス憎けりゃ何とやらで、レイヴをみていると‥‥あぁ!イライラが募る!
 会話もせずに、いきなり任務を切り出す私。レイヴは「分かった」としか言わなかった。
 その言葉を聞くやいなや、「どうも。ではこれで!」と、私は即効帰宅(うぅ情けない。他の勇者に八つ当たりだなんて‥‥)。
 あぁ〜、イライラするぅ!
 全く、王子や貴族ってみんなああなの!?このストレスは何処へ持っていけばいいの!?

■帰宅後、インフォスのマップを確認。シーヴァスは移動中。HPは12。でももう知らない!盗賊が出ようが魔物が出ようがもう知らん!自分で何とかしてちょうだい!
 次ターンはリュドラルに同行しよう。今の私には、リュドラルの優しさが必要だわ。

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ターン29
イベント リュドラル「モンスターの友人」

■今日は、レイヴとシーヴァスの戦闘の日。
 戦闘が起こる日には、いつでも勇者の下へ急行できるよう、必ず『待機』をしている。
 しかし、前ターンでのシーヴァスへのイライラが溜まっている為、どうしても今日はリュドラルに同行して癒されたい。ということで、レイヴとシーヴァスは2人の妖精に任せることにした。

■リュドラルに同行していると、「モンスターの友人」が発生。
 リュドラルは、「えみり!これが僕の友達‥‥ボルンガさ♪」と、ボルンガを私に紹介してくれた。
 わ‥‥木が喋ってる(笑)。このモンスターってこの場所から移動出来ないのかなぁ?と、変な事を考えてしまう。するとリュドラルが突然「なぁえみり!」と呼んだ。慌てて「え!?ハイなんですか?」と応える私。
 「見てみな、えみり。モンスターの中にも良い奴が居るだろう?」。私の目をじっと見るリュドラル。
 「そうね」と微笑みながら、リュドラルの顔を見る。
 リュドラルは私に、『モンスター=悪』ではないと、ちゃんとわかって欲しいようだ。何度も何度も、「良い奴だろ?な、良い奴だろ?」と繰り返す。真剣なリュドラルは、見ていてとても可愛い。
 私が、恐れもせずにボルンガのモンスターと会話をすると、リュドラルはとても嬉しそうな顔をしてくれた。
○帰り際、「よかった。えみりに分かってもらえて」と笑顔のリュドラル。「そうですね。私もリュドラルの友人に会えて嬉しかったですよ」by私。
 満面の笑みを浮かべ、「あいつらに会えて良かった!」と、心の底から喜ぶリュドラルを見て、凄い幸せな気持ちになった。前回のイライラが、リュドラルの笑顔で全て吹き飛んでしまいました。

■帰宅したら、レイヴが事件現場の敵と遭遇したようだ。『戦闘を見ますか?』と聞いてきたが、レイヴの実力から見て、勝利して帰ってくるのは明白なので、敢えて戦闘を見る必要は無いので見なかった。
 「さぁ帰ろう」とすると、またもや引き留められた。今度はシーヴァスが事件現場の敵と遭遇したそうだ。『戦闘を見ますか?」と聞いてきた。シーヴァスの実力から見て、勝利して帰ってくるのは──ゲッ!そ、そういえば、シーヴァスのHPって少なかったんだっけ‥‥‥‥。でも、今シーヴァスに会ったら、折角リュドラルに会って、前ターンの事を忘れようとしていたのに、また思い出してしまう。私は綺麗な余韻に浸っていたい!というわけで、シーヴァスの戦闘も見ずに帰ってくることにした(フフッせいぜいリリィに助けてもらう事ね。)。

■帰宅したら、レイヴは勿論無傷で帰ってきたが、シーヴァスも死ぬことなく無事に帰ってきた。HPを見たら、少し増えてた(そうか。リリィに回復魔法かけてもらったんだ〜。良かったね〜(怒))。

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ターン30
イベント シーヴァス「天使の絵2」
イベント ヤルル「父を探すヤルル」

■今日は、シーヴァスに同行。
 特にやる事が無いので、シーヴァスのイベントを発生させておこうと思いました。
●シーヴァスに同行すると、早速『天使の絵2』のイベントが発生。
 例の教会で、壁に掲げられた絵をじっと観ているシーヴァス。
 声をかけると、シーヴァスが振り返った。いつものふざけたシーヴァスとは違い、真剣な表情。
 「この画、シーヴァスのお母様の絵なんですってね。お気に入りなのですか?」と私が聞くと、「なんで知っているんだ!?」とシーヴァス。あ‥‥(墓穴堀り)。
 「ご、御免なさい。この前のシスターとの会話、聞いちゃいました。」と、罰の悪そうな私。
 いつもだったら、「覗き見たのか」と怒るシーヴァスだが、今日はなぜか、「まぁいい」と許してくれた。
 このシーヴァスの母の画は、シーヴァスの父が描いたものらしい。シーヴァスの父って画上手いなぁと感心する私。
 今回、久しぶりにシーヴァスとゆっくり語ることが出来ましたが、シーヴァスも大変な過去を背負っているんですね。

●帰宅後、ふぅ‥‥と溜息。彼の過去の傷も、多分私が清算するんだろうな‥‥。大変だなぁ‥‥。
 シーヴァスの過去を紐解いていく為には、シーヴァスとの信頼をより一層濃くしなければならない。じゃないと、勇者は『勇者』を辞めてしまう。ターン後半戦、さぁ頑張ろう!という時期に突きつけられる辞表は、かなり痛いものがあります。
 1人の勇者相手に私が行う事は、健康管理は勿論、育成、信頼築き、事件割振り、戦闘補助、カウンセラー。勇者1人でも手一杯なのに、それが6人‥‥目が回りそう(汗)。
 特に育成は‥‥盗賊三昧の勇者を一体どうしろと?

■あれこれ悩んでいたら、ヤルルの強制面会が発生。
 文字通り、有無を言わさず同行させられるのですが(笑)。
●ヤルルの父を探してほしいというヤルル。どうやら、アルプの街に、父の情報を持った男がいるというのだ。
 「早速行ってみましょう」と私はヤルルと一緒にアルプの街へ。
 その情報を知っているという老人に、話を伺う私達。ヤルルの父『ルドック』の話を聞く私達。
 『ルドックは、魔獣と1対1で闘った。あと一息で倒せるという所で、魔獣に殺されてしまった』
 信じられないという表情で、呆然となるヤルル。相当ショックらしい。でも私は、『やっぱり‥‥』と思った。もしかしたらとは思っていたけど‥‥。
 しかし、その魔獣って何者?動物のような毛皮、鋭い角‥‥!
 ラッシュが何だか物有り気の雰囲気。
 もしかしたらその魔獣は、ラッシュではないのだろうか?

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