■特に何もする事がない。 ラッシュ時は、事件は溢れんばかりに沸いてきて、勇者6人総動員しても手が足りず、仕方無しに1人で2つの事件を抱えて東奔西走したりすることもあります。 そしてラッシュを過ぎると‥‥。ピタッと、嘘の様に事件が起きなくなる。不思議‥‥?いえ、実は私がラッシュをわざと起こしているのです(笑)。 ダラダラと考え無しに、気が向いた時に妖精に敵探索をさせ、その時その時に現れた敵を倒すという、平凡な生活が嫌いな私。ダラダラと時を過ごしていたら、肝心な時に天界に行けないし、休みたい時に休めなくなってしまう。 それが嫌な私。未探索の敵がある程度溜まる時期になったら、2人の妖精に敵探索をお願いし、一気に敵を出現させています(最高で、8個事件を起こしたことがあります。あんときゃ超ラッシュでムチャクチャ忙しかったです(汗))。 ■天界へ行きました。 ラツィエル様から武器防具を買い、お次はガブリエル様の元へ‥‥ ガードオブヘルズを頂きました。こちらは、フェリミに上げる事にしましょう。 ○フェリミを訪問し、ガードオブヘルズを差しあげたら、それはそれは喜んでくれました。 わたしが買って贈る武器防具より、ガブリエル様が下さる武物の方が、そりゃ性能も有り難さも倍ってもんですから。 ■フェリミが『乙女の敵』の地点に到着。『どんな戦闘だったか見ますか?』との選択肢が出た。 え?私って、何か事件をフェリミに任せてたっけ(酷い)。 待機するのをすっかり忘れていた私。でも、フロリンダが同行してくれていて良かった〜。一応、戦闘VTR(?)を確認したら、フェリミの弓1発で、あっさり敵は消滅した。 フェリミって‥‥私の管理する勇者の中では最強かもしれない。
■今日も、特にする事が無いので、天界へ──(爆)。別にサボっているわけじゃありませんよ。 天界から帰宅すると、フロリンダが「魔物の襲来」を見つけてきた。これはシーヴァスに行って頂くことにします。 しかし、我がまま気儘なシーヴァスに、どうやって任務を依頼すればいいのだろう?暫く考えていると、「シーヴァス様が面会を希望されている」と、リリィが伝えに来た。 シーヴァスが面会希望!?これはナイスタイミング♪ プレゼントを貰ったら快く頂き、ただ会いたいと言われたら「私もよ」と返そう。そうすれば、任務をお願いして断られる確率は20%下がる! ←邪心の塊の天使 ●早速面会に行くと、シーヴァスが「君に贈りたい物がある」と言ってきた。さてその品物は‥‥ゲッ『シルクの手袋』。実はこの手袋、私が管理する全勇者には不評である(そりゃ男が、女物の手袋貰っても困るってもんよね)。 シーヴァスは美しい笑顔を振りまきながら、私の目の前にシルクの手袋を翳して得意顔。 しかし今の私には、「君に似合うと思い選んだ」「白魚のような指にシルクを通してくれ」などと、歯の浮くような台詞は全く耳には入らない。 どうしよう‥‥こんな手袋(失礼)なんて要らない。でも頂かないと怒るだろうな‥‥。葛藤が渦巻く。正直『要らない』が本音。でも、不要といってシーヴァスの心を傷つけたくない。でも私は天使。己を偽ってはダメ。というわけで‥‥。 「ありがとうシーヴァス。気持ちはとっても嬉しいわ。だって私のために選んでくれたんですもの。でも‥‥ごめんなさい。戒律があって、頂く事が出来ないの」と、私は丁重にお断りをした。 いつもシャトーワインは「ありがとう」と貰うのに、なぜシルクの手袋は貰えないの?きっと不思議に思うんだろうなぁ〜。あぁっ突っ込まれたらどうしよう!と心配していたが、シーヴァスの返答は実にあっけないものだった。 「戒律があるなら仕方ない。かえってすまなかったな」 ■シーヴァスを訪問。 修行中ということもあり、ご機嫌なシーヴァス。シーヴァスはカッコつけたがりだから、剣を携える自分の姿を女性に見てもらいたいんですって。 「素晴らしい剣技ですね。思わず見惚れてしまいます(←お世辞)」。「フッ♪」とシーヴァスは嬉しそうな顔をする。 白いマントに流れるような金の長髪。片手に剣を構えるシーヴァスの姿は、太陽に映えてとても美しい。一般の女性が、彼に一目惚れしてしまうのも分かるような気がする。 でも私は、シーヴァスの性格を嫌というほど見せられてきた為、一目惚れもせず、それどころか、『我儘男』『手がかかる子』としか見ることが出来ない。 ●世間話もしてらんないので、早速任務をお願いする事に。 「魔物の襲来」の任務を頼むと、意外にもアッサリと引き受けてくれた。 面会での一件、まだ怒ってるかなと心配したのに、気が抜けてしまった。 『勇者からの贈り物を頂かない』のは失礼に当たるか?どうやら失礼には当たらないそうです(心配して損した)。 「要らないけれど、仕方ないから貰っておきます」これが一番失礼だそうです。 ■シーヴァスに任務を依頼した際、『翼ある者たち』の事件が自然発生していたのを見つけた。フェリミに急行して頂きましょう。 ●「行ってくれますか?」と依頼すると、快く「行きます」と応えてくれた。 フェリミは『翼ある者たち』の専属勇者だもんね♪ 前ターン、何故フェリミに「ガードオブヘルズ」を渡したのかというと、フェリミは『翼ある者たち』の専属勇者だからです。 『翼ある者たち』の敵レベルは不明。 敵のレベルが分からない時、天使か妖精が付き添うべきか‥‥いつも判断に迷います。 だって、例え付き添ったとしても、敵のレベルがとんでもなく強かったら、万に一つも勝ち目はありません。 でも『逃げる』事なら、敵のレベルがどんなに高かろうと可能です。しかし、逃げるまもなく死んでしまっては元も子もありません。 その為、『翼ある者たち』の事件には出来る限り専属の勇者をおき、その勇者には、ガブリエル様から頂いたレベルの高い装具を身につけるようにします。 それが、生き残る道だと──私は思います。
■ベテル宮で休んでいたら、リリィが血相を変えてやってきた。 シーヴァスが『魔物の襲来』事件に遭遇したらしい。 「向かいますか?」と聞かれた私は、う〜ん‥‥と一瞬悩んでしまった^^;。その事件ごときなら、シーヴァスの力で楽々倒すことが出来る。 しかし、シーヴァスが、「面倒くせー」と逃げてしまったら?シーヴァスならやりかねない!‥‥という事で、同行(笑)。 ●彼の戦闘中は、私は後ろで監視(笑)。「逃げたらただじゃおかないわよ」というオーラを送っていました(天使とは思えない)。 結果は勝利。私のオーラが利いたみたい? a
■今日はレイヴに同行することに決めた私。 「今日1日よろしくお願いします」と挨拶したくて、レイヴが泊まる宿に行ってみたのですが、あいにくレイヴはいなかった。 どこへ行ったんだろう?辺りをキョロキョロ見渡していると、なにやら森の奥から変な音がする。 私はか弱い女天使‥‥。雨の夜に、薄気味悪〜い森の奥になんか入りたくない‥‥。でも気になる(怖いもの観たさってこの事?)。 恐る恐る森の奥を覗くと‥‥「あっ──レイヴ!」。 バケツをひっくり返したような土砂降りの雨の中、レイヴは独り黙々と剣の特訓をしていた。 私:「レイヴ‥‥風邪引くわよ」 レイヴ:「‥‥」 私:「ねぇ、中入ろう?」レイヴ:「‥‥」 私がいくら宿に戻るようにと誘っても、一切聞く耳を持たず、単調な素振りを繰り返すレイヴ。 ちらっとレイヴの顔を見ると、彼はとても思いつめた悲しそうな眼で一点を見据え、苦しそうに──剣をしきりに振り下ろしていた。 レイヴ‥‥きっと何か有ったのね。何か有ったのなら私に話してくれれば良いのに、レイヴはいつも何も言わない。 私を心配させたくないのか、それとも単に言いたくないだけか──。 いっそ言ったら気が楽になるのに、『騎士はいかなる時も強くあれ』と、天使には打ち明けられないと本人は思っているようです。 『暗い過去を背負う』『秘密を持つ』。そんなキャラって傍目はちょっとカッコいいけれど、いざそんな勇者を持ってみると、とても辛いということが身にしみて分かる。 打ち明けてもらえない──こんな悔しさは無い。彼にとっての私はまだ、初めて会った時の『ただの天使』のままなのかしら。 それほど私は、レイヴに信頼されていないんだと思うと、かなりショックだったりする。 土砂降りの雨の中、レイヴは私に何も言わないから、これ以上私は何も言えない。 独り宿屋に戻り、寂しくレイヴの帰りを待っていました。 強い雨音が響く‥‥。何もこんな土砂降りの中でやらなくたっていいのに‥‥。自分を戒めているのかなぁ?それとも泣いていたりして‥‥。レイヴって意外に弱いから‥‥あぁ、泣いていたらどうしよう! 色々考えている間に夜が明けてしまい、私はベテル宮に帰宅。 レイヴに同行したはずなのに、独りで過ごした夜でした。 ■帰宅後、ヤルルを訪問し、『謎の魔人』事件に先回りしてもらいました。 a
■久しぶりにリュドラルに同行。 今回のデート(?)先も『龍の祠』(T_T)。 たまには違う所に連れてって欲しい。 しかし、リュドラルにとってアウルは父親みたいな存在。いつも「アウルがアウルが」とはしゃぎ、楽しそうにアウルの話をしてくる。宝物を見せびらかしたい子供みたいで、なんだか憎めず可愛い。 リュドラルは楽しそうに、自慢のアウルが居る龍の祠へと私を誘う(フフッ‥‥結局自分が行きたいだけなのよね(笑))。 ●龍の祠に入ろうとするリュドラル。私は、前回と同じでどうせ『待ちぼうけ』だろうと思い、リュドラルを見送ろうとした。すると、「えみり、君も来いよ」と手招きされた。 「え?でもこの前は‥‥」。私が遠慮すると、リュドラルは笑顔で、「それは前回までの話。アウルが君に興味を持ったんだ。えみりに会いたいんだってさ」だと。うぅ‥‥何だか屈辱感。『私をアウルに見せたい』ならまだ許せるが、『アウルが私を見たいから』って、それって何だか「『珍生物』を見よう」みたいな扱いじゃないか。 私が凹んでいると、「ほらおいで」とリュドラルは私の手を取り祠の中へ──。うぅ‥‥またも屈辱感。私の手を取っても、リュドラルは何も感じていないじゃないか! ○龍の祠に入り、アウルに会う私。近くで龍を見ると、ちょっと怖くて体が竦んでしまう。でも彼はリュドラルの育ての親。怖がるのは失礼なので、気丈に挨拶をする。 でも接してみるとアウルはとても優しい龍で、心が和んでいくのがわか(永井一郎さんの声がとても優しくて心地良い)。 ついつい世間話をしていると、リュドラルが「話はそれぐらいで」。私達の間に割って入って来た(オイオイ‥‥、人誘っといてそりゃ無いだろう?)。 リュドラルは、アウルの為に大好物のお酒を用意していて、早く渡してアウルの喜ぶ顔を見たかったんですって。あ〜あ。私よりもアウルが大事みたいで、少しヤキモチ焼いちゃいそう。 ○帰り道。「最近、アウルの眠る時間が長くなって、もしこのまま眠りっぱなしだったら怖くなるんだ」と、マジな顔で相談してくるリュドラル。とっても心配そうな顔をするので、「大丈夫よ〜」と一言。 全く‥‥リュドラルには負けたわ。リュドラルとアウルの仲には入り込めません。こんなに仲が良いんだから、アウルを自慢したい気持ちも、仲の良さを見せ付けたいって気持ちも凄く分かる。 リュドラルは、大人らしさと子供らしさが両極端に存在する子だと思う。人間とモンスターの架け橋になろうと共存の道を探し、戦闘では妖精を庇い、我が身より、私や妖精の身を案じる彼は、とても大人っぽく勇者の鏡である。しかしプライベートでは、彼はこんなにも幼い。素敵な子だなと思います。 リュドラルの背中を見ながらそんな事を思っていたら、「えみり、ランチ行こうか」と誘ってくれた。「行く行く!」と飛びつく私。 リュドラルとアウルの仲を妬くなんてバカらしい。そんなリュドラル、丸ごと大好きよ♪ ■帰宅後、シーヴァスを訪問し、北に居る彼に「南に行って下さい」と任務を依頼。 シーヴァスは暫し考え、「‥‥ああ」と了承(嫌そうな返事)。 その後、会話もなくベテル宮に帰宅し、「北から南か‥‥。一体何日かかるんだろうなぁ〜」と、冷ややか且つ冷静な私。私も相当2面性があるのかもしれない(汗)。 abc
■フェリミに同行。 フェリミに会った瞬間、青ざめた。男数人に囲まれ、そのうちの一人は短剣を手に持ち、フェリミに突き付ているではないか!? どうしよう!どうしよう!‥‥ええい仕方ない! 天使の私は一般人にも見えるように姿を変え、フェリミを囲む男性を静かに見渡す。そして短剣を手に持つ男をギロッと睨みつけた。 男達は、「ギャアー天使だー!」と叫んで逃げていく(『天使』を見て逃げるなんて失礼しちゃう)。 男達が去った後、フェリミだけに見えるよう、私は再び姿を隠してフェリミの元へ──。 「なんで抵抗しなかったのよ!?あれじゃぁ『殺してくれ』って言ってる様なもんじゃないの!」。私が説教すると、「いえ、良いんです」とフェリミ。 『良いんです』って──。「何が良いの?何処が良いの!?」私が叱ると、フェリミは「天使様だけになら話せます‥‥」と、悔しそうに事実を打ち明けた。 デュミナス帝国を危機に陥らせているのは、実の姉だというのだ。 実のお姉さんが犯罪者!?えっと‥‥なんと言ってあげれば良いのだろう? それにデュミナス帝国といえば‥‥リュドラルの故郷じゃないか。リュドラルの故郷の運命は、フェリミの姉が握っているということ?複雑な事になってきた。 「フェリミ、それについては今度ゆっくり話し合いましょう。今日は貴方も襲われて怖かったでしょうから」。私はフェリミを慰め、別れました。 『襲われて怖かったでしょう』なんて嘘。私がそう勝手に決め付けているだけです。『勇者』が人間に短剣突き付けられたぐらいで恐れるわけない。多分──私がその場から逃げたかっただけ。前回リュドラルに会って楽しかった時が、ぐらついた気がした。 管理下の勇者2人が敵同士になったらどうしよう!とか考えると、ただただ怖かった。 だからって、逃げるなんて最低だなぁ‥‥私って。こういう時こそ、勇者に助言してあげるべきなのに──。 ■帰宅後、フロリンダが『死者の軍団』の事件を見つけてきたので、レイヴを訪問し、依頼しました。 そして、『村の焼き討ち』が自然発生していたので、グリフィンに依頼しました。 ab
■グリフィンの『村の焼き討ち』が発生。 a
■グリフィンを訪ねて女性がやってきた。綺麗な人‥‥彼女かしら? グリフィンに会うと、女性は深く一礼し、「私は領主の娘です」と告白。 『領主の娘』と聞いて、グリフィンの顔が途端に険しくなった。もしかして──グリフィンの領主の!! 「実は、この村を荒らしているのは祖父なのです」と娘。ビックリした私だったが、グリフィンは驚かず、その娘・イダヴェルから目を逸らさなかった。 イダヴェルの祖父は、永遠の命を手に入れる為に悪魔と契約した。その契約条件は──『子供の命を差し出す』というものだった。 これが『子供狩り』の真実。言葉にならない私は、思わず涙が溢れてしまった。 結果的に契約は成立したが、祖父は猛獣の姿になってしまったというのだ。理性も記憶も全て捨てて──。 イダヴェルの父は祖父を退治するために城ごと焼き払ったが、それでも祖父は死なず、今もおぞましい姿のまま生き続けている。 イダヴェルの話を全て聞き終わったグリフィンは、「金持ちのやる事は派手だな!」と冷たく吐き捨てる。 吐き捨てられ、悲しい顔をするイダヴェルだが、グリフィンの力で祖父を退治してくれと必死に懇願する。 しかしグリフィンは、首を横に振って断固拒否。 イダヴェルは、『お金はいくらでも出します』『お礼は何でもします』と、必死に頼む。 『お金』が絡む事件となると、いつものグリフィンだったら、ダメだと言っても強引に引き受けるのに、今回は断固として引き受けようとしない。 イダヴェルの年齢は、まだ十代そこそこ。父と祖父も居なくなって辛い筈なのに──。 イダヴェルは、グリフィンがあの村の子供だったというのは知っていただろう。グリフィンに会うのはとても怖かっただろう。でもそれでも──グリフィンに頼らざるを得なかったのだ。 今にも泣き出しそうに、何度も何度も頭を下げて頼むイダヴェルの姿をみて、私は心が痛んだ。 しかし、「ダメだっつったらダメだ!出て行け!」。声を荒げ、グリフィンは無理やりイダヴェルを追い返してしまった。 こんなに怒っているグリフィンを私は見たことが無い。貴方が怒る気持ちはよくわかる。だって妹が──子供狩りの犠牲になったんですもの。 でも──でもね。今の対応は酷すぎる。どんなに怒っていても、悔しくても──貴方は冷静でいなければ。 いくらあの領主の孫娘であるイダヴェルが憎くても、イダヴェルに直接の責任は無いでしょう?イダヴェルに罪は無いでしょう。 「ねぇグリフィン。行こう、助けに行こうよ!あの子が憎いのは分かるけど、あの怪物を野放しには出来ないじゃん」。 するとグリフィンは、『知った風な口を利くな』と、私を軽蔑するように見つめた。「えみり、俺は行かない。だってよ、俺の家族を殺したやろうの一族なんだぞ!?」。それでも俺に行けというのか?とグリフィンは悲痛な叫び。 「言いたい放題言いやがって‥‥!仕事するのは俺なんだ!俺が決める!」 ──私はどうすれば良いんだろう? 勇者って、こういう時でも割り切って任務を受け入れるべきではないのか? 『罪を憎んで人を憎まず』で生きる勇者のイメージを抱いていた私にとって、これは予想外のことでした。でも‥‥これが本当なのかな?と思う。 『罪を憎んで──』なんて奇麗事。勇者も所詮人間、恨みや憎しみもあるものだ。 グリフィンは家族を殺された憎しみから、イダヴェルに直接罪はないのに、『イダヴェルが殺したのも同然』のような目で彼女を追い返した。 『勇者』とはどうあるべきか。いつでも冷静に?何が遭っても?ただ正義の為に闘うのが勇者なのか?ちょっと考えてしまった。 ■帰宅後、リリィが事件を見つけて帰ってきた。「天使様、『ケーレの暴徒たち』の事件が起きています」。 私の頭上に「?」マークがつく。そんな事件あったっけ?暫く考えて、「あ!」と驚き、顔は真っ青。 ユリアナの事件だ!すっかり忘れていた。ええっと‥‥近くに誰か居ないかな〜と地図を見たら、丁度良いところにヤルルが居た! ヤルルは、『謎の魔人』の事件地点に先回りしてもらっているが、仕方ない。後に起こる事件より、今起きている事件を最優先にしなければ!ということで、ヤルルには『ケーレの暴徒たち』事件に急行して頂きました。
■今日はヤルルの戦闘日。「ケーレの暴徒」の事件である。 この事件はユリアナの事件。初代フェバでは存在しない事件なので、ついつい忘れがちである。 私は初期版の資料集しか持っておらず、1巡目では彼女の存在を知らなかった。その為、この事件が現れた時、一瞬ソフトの『バグ』だと思ってしまったことがある。 ●待機していると、早速フロリンダから急行の要請。早速向かう私。 ユリアナが担当する事件の為、敵の数も強さも一切不明。もうドキドキもんである。 ○戦闘開始‥‥ヤルルのブーメラン&ラッシュの一噛み&フロリンダのカンガルーパンチで、敵はあっけなく倒れてしまった(汗)。拍子抜けとはこのことだ。 ■帰宅後、リリィからの報告を待っていたら、「最近疲れているので、いつかお休みを頂きたい」とリリィ。そういえば、貴方は働きづめだったものね〜。明日、暇だったら休みを挙げましょう。 その後、フェリミには、すぐ「魔将バルト」に先回りしてほしいので、訪問してお願いしました。結果は‥‥OK。 a
■今日は、特に大した用事も無い日。 前回は、リリィが休暇を欲しがっていたので、私は休暇を与えました。 リリィと同じくらい疲れているであろうフロリンダにも、この際一緒に休暇を与えてあげたいけれど、大勢の勇者があっちこっちに移動中なので(笑)、今日はグリフィンについていてあげてね。 私は今日、リュドラルに同行します♪ ■リュドラルとの同行先は、またもや『龍の祠』‥‥。もう行き飽きたよリュドラル。 「君が居た時、アウルが元気だったから」とリュドラル。私の元気はどうでも良いのか?ぐっと怒りを堪える私。「にぎやかな方が良いと思って、君を誘ったんだ」byリュドラル。場をにぎやかにする為に私を呼んだんかいアンタは!全くもう〜、悔しすぎる。一喝してやりたいが、満面の笑みを浮かべるリュドラルを見ていると、カリカリしている自分がバカらしくなってくる。 ●アウルに、自分の悩みを相談するリュドラル。 よりにもよって、私の目の前でアウルに相談をするリュドラル。気遣いが出来ない子ね‥‥、竜のアウルには相談できて、天使の私には相談出来ない悩みって一体何なの?天使の自分がリュドラルの役に立っていないみたいで、少し悲しい。 ○リュドラルの悩みは、モンスターと闘う自分についてだった。 勇者として、数々のモンスターと闘ってきたリュドラル。でもリュドラルは、モンスターを倒しながらもずっと感じていた事がある。それは、『人間に危害を加えるモンスターが多すぎる』という事だった。 「前は、モンスターも穏やかだったのに‥‥最近様子がおかしいんだ」。 そういえば、倒したモンスターの数について、私は今まで一切何も感じなかった。他の勇者はどうだろうか?恐らく私と同じで、特に何も感じていないだろう。それは正しくリュドラルだけが感じ取ったモンスターの異常かもしれない。 『自分は善良なモンスターの為に、何が出来るのか?』と、アウルに助言を求めるリュドラル。このままでは、人間はモンスターの全てを恐れてしまう。そうなれば、善良なモンスターの居場所が無くなってしまう。 アウルは、「もしかしたら、一部の人間がモンスターの横暴を煽っているのでは?」と言い出した。 「そんなの信じられない‥‥」とリュドラル。私は、思い当たるふしが無いわけでもない。そう‥‥フェリミのお姉さんならやりかねないからだ。 「疑問を抱いたなら真実を探せばいい」とアウル。 「世界を目にし、モンスターの言葉を耳で聞き、足で真実を探しだせ。それも勇者の努めであろう?」。私の目をじっと見つめ、私の言葉を待つアウル。 「えぇ、そうですね」と答える私。あぁ‥‥なんて重々しく威厳ある言葉だろう。言葉の一つ一つが心に染み渡る。リュドラルがアウルに助言を求めるわけだ。私なんか──足元にも及ばない。 ●龍の祠を後にした私達。 リュドラルの顔は、行きとは別人だった。前を見据え、全く迷いが感じられない。 別れ際、「えみり‥‥。俺、勇者として頑張るよ」と、誓ってくれたリュドラル。その言葉がとても嬉しかった。 いつの日か、リュドラルの相談相手がアウルではなく私に変わる日は来るだろうか?私に全てを託してくれるだろうか? アウル一筋のリュドラルだから、遠い話だろうけど──。 今はリュドラルが勇者の務めを果たせるよう、力になってあげたいと思いました。 |